水族館魚図鑑-ビブ/フランスダラ(Trisopterus luscus)

ビブはフランスダラと呼ばれることもあるスズキ目タラ科の魚です。

名前の通り、ヨーロッパ周辺の海域で見られ、地中海や北アフリカ沿岸でも見られます。

 

 

ビブについて!

ビブは最大30cm程度にまで成長するスズキ目タラ科の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200613124146j:plain

ビブは茶色~黒色の体色をしており、顎の下にヒゲがあります。

このヒゲをチロチロと動かして砂底から餌を探します。(死んだ魚や甲殻類などを食べているようです)

以前は商業用として利用されることはありませんでしたが、他の白身魚の漁獲量が落ちたことにより現在では食用として利用されるよウになっています。

スーパーや魚屋で一般的に並ぶ魚となっているようです。

 

和名 ビブ
学名 Trisopterus luscus
英名 Gadus luscus Linnaeus
タラ目(Gadiformes)
タラ科(Gadidae)
Trisopterus属(Trisopterus)
分布

東部大西洋

生息環境 岩礁

ビブはヨーロッパ周辺の海域に生息しており、特にイギリス諸島南西とスカンジナビア周辺で多く見られる用です。

寿命は4年程度でサイクルが早いようです。

他のタラ科の魚と比べて小型ですが、食用として利用されています。

ビブを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ビブを展示しているJAZA加入の施設は葛西臨海水族園のみです。

 

ビブと葛西臨海水族園

葛西臨海水族園では北海水槽にてビブを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200613124005j:plain

葛西臨海水族園では2018年11月に搬入してきた個体を展示しているようです。

複数個体展示されており、色彩の個体差を見比べることができます。

この水槽ではビブの他に、プレイスやランプサッカーといった他の水族館ではほとんど見られない種類を展示しているので是非観察してみてください。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-スダレチョウチョウウオ(Chaetodon ulietensis)

スダレチョウチョウウオは簾状の縞模様が名前の由来になっているチョウチョウウオの仲間です。

国内でも見られ、観賞魚として流通することもあります。

 

 

スダレチョウチョウウオについて!

スダレチョウチョウウオは20cm程度にまで成長するスズキ目チョウチョウウオ科の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200630031847j:plain

スダレチョウチョウウオは目の部分に黒色、尾鰭基部に黒い点があり、体の後方は黄色で、尾鰭の先端は透明で黒い縁もあります。

名前の由来になっている簾のような縞模様が確認できます。

 

f:id:itsuwalove777:20200630015523j:plain

国内では似ている種類はいませんが、インド洋に生息しているサドルバックバタフライフィッシュ(学名:Chaetodon falcula)という種類と似ています。

スダレチョウチョウウオが体の後方が黄色になっていますが、サドルバックバタフライフィッシュは黄色の範囲が背の部分まで広がっているので見分けることができます。

 

和名 スダレチョウチョウウオ
学名 Chaetodon ulietensis
英名 Pacific double-saddle butterflyfish
スズキ目(Perciformes)
チョウチョウウオ科(Chaetodontidae)
チョウチョウウオ属(Chaetodon)
分布

東部インド洋~中部太平洋

生息環境 岩礁

国内では相模湾以南に生息しています。国外では東インド洋~太平洋で見られます。

水深の浅いサンゴ礁で見られ、フィジーなどでは大きな群れを作り餌付けされている個体群もいるようです。

チョウチョウウオの仲間でも丈夫な魚で観賞魚として流通することも多いです。

食性は雑食性で底生小動物や藻類を食べています。

スダレチョウチョウウオを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

スダレチョウチョウウオを展示しているJAZA加入の施設は16ヵ所となっています。

福島海洋科学館 大洗水族館 鴨川シーワールド
サンシャイン水族館 しながわ水族館 アクアパーク品川
新潟市水族館 上越水族博物館 名古屋港水族館
鳥羽水族館 名古屋港水族館 鳥羽水族館
志摩マリンランド 大阪海遊館 城崎マリンワールド
美ら海水族館    

 

スダレチョウチョウウオとサンシャイン水族館

サンシャイン水族館ではラグーン水槽のチョウチョウウオの舞というエリアにてスダレチョウチョウウオを見ることができます。

f:id:itsuwalove777:20200630015835j:plain

サンシャイン水族館は都内で最も多くのチョウチョウウオを展示している水族館で、他の水族館では見られないようなレアなチョウチョウウオも多く展示されています。

館内最大の水槽であるサンシャインラグーン水槽の一部にチョウチョウウオが好む環境を作り、様々なチョウチョウウオが舞う姿を見ることができます。

他の水族館ではあまり見られない種類もいるので是非ゆっくり観察してみてください。(綺麗なエリアなので混雑しますが…)

スダレチョウチョウウオと しながわ水族館

しながわ水族館では海の宝石箱水槽にてスダレチョウチョウウオを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200630015523j:plain

この水槽ではサンゴ礁に生息しているカラフルな魚が展示されている水槽で、ナンヨウハギやスズメダイの仲間などが展示されています。

同じチョウチョウウオの仲間も展示されており、ハタタテダイやトゲチョウチョウウオ、チョウハン、カスミチョウチョウウオなどが展示されています。

しながわ水族館の中でも最もカラフルな水槽で、タイミングによっては餌やりのイベントも行われています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-チョウチョウウオ科 特徴や種類について紹介!

