東京都内には5つの大きな水族館があり、その全てでペンギンを展示していますが水族館によって展示されているペンギンや展示方法が大きく異なります。
今回は都内の水族館のペンギン展示について比較していくので都内の水族館選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。
※情報は記載当時(2020年9月時点)の情報です。 最新の情報は各水族館のHP等を参照ください。
目次
都内の水族館とペンギン
今回は東京都内にある5つの水族館が比較対象で、しながわ水族館を除く4つの施設が入園者数が年間100万人を超えています。
最近では各水族館ともにクラゲに力を入れており、すみだ水族館とサンシャイン水族館が2020年にクラゲ展示の拡張を行っています。(上の写真はすみだ水族館のクラゲ展示です。)
しかし、ペンギンも昔から人気の高い展示で各水族館で差別化されているので色々な水族館を訪れて比較してみてください!
今回は2018年の入園者数が多い順に紹介していきます。
サンシャイン水族館のペンギン展示
サンシャイン水族館は2017年にリニューアルして以降、都内でもトップクラスに入園者数が多い水族館です。
立地も池袋のサンシャインシティと抜群です!
そんな都市型の水族館であるサンシャイン水族館で展示されているペンギンはケープペンギンです。
ペンギンは野外で展示されており上のように天気が良い日は特に綺麗に写真を撮ることができます。
スマホでも簡単にインスタ映えする写真が撮れる今どきの水族館です。
野外に設置されており、室内の照明等が反射する心配がないので綺麗に写真が撮れます。
この水槽の前は混雑しがちなサンシャイン水族館の中でも最も混雑する場所の一つですが、野外の他のスペースでパフォーマンスが行われている時間帯は比較的空いているので、その時間を狙うと良いかもしれません。
時間によってはペンギンが出ていない時間帯がある場合もあるので、事前に調べてから訪れると良いかもしれません。
陸地で展示されている個体もおり、えさやりを見ることができるパフォーマンスが定期的に開催されています。
開催の有無や時間は公式HPを参照してください。
ペンギンを展示しているマリンガーデンエリアについて記事を書いているので良かったらチェックしてみてください。
https://www.gogo-zoo-aquarium.com/entry/2020/02/11/004016
アクアパーク品川のペンギン展示
アクアパーク品川もサンシャイン水族館と同じように都心部の駅チカにある水族館で、規模としては大きくありませんが非常に人気のある水族館です。
アクアパーク品川と言えば光と音を使ったイルミネーションのような展示や迫力あるイルカショーが有名ですが、4種類ものペンギンを展示している水族館です。
アクアパーク品川で展示されているペンギンは オウサマペンギン、ケープペンギン、ケープペンギン、ジェンツーペンギン、キタイワトビペンギンの4種類です。
アクアパーク品川では室内で展示しているため1年中オウサマペンギンやジェンツーペンギン、キタイワトビペンギンといった寒い地域に生息しているペンギンを見ることができます。
先ほどの写真には写っていなかったジェンツーペンギンです。
オレンジ色の嘴をしている非常に可愛らしいペンギンで、都内ではここでしか見ることができません。
室内でガラス越しの展示になるため、どうしても上のように水滴や反射が映り込みやすくなっています。
オウサマペンギンが泳ぐ姿も見ることができます。
フンボルトペンギンなどの中型種とは違い大きな体で泳ぐ姿は風格があります。
1年中4種類のペンギンを同じ展示スペースで見ることができる非常に贅沢な水族館となっています。
アクアパーク品川のペンギン展示について紹介している記事があるので気になる方はチェックしてみてください。
https://www.gogo-zoo-aquarium.com/entry/aquarium/aquapark_shinagawa/penguins
葛西臨海水族園のペンギン展示
葛西臨海水族園は上記の2つの水族館と異なり、都市部から少し離れた場所に位置している水族館です。
(ディスニーの最寄り駅である舞浜の隣駅です。)
葛西臨海水族園の特徴はなんと言っても飼育羽数です!