チョウチョウウオ科はスズキ目スズキ亜目に属する科で、世界中の温かい海域で120種類以上が確認されています。

チョウチョウウオは畑をチョウのようにヒラヒラと飛ぶことが由来と言われています。

英語で「Butterflyfish」と和名と同じようにチョウが由来になっています。(日本で見られない種類は〇〇バタフライフィッシュと呼ばれている種類も多いです。)

 

 

チョウチョウウオ科(Chaetodontidae)

チョウチョウウオの仲間は暖かい海域のサンゴ礁・岩礁地帯で見られる種類が多いですが、水深300m以深で見られるような種類もいます。

見た目が派手で綺麗な種類が多いため、観賞魚としても人気の高い魚が多く、水族館でも多く展示されています。

 

f:id:itsuwalove777:20200702053901j:plain

葛西臨海水族園のニセフウライチョウチョウウオ

最大種はニセフウライチョウチョウウオで30cm近くまで成長します。

 

キンチャクダイ科とは近縁ですが、チョウチョウウオ科には鰓蓋にトゲがないことで見分けることができます。

チョウチョウウオ科はトリチクス期と呼ばれる頭部の骨が板状に発達し、兜をつけているかのような見た目をしている稚魚期間を過ごします。(このような稚魚はトリクチス幼生と呼ぶようです。)

この特徴はキンチャクダイでは見られず、同じスズキ目スズキ亜目ニザダイ亜目の魚にも見られます。

 

チョウチョウウオ科は学名で「Chaetodontidae」と呼ばれており、ギリシア語のChaite(=髪の毛)とodous(=歯)に由来しています。

これはチョウチョウウオ科の魚の口の中に毛のような歯が生えていることが由来となっているようです。

 

f:id:itsuwalove777:20200701071335j:plain

ハシナガチョウチョウウオとトゲチョウチョウウオ(両種とも目玉模様があります)

チョウチョウウオ科の魚にはアイ・スポットを呼ばれる目玉模様を持つ魚が多く、捕食者に対してアイ・スポットを頭部だと思わせることで逃げやすくしていると考えられています。(本物の目を見えにくくするためか目の部分に縞模様などが入っている種類が多いです。)

このアイ・スポットはチョウチョウウオ以外にも多くの魚で見られる防衛方法です。

 

f:id:itsuwalove777:20200705064306j:plain

チョウチョウウオの正面から撮影

また、サンゴ礁や岩礁地帯に生息していることもあり、複雑なサンゴの隙間などを泳ぐために扁平な体型をしています。

サンゴの隙間などにいる小動物を食べるものは特に吻が尖っています。

 

食性によるチョウチョウウオ科の分類

チョウチョウウオの食性は種類によって異なり、大きく分けると3つに分類することができます。

主食となる餌によって形状にも特徴があります。

 

・雑食性のチョウチョウウオ

小型の甲殻類などの無脊椎動物、サンゴのポリプやコケや藻類など幅広く食べます。

 

雑食性のチョウチョウウオの代表的な種類

アケボノチョウチョウウオアミチョウチョウウオオニハタタテダイチョウチョウウオチョウハン、ニセフウライチョウチョウウオ、フエヤッコダイなど

 

f:id:itsuwalove777:20200702080612j:plain

葛西臨海水族園で野菜を食べるユウゼン(尾鰭後半の縁が黄色)

雑食性のチョウチョウウオは吻が尖っているという共通点があります。

サンゴや岩の隙間にいる甲殻類や藻類などを食べるために突き出た吻を持っています。

雑食性で食べるものが幅広いため、他の食性の種類に比べると飼育しやすいと言われています。

 

・ポリプ食性のチョウチョウウオ

サンゴのポリプを主食としているグループです。

 

ポリプとは???

私たちがサンゴと呼んでいるものは、正しくはサンゴという小さな生き物の集合体で、1つ1つはとても小さいです。

そして、ポリプとは1つ1つの小さなサンゴが持っている構造のことを指します。

 

ポリプ食性のチョウチョウオの代表的な種類

ウミヅキチョウチョウウオ、トノサマダイ、ミカドチョウチョウウオ、ミナミハタタテダイ、ゴールデンバタフライフィッシュ、レインフォーズバタフライフィッシュ など

 

f:id:itsuwalove777:20200701181632j:plain

葛西臨海水族園のゴールデンバタフライフィッシュ

見た目の特徴としては雑食性のチョウチョウウオに比べ、サンゴの隙間にいる甲殻類等を食べないためか吻が尖っていない種類が多いです。

ポリプ食性は餌付けが難しく飼育難易度が高い種類が多いようです。

そのためか、展示施設数が少ない種類が多いです。

 

・プランクトン食性のチョウチョウウオ

名前の通り、プランクトンを主食としているグループです。

 

プランクトン食性のチョウチョウウオの代表的な種類

カスミチョウチョウウオなど

 

雑食性とポリプ食性の中間の吻の尖り具合をしています。

f:id:itsuwalove777:20200701071345j:plain

大洗水族館のカスミチョウチョウウオ

プランクトンを主食としているため、ポリプ食性の種類と比べると飼育の難易度は易しいようです。

食性でグループ分けすると最も数が少ないのはプランクトンを主食としているグループになります。

 

食性で大きく3つ分けることができますが、サンゴのポリプを食べるのでチョウチョウウオはサンゴと一緒に飼育することができないと言われています。(水族館で展示されているものはほとんどが偽物のサンゴです。)

深海に生息しているウラシマチョウチョウウオなど生態が分かっていない種類もいます。

チョウチョウウオ科の記事一覧

チョウチョウウオ科に属する魚で、本ブログで紹介したことがある種類を一覧で紹介しています。

画像をクリックすることで個別のページに遷移することができます。

 

・チョウチョウウオ属(Chaetodon)
f:id:itsuwalove777:20200629081545j:plain
アケボノチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629082223j:plain
アミチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629082333j:plain
アミメチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173458j:plain
カガミチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173512j:plain
コーラレバタフライフィッシュ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173517j:plain
ゴールデンバタフライフィッシュ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173522j:plain
シチセンチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173204j:plain
スダレチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173209j:plain
セグロチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173219j:plain
チョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173229j:plain
チョウハン
 
f:id:itsuwalove777:20200629173244j:plain
トゲチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173441j:plain
トノサマダイ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173257j:plain
ニセフウライチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173308j:plain
バージェスバタフライフィッシュ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173334j:plain
ベニオチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200630104956j:plain
ミゾレチョウチョウウオ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173340j:plain
ミレットシードバタフライフィッシュ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173400j:plain
ユウゼン
 
f:id:itsuwalove777:20200629173420j:plain
リーフバタフライフィッシュ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173435j:plain
レッドシーラクーンバタフライフィッシュ
 
・ハタタテダイ属(Heniochus)
f:id:itsuwalove777:20200629173449j:plain
オニハタタテダイ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173527j:plain
シマハタタテダイ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173325j:plain
ハタタテダイ
 
f:id:itsuwalove777:20200629173351j:plain
ムレハタタテダイ
 

 

・ハシナガチョウチョウウオ属(Chelmon)
f:id:itsuwalove777:20200629173315j:plain
ハシナガチョウチョウウオ
 

 

・フエヤッコダイ属(Forcipiger)
f:id:itsuwalove777:20200701063138j:plain
フエヤッコダイ
 

 

・カスミチョウチョウウオ属(Hemitaurichthys)
f:id:itsuwalove777:20200629173505j:plain
カスミチョウチョウウオ
 

 

・チョウチョウウオ科関連の記事

 ハタタテダイとツノダシの見分け方とハタタテダイ属の種類の見分け方を紹介しています!

www.gogo-zoo-aquarium.com

 

チョウチョウウオ科の分類

チョウチョウウオは11属に分類され、全部で120種類以上が確認されています。

チョウチョウウオ属が最も多く、全体の6割以上を占めています。

チョウチョウウオ属(Chaetodon)

最も多くの種類が分類されており、チョウチョウウオ科最大の属となっています。

水族館で展示されているチョウチョウウオの多くがこの属となっており、吻が突き出た五角形の形をしています。

 

f:id:itsuwalove777:20200701070600j:plain
f:id:itsuwalove777:20200702053901j:plain

左側がすみだ水族館のユウゼン、右側が葛西臨海水族園のニセフウライチョウチョウウオ

 

・チョウチョウウオ属の代表的な種類

チョウチョウウオ

トゲチョウチョウウオ

ニセフウライチョウチョウウオ

チョウハン

アケボノチョウチョウウオ など

 

ハタタテダイ属(Heniochus)