フンボルトペンギンだけで100羽近い個体を展示しており、群れになってプールの中を泳ぐ姿は数が多すぎてビックリするくらいです。
感染症対策中でえさやりのパフォーマンスがないためか、水が非常に綺麗で観察しやすかったです。(えさやりは水中にエサをばら撒くため、直後は非常に濁っています。)
葛西臨海水族園では野外にペンギン展示場がある関係上、寒い地域に生息しているペンギンは暑い時期は室内で飼育されており見ることができません。
左側の写真がミナミイワトビペンギン、右側の写真がオウサマペンギンです。
寒い時期になると上記の2種類も同じプールの中で見ることができます。
上のペンギンはフェアリーペンギンという種類で、別名コガタペンギンと呼ばれる事もある小型のペンギンです。
フェアリーペンギンはペンギンの仲間で最小であり、その体高は500mlペットボトル2本分しかありません。
プール内ではなく、エリアの端の方の固まっていることも多いので姿が見えない場合はエリア端の陸地の方も見てみてください。
下の記事で葛西臨海水族園のペンギンについての記事を書いているので興味がある方は是非チェックしてみてください!
https://www.gogo-zoo-aquarium.com/entry/2019/10/20/051957
すみだ水族館のペンギン展示
すみだ水族館はスカイツリータウン内にある水族館で観光地の近くという都内の他の水族館とは少し立地条件の異なる水族館です。(以前は東京タワー内にも東京タワー水族館というのがありましたが、既に閉館してしまいました…)
水族館としての規模では都内で最も小さい水族館ですが、クラゲやチンアナゴなど人気の生き物を多く展示しています。
近くに海がありませんが、飼育に使用している海水が全て人工海水です。
18:00を過ぎると照明が青っぽくなり、上のように多くのペンギン達は岩の上に上がってしまいますが、ペアで寄り添っている姿を見ることができます。
夜になると水中を泳ぐ姿はあまり見られなくなりますが、これはこれで良いものです!
すみだ水族館では毎年ペンギンのユニークな相関図が掲載され、ペンギン同士の恋愛関係を面白おかしく書かれています。
もちろん、ペンギンが泳いでいる水中の様子を見ることもできます。
ペンギン水槽の前には飲み物を販売している場所もあり、インスタ映えするような変わった飲み物などを販売しており、飲み物を飲みながらペンギン達を観察することができます。
上のようにペアでイチャイチャする姿を見ることができます。
私は一人で行くので回りはカップルだらけでペンギンもカップルで…(以下略)
すみだ水族館は夜遅くまで開いており、仕事帰りにも訪れやすい水族館となっています。(ペンギンは昼行性なので活発に活動している姿を見たい場合は日中がオススメです。)
午後6時を過ぎると上のように青っぽいライトで水槽や館内がライトアップされますが、生き物本来の色を見たい場合はそれより前に訪れるのをオススメします。(特に大水槽はブルーライトが当てられると何が展示されているのかもほとんど分からなくなります。)https://www.gogo-zoo-aquarium.com/entry/2019/12/07/040235
しながわ水族館のペンギン展示
しながわ水族館はアクアパーク品川と同じ品川にある水族館ですが、
都内で最も入園者数が少ない水族館ですが、個人的には非常に好きな水族館です。
委託運営はサンシャイン水族館と同じです。
しながわ水族館のペンギンの展示スペースは野外にあり、小さな岩場とプールがあるだけです。
展示スペースが狭いので非常に近くで観察できるメリットがありますが、他の水族館と比べるとやや寂しいです。
展示されている種類はマゼランペンギンです。
近くで見ることができるので、ガラス越しでこれくらい寄ることもできます!
イルカやアシカ、アザラシがいるためか意外と人が少ないので混雑していない時にはゆっくりと観察することができます。
個人的には好きな水族館ですが、ペンギンだけで見ると都内で最も寂しい展示内容となっています。
しかし、イルカもいますし全国的にも珍しいアザラシのトンネル水槽もあります。
多くのアザラシが泳いでいる水槽を歩くことができ、足元を通過することがある非常にオススメな水槽になっています!
ペンギンに関してはインスタ映えするような水族館ではありませんが、魚もイルカもアザラシも見ることができる非常にオススメな水族館です。
ペンギンの展示種類のまとめ!!