ハタタテダイ属に属する種類は8種類ですが、そのうち7種類を国内の水族館で見ることができます。(見られないのはインディアンバナーフィッシュという種類です。)

ハタタテダイ属は背鰭の棘条が長く伸びるのが特徴です。

 

f:id:itsuwalove777:20200701071235j:plain

大洗水族館のムレハタタテダイ

 

・ハタタテダイ属の代表的な種類

ハタタテダイ

ムレハタタテダイ

ミナミハタタテダイ

オニハタタテダイ など

 

ハシナガチョウチョウウオ属(Chelmon)

ハシナガチョウチョウウオ属に属する種類は3種類のみとなっています。

ハシナガチョウチョウオは変わった見た目から観賞魚としても人気が高く、愛好家の間では属の学名「Chelmon」からチェルモンと呼ばれて親しまれています。

チョウチョウウオ科の中でも独特な形状をしています。 

 

f:id:itsuwalove777:20200705061643j:plain

葛西臨海水族園のハシナガチョウチョウウオとレインフォーズバタフライフィッシュ

 

・ハシナガチョウチョウウオ属の代表的な種類

ハシナガチョウチョウウオ

 最も一般的なハシナガチョウチョウウオ属

マージンドコーラルフィッシュ

 オーストラリア北西部~ヨーク半島付近まで生息しています。

ミューラーズコーラルフィッシュ

 オーストラリア北部に生息

 

国内の水族館で見られるのはハシナガチョウチョウウオのみです。

 

タキゲンロクダイ属(Coradion)

タキゲンロクダイ属は3種類が確認されています。

この種類は白と茶色の縞模様をしており、体型はハシナガチョウチョウウオ属の吻が突き出ていないような形をしています。

国内の水族館で見ることができるのは、タキゲンロクダイのみです。

 

・タキゲンロクダイ

・キスジゲンロクダイ

 

フエヤッコダイ属(Forcipiger)

フエヤッコダイ属に属する種類は3種類となっています。

日本で見られるのはほとんどがフエヤッコダイですが、小笠原諸島などではオオフエヤッコダイという種類も見ることができます。

水族館で展示されている種類はフエヤッコダイのみとなっています。

チョウチョウウオの仲間の中でもハシナガチョウチョウウオ属と並び吻が特に突き出た種類が属しています。

 

f:id:itsuwalove777:20200701071356j:plain

サンシャイン水族館のフエヤッコダイ 

 

フエヤッコダイ属の代表的な種類

フエヤッコダイ

・オオフエヤッコダイ

国内で見られるのはほとんどがフエヤッコダイで、オオフエヤッコダイは吻がフエヤッコダイよりも突き出ているので見分けることができます。

 

カスミチョウチョウウオ属(Hemitaurichthys)

カスミチョウチョウウオ属に属する種類は4種類となっています。

チョウチョウウオの仲間には珍しく大きな群れを作ることがあります。

(カスミチョウチョウウオの由来は水中が霞んで見えなくなるくらい大きな群れを作ることからきているようです。)

 

f:id:itsuwalove777:20200701071345j:plain

大洗水族館とカスミチョウチョウウオ

カスミチョウチョウウオ属の代表的な種類

カスミチョウチョウウオ

・トンプソンチョウチョウオ

・ブラックピラミッドバタフライフィッシュ 

日本で見られる種類はカスミチョウチョウウオ、トンプソンチョウチョウウオで、カスミチョウチョウウオは幅広い地域で見ることができます。

トンプソンチョウチョウオは小笠原諸島や南大東島などで見られるようです。

カスミチョウチョウウオは多くの施設で展示されているチョウチョウウオです。

カスミチョウチョウウオの他にはブラックピラミッドバタフライフィッシュという種類が「しまね水族館」で展示されているだけです。

 

テンツキチョウチョウウオ属(Parachaetodon)

テンツキチョウチョウウオ属は2種類が確認されています。

国内で見られるのはテンツキチョウチョウウオオのみです。

国内の水族館では名古屋港水族館としまね海洋館にてテンツキチョウチョウウオが展示されています。

 

テンツキチョウチョウウオ属の代表的な種類

・テンツキチョウチョウウオ

 

チョウチョウウオの仲間としては珍しく、砂底の環境に多く見られるようです。

 

ウラシマチョウチョウウオ属(Prognathodes)

ウラシマチョウチョウウオ属は11種が確認されています。

ウラシマチョウチョウウオはチョウチョウウオ科の中でも深い水深に生息する種類で300mを超える水深でも見つかっています。

深海に生息しており、確認されている数も少ないためかウラシマチョウチョウウオ属を展示している水族館はありません。(日本近海ではほとんど目撃例もないようです)

 

ウラシマチョウチョウウオ属の代表的な種類

・ウラシマチョウチョウウオ

 

ウラシマチョウチョウウオ属に属する種類は生態がほとんど分かっていません

 

Amphichaetodon属

Amphichaetodon属には2種類が確認されており、属名が学名のままのことから分かる通り日本で見られる種類がいません。

 

Amphichaetodon属に属する種類

・Amphichaetodon howensis

 オーストラリア周辺に生息

・Amphichaetodon melbae

 

Johnrandallia属

Johnrandallia属は1種類が属しています。

葛西臨海水族園ではJohnrandallia属のバーバーフィッシュを展示しています。

 

Johnrandallia属に属する種類

・バーバーフィッシュ(Johnrandallia nigrirostris)

バーバーフィッシュはカリフォルニア湾~パナマ湾の岩礁やサンゴ礁で見られます。

バーバーフィッシュはホンソメワケベラのように他の魚についている寄生虫などを食べる「クリーナーフィッシュ」として知られています。

他の魚を掃除することから、バーバーフィッシュと呼ばれているようです。(バーバーは日本語に訳すと理容師です。)

 

Chelmonops属 

Chelmonops属は2種類が確認されています。

国内で見られる種類はいませんが、極稀に観賞用として流通することがあります。

 

Chelmonops属に属する種類

ウエスタンタルマ(Chelmonops curiosus)

イースタンタルマChelmonops truncatus)

 

どちらもオーストラリア周辺に生息しており、生息地の西と東で名前が付けられています。

ウエスタンタルマの方が生息域が狭いようです。

 

日本近海で見られるチョウチョウウオ

日本近海で見られるチョウチョウオは50種類前後と言われており、国内で見られる種類はほとんどが水族館で展示されています。(ウラシマチョウチョウウオなどの特殊な種類は除く)

 

日本近海で見られる代表的な種類を何種類か紹介します。

 

・トゲチョウチョウウオ

f:id:itsuwalove777:20200705064900j:plain

しながわ水族館のトゲチョウチョウウオ

トゲチョウチョウウオは背鰭の後端から細長く糸状に伸びているのが由来となっています。

トゲチョウチョウウオはチョウチョウウオの中でも多くの水族館に展示されている種類です。(ニセフウライチョウチョウウオの次?)

 

・チョウハン

f:id:itsuwalove777:20200705064330j:plain

しながわ水族館のチョウハン

チョウチョウウオの仲間でも変わった模様をしている種類です。

英名で「Raccoon butterflyfish」と呼ばれており、アライグマのような頭部の模様が由来になっています。

f:id:itsuwalove777:20200705064419j:plain

葛西臨海水族園のレッドシーラクーンバタフライフィッシュ

紅海付近にはチョウハンに似ているレッドシーラクーンバタフライフィッシュがいます。

チョウチョウウオは見た目が似ている種類も多くいます。

 

・ユウゼン

f:id:itsuwalove777:20200701070600j:plain

すみだ水族館のユウゼン

ユウゼンは小笠原諸島の固有種と言われています。(伊豆などでも見られるようです)

名前の由来は友禅染で、一見地味なチョウチョウウオですが、鱗を細かく見ると非常に綺麗な見た目をしている種類です。

 

国内の水族館とチョウチョウウオ

チョウチョウウオの仲間は綺麗な見た目から多くの水族館で展示されていますが、その中でもトゲチョウチョウウオは最も多くの水族館で見られるチョウチョウウオです。

チョウチョウウオやフウライチョウチョウウオなども多くの水族館で展示されています。

チョウチョウウオを観察できるオススメの水族館

私が訪れたことがある水族館から、チョウチョウウオを観察するのにオススメの水族館を紹介していきます。

珍しいチョウチョウウオを多く展示している水族館や多くの種類を展示している水族館を優先的に書いています。

葛西臨海水族園とチョウチョウウオ

葛西臨海水族園は他の水族館では展示されていないマイナーな種類が多く展示されている水族館です。 これはチョウチョウウオの仲間でも同じで他の水族館ではほとんど見られない魚を見ることができます。

JAZA加入の施設のうち葛西臨海水族園でのみ飼育されているものが

フォーアイバタフライフィッシュ、サウスアフリカンバタフライフィッシュ

の2種がいます。

 

f:id:itsuwalove777:20200701181651j:plain

ハワイ沿岸水槽で展示されているミレットシードバタフライフィッシュ

 

それ以外にも

レッドシーラクーンバタフライフィッシュ(2)、ミレットシードバタフライフィッシュ(2)、レインフォーズバタフライフィッシュ(2)、レッドシーバナーフィッシュ(2)、ヤリカタギ(2)、ゴールデンバタフライフィッシュ(3)、ユウゼン(4)、シチセンチョウチョウウオ(5)、カガミチョウチョウウオ(6)

といった他ではあまり見られない種類も展示されています。(2020年7月時点での調べ、バックヤードで飼育されている場合も含まれるので展示されているかは事前にご確認ください。)

※()の中はJAZA加入施設のうち展示している施設の数

 

葛西臨海水族園はチョウチョウウオだけではなく、他の魚も他の施設では見られないような珍しい魚を展示しています。

魚が好きな方は是非訪れてみてください!!(もちろん、マグロ大水槽も大迫力です!)