施設ごとに飼育しているペンギンの種類をまとめると…
・サンシャイン水族館
ケープペンギンのみ
・アクアパーク品川
オウサマペンギン | ジェンツーペンギン | キタイワトビペンギン |
ケープペンギン |
・葛西臨海水族園
オウサマペンギン | ミナミイワトビペンギン | フンボルトペンギン |
フェアリーペンギン |
・すみだ水族館
マゼランペンギンのみ
・しながわ水族館
マゼランペンギンのみ
アクアパーク品川と葛西臨海水族園の展示種類は4種類ですが、葛西臨海水族園のペンギン展示は野外で行われているため寒い地域に生息しているオウサマペンギン、ミナミイワトビペンギンは暑い時期は室内で飼育されており見ることができません。
飼育羽数が最も多いのは葛西臨海水族園で野外のプールで大量のペンギンがのびのびと泳ぐ姿を見ることができ、展示場が大きくガラス越しではないので観察・撮影は行いやすいです。
番組外編(動物園のペンギン達)
東京都には上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、足立区生物園、江戸川区自然動物園という5ヶ所のJAZA加入の施設があります。
このうちペンギンを展示している施設は3箇所で上野動物園、井の頭自然文化園、江戸川区自然動物園です。
江戸川区自然動物園は訪れたことはありませんが、その他の2施設(上野動物園、井の頭自然文化)園は都内の他の水族館よりも観察しにくいです。(動物園ではゲージでの展示となっているので、水族館のガラス展示と比べるとどうしても見にくいです。)
しかし、上野動物園では他の施設では見られないホッキョクグマを展示しています。
上野動物園
動物園ではサンシャイン水族館、アクアパーク品川と同じケープペンギンを西園で展示しています。
ケージの中で展示されているので遠くから撮影すると金網が写り込んでしまいます。
動物園なので水族館のように泳いでいる姿が観察しやすいように水中がガラスになっていたりはしません。
2020年9月に訪れた際は若鳥が混ざって展示されていました。
若鳥は胸元の線が薄く、毛の色が薄いので外見で見分けることができます。
以前は上野動物園でもオウサマペンギンを展示していましたが、2010年に葛西臨海水族園へ引っ越ししています。
井の頭自然文化園
井の頭自然文化園ではフンボルトペンギンを展示しており、上野動物園と同じようにケージの中で展示されています。
距離的には上野動物園よりは若干近くで観察することができます。
こちらは上野動物園とは異なりフンボルトペンギンです。
井の頭自然文化園よりも規模が大きく運営が同じ多摩動物公園ではペンギンが展示されていません。
その他に、私は訪れたことはありませんがJAZA加入の施設の江戸川区自然動物園ではフンボルトペンギンを展示しています。
葛西臨海水族園や上野動物園とは距離的に近いので訪れてみても良いかもしれません。(規模的には小さい目のようです。)
結局どこがオススメなの??
オススメの施設も目的によって変わるので、目的別にオススメの施設を紹介していきます。
※ペンギンだけを見た場合のオススメになっています。
・インスタ映えする写真を撮りたい!
すみだ水族館かサンシャイン水族館がオススメです!
サンシャイン水族館は屋外の展示になるので、天気に左右されるので注意が必要ですが、空を飛んでいるかのようなペンギンの写真を撮ることができる人気のスポットとなっています。
すみだ水族館は建物の中心部に大きなペンギンプールがあるので混雑せずにペンギンを見ることができます。
屋内にあるため、天候に左右されず観察することができ時間が遅くなるとブルーのライトでライトアップされます。
・色々な種類のペンギンを見たい!!
色々な種類のペンギンを見たい場合はアクアパーク品川か葛西臨海水族園です。
大きな違いとしては、アクアパーク品川では屋内展示のため1年中4種類を見ることができますが、葛西臨海水族園では野外展示のため暑い季節はフンボルトペンギンとフェアリーペンギンの2種類しか見られません。
飼育種類の大きな違いとしてはアクアパーク品川ではジェンツーペンギン(ペンギン目の中で3番目に大きい)、葛西臨海水族園ではフェアリーペンギン(ペンギン目最小)が展示されている事です。
・たくさんのペンギン達を見たい!!
たくさんのペンギンを見たい場合は葛西臨海水族園一択になります!
葛西臨海水族園ではフンボルトペンギンだけで100羽近い羽数を飼育しており、プール内を魚の群れのように泳ぐ姿は圧巻です。
最初に見た時はビックリするくらいプールをフンボルトペンギンが埋め尽くしています。
フンボルトペンギンだけで上のような群れになり、寒くなるとミナミイワトビペンギンとオウサマペンギンも同じエリアで展示されるようになります。
フンボルトペンギンが大群なためかフンボルトペンギンが泳いでいる間は他の種類のペンギンはあまりプール内に入りませんが、大量のペンギンを楽しみたいなら葛西臨海水族園です!
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。