サンシャイン水族館とチョウチョウウオ

葛西臨海水族園が都内で最もレアなチョウチョウウオを展示している水族館だとすると、サンシャイン水族館は都内で最も多くの種類のチョウチョウウオを展示している水族館となります。

その多くがサンシャインラグーン水槽というサンシャイン水族館最大の水槽の中で展示されています。

 

f:id:itsuwalove777:20200630015835j:plain

上の画像のようにチョウチョウウオが群れになって舞っている姿を観察することができます。

この水槽だけで十数種類のチョウチョウウオを観察することができます。 (1つの水槽同時に見られる種類数としても都内で断トツの1位です。)

 

サンシャイン水族館でも他ではあまり飼育されていないチョウチョウウオを見ることができます。

珍しい種類のみ箇条書きにすると…

ミカドチョウチョウウオ(4)、バージェスバタフライフィッシュ(4)、コーラレバタフライフィッシュレッドシーラクーンバタフライフィッシュ(2)、ヤスジチョウチョウウオ(2)、ゴールデンバタフライフィッシュ(3) 

※()の中はJAZA加入施設のうち展示している施設の数

 

また、ハタタテダイの展示数が多い水族館

オニハタタテダイ

シマハタタテダイ

ハタタテダイ

ムレハタタテダイ

の4種を観察することができました。(2020年1月時点)

ハタタテダイの仲間は見た目が似ている種類が多いので、是非見比べてみてください。

 

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)

チョウチョウウオは夏場には本州でも見ることができるチョウチョウウオの仲間です。(死滅回遊するため)

並みのチョウチョウウオということで、ナミチョウチョウウオと呼ばれることもあります。(アクアリウムショップや採集者の間で呼ばれているようです)

 

 

チョウチョウウオについて!

チョウチョウウオは最大20cm前後になるスズキ目チョウチョウウオ科の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200626182956j:plain

チョウチョウウオは黄色の体に目の部分が黒色、黒色の帯の前後が白色になっています。

吻の上部が黒くなっており、体の上部は褐色も入っています。

幼魚は背鰭の黒色の目玉模様がありますが、成魚になると消失します。

似ている種類としてはツキチョウチョウウオやミゾレチョウチョウウオがいますが、黒色の部分が異なるので見分けることができます。

 

和名 チョウチョウウオ
学名 Chaetodon auripes
英名 Oriental butterflyfish
スズキ目(Perciformes)
チョウチョウウオ科(Chaetodontidae)
チョウチョウウオ属(Chaetodon)
分布

西部太平洋

生息環境 岩礁、サンゴ礁

国内では青森~九州の日本海側、茨城~九州の太平洋側、琉球列島などで見られます。

死滅回遊を行うことで知られており、稚魚が夏場に本州までやってきますが寒くなる冬を越すことができずに死んでしまうことから、死滅回遊と呼ばれています。(チョウチョウウオの仲間やスズメダイの仲間やヒラアジの仲間が有名です)

チョウチョウウオは一般的に食用として利用されることはないですが食べてみると美味しい魚とされています。

食用として利用されることはありませんが、観賞魚として流通することがあります。(本州にも多く回遊してくるので自分で採集して飼育する人も多いようです。)

チョウチョウウオを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

チョウチョウウオを展示しているJAZA加入の施設は31ヵ所となっています。

小樽水族館 登別ニクス 福島海洋科学館
大洗水族館 鴨川シーワールド サンシャイン水族館
葛西臨海水族園 しながわ水族館 アクアパーク品川
八景島シーパラダイス 新潟市水族館 寺泊水族博物館
三津シーパラダイス 碧南水族館 名古屋港水族館
京都水族館 鳥羽水族館 志摩マリンランド
串本海中公園 大阪海遊館 須磨水族園
城崎マリンワールド しまね海洋館 玉野海洋博物館
桂浜水族館 足摺海洋館 宮島水族館
海の中道水族館 大分マリーンパレス かごしま水族館
美ら海水族館    

 

チョウチョウウオと しながわ水族館

しながわ水族館では品川と海水槽にてチョウチョウウオを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200626182800j:plain

品川と海水槽ではチョウチョウウオの他にマダイやイシダイなど東京の海で見られる魚が多く展示されています。

普段、食卓に上がる事が多い魚が多く展示されています。

大きな魚も多く展示されている水槽ですが、目立つ黄色をしているので目立っています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-クロオビチョウチョウウオ/リーフバタフライフィッシュ

クロオビチョウチョウウオはカリブ海に生息するチョウチョウウオの仲間です。 

水族館によってはリーフバタフライフィッシュという名前で呼ばれていることもありますが、この記事中では黒帯チョウチョウウオで統一させていただきます。

 

 

クロオビチョウチョウウオについて!

クロオビチョウチョウウオは15cm程度まで成長するスズキ目チョウチョウウオ科の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200627030040j:plain

チョウチョウウオの仲間としては吻があまり突き出ておらず、目と尾鰭の付け根に黒線の模様があるのが特徴です。

体には横縞の線がうっすらと入っています。

日本には生息していないのですが、黒い模様からかクロオビチョウチョウウオという名前が付いているようです。

水族館やアクアリウムショップでは英名をそのまま読んだリーフバタフライフィッシュと呼ばれることも多いです。

 

和名 クロオビチョウチョウウオ
学名 Chaetodon sedentarius
英名 Reef Butterflyfish
スズキ目(Perciformes)
チョウチョウウオ科(Chaetodontidae)
チョウチョウウオ属(Chaetodon)
分布

西部大西洋

生息環境 岩礁

クロオビチョウチョウウオは国内では見られず、ブラジル~ノーズカロライナ州のカリブ海、メキシコ湾などで見られるようです。

稀に観賞魚として流通することがありますが、西部大西洋に生息していることもあり やや高価なようです。

クロオビチョウチョウウオを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

クロオビチョウチョウウオを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所となっています。

大洗水族館 新潟市水族館 しまね海洋館

 

クロオビチョウチョウウオと大洗水族館(2020年3月)

大洗水族館では沖縄の海水槽の隣にある水槽にてクロオビチョウチョウウオを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200627025825j:plain

クロオビチョウチョウウオの他にチョウチョウウオの仲間であるアミチョウチョウウオやギンガハゼ、インドカエルウオなどが展示されています。

展示種類の掲示にクロオビチョウチョウウオが書いていません。(最近引っ越ししてきたのかもしれません)

クロオビチョウチョウウオもアミチョウチョウウオも1匹ずつ展示されているためか、2匹で泳いでいることもありました。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-アミチョウチョウウオ(Chaetodon rafflesii)

アミチョウチョウウオは名前の通り、網目模様が特徴のチョウチョウウオの仲間です。

名前の似ているチョウチョウウオとして、アミメチョウチョウウオという種類がいますが、アミチョウチョウウオとは見た目が全く違う別種です。

 

 

アミチョウチョウウオについて!

アミチョウチョウウオは15cm程度まで成長するスズキ目チョウチョウウオ科の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200626182145j:plain

黄色の体に黒色の網目模様が入っており、背鰭、尾鰭の後端、目の部分に黒い線のような模様が入っています。

頭部には白~青白の模様があります。

吻は突き出るチョウチョウウオ属の標準的な体型をしています。

 

f:id:itsuwalove777:20200626182100j:plain

背鰭と尻鰭の一部がオレンジっぽくなっている部分があります。

似ている種類としては、レモンチョウチョウウオやゴマチョウチョウウオに少し似ていますが、細部まで見比べると見分けることができます。(黒色の模様のヵ所や網目模様等)

個体によっては上の画像のように、体の上部に黒いあざのような模様がありますが、見られない個体もあります。(小型の個体に多く見られるので成長と共に消失するのかもしれません。)

 

和名 アミチョウチョウウオ
学名 Chaetodon rafflesii
英名 Latticed butterflyfish
スズキ目(Perciformes)
チョウチョウウオ科(Chaetodontidae)
チョウチョウウオ属(Chaetodon)
分布

太平洋~インド洋

生息環境 サンゴ礁

国内では相模湾以南で確認されており、中部太平洋域~東部インド洋で見られます。

水深が15m以浅の浅いサンゴ礁に生息しており、肉食性が強くサンゴのポリプや小型の甲殻類を主食としているようです。

丈夫な魚で観賞魚として流通することも多いです。

ただし、サンゴのポリプを食べるため、サンゴ水槽での飼育はできないようです。

英名は「Latticed butterflyfish 」となっており、直訳すると格子造りのチョウチョウウオとなります。 網目模様が格子に見えたことが由来となっているようです。

アミチョウチョウウオを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

アミチョウチョウウオを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所となっています。

小樽水族館 福島海洋科学館 なかがわ水遊園
大洗水族館 鴨川シーワールド サンシャイン水族館
八景島シーパラダイス 寺泊水族博物館 碧南水族館
名古屋港水族館 鳥羽水族館 志摩マリンランド
城崎マリンワールド    

 

アミチョウチョウウオと大洗水族館

大洗水族館では沖縄の海水槽の隣の水槽にてアミチョウチョウウオを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200626182038j:plain

この水槽ではアミチョウチョウウオの他にリーフバタフライフィッシュというチョウチョウウオの仲間やギンガハゼ、インドカエルウオ、シリキルリスズメダイなどが展示されています。

サンゴ(人工物?)や岩がレイアウトされた水槽で、アミチョウチョウウオがサンゴをつつく姿を観察することができます。

 

f:id:itsuwalove777:20200627030040j:plain

上の画像は同じ水槽で展示されているリーフバタフライフィッシュという種類で、カリブ海に生息する魚です。

チョウチョウウオの仲間としては控えめな体色をしています。

リーフバタフライフィッシュはカリブ海のチョウチョウウオということもあり展示している施設が少ない魚なので、是非一緒に観察してみてください。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-アークティックコッド(Boreogadus saida)

アークティックコッドは北極海近くにも生息する小型のタラの仲間で、北極海近くに生息している大型の生き物にとって貴重な食用として利用されています。

 

 

アークティックコッドについて!

アークティックコッドは30cm程度にまで成長するタラ目タラ科の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200613123844j:plain

細長い体をしており、背鰭は3つに分かれています。

食性は動物食性でプランクトンを食べますが、大型の個体は甲殻類も食べるようです。

ロシアでは漁獲されており、食用として利用されているようです。

アークティックコッドは生き物が少ない北極海でアザラシやイルカ、海鳥たちの貴重な食用となっています。

北極海域では晩秋から初冬にかけて産卵が行われています。

 

和名 アークティックコッド
学名 Boreogadus saida
英名 Polar cod
タラ目(Gadiformes)
タラ科(Gadidae)
Boreogadus属(Boreogadus)
分布

北極海

生息環境 表層部

アークティックコッドは北極海やベーリング海やオホーツク海などで見られます。

アークティックコッドは北極海という低温海域に生息しており、もちろん水温が0℃以下になることもあります。

しかし、アークティックコッドは血液の中に「不凍性たんぱく質」を持っているので0℃を下回っても血液が凍って死んでしまうことはないようです。(凝固点を下げているだけなので限度はあると思いますが)

この不凍性たんぱく質を持つ生き物は他にも見つかっており、冷凍食品の品質保持などに活用されているようです。

表層で多く見られるようですが、水深900mでも見られるなど幅広い水深で見られる魚です。

意外なことに汽水域でも見られ大きな群れを作るようで、水温が0℃~4℃くらいの環境を好むようです。

アークティックコッドを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

アークティックコッドを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所となっています。

葛西臨海水族園 大阪海遊館

海遊館の方が大きな個体が展示されていると思われます。

アークティックコッドと葛西臨海水族園

葛西臨海水族園では北極水槽にてアークティックコッドを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200613123831j:plain

水槽が小さいため、展示されている個体も小さめですが、北極水槽では北極海に生息してる珍しい魚を見ることができます。

地味なのか水槽が小さいのか葛西臨海水族園の中では人が少ない水槽なので、観察しやすいです。

灰色っぽい個体と黒っぽい個体が展示されていました。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-インドカエルウオ(Atrosalarias fuscus)

カエルウオという名前の通り、横に広い口がカエルにそっくりな魚です。

インドという名前が付いていますが、国内でも琉球列島以南で見ることができます。

 

 

インドカエルウオについて!

インドカエルウオは10cm程度まで成長するスズキ目イソギンポ科インドカエルウオ属の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200613124635j:plain

インドカエルウオは幼魚の頃は黄色、成魚は黒色になります。

名前の通りカエルのように見え(口が横広いから?)、尾鰭が広範囲に広がっています。

インドカエルウオの背鰭は角度によってはオーロラのような色に見えます。

ホソカワインドカエルウオという酷似している種類がいますが、背鰭の後端と尾鰭が一部繋がっており、インドカエルウオは赤みが強いので見分けることができます。

カエルウオは背鰭がラクダのコブのように切れ込みが入り別れるので見分けることができます。

 

f:id:itsuwalove777:20200613124526j:plain

サンゴ礁に生息しており、サンゴや岩の間から顔を出している事が多いです。

体は真っ黒ですが、頭部だけ微妙に色が薄くなっているように見えます。

 

和名 インドカエルウオ
学名 Atrosalarias fuscus
英名 Brown coral blenny
スズキ目(Perciformes)
イソギンポ科(Blenniidae)
インドカエルウオ属(Atrosalarias)
分布

西部太平洋

生息環境 岩礁

インドカエルウオはインドと名前に入っていますが、インドの固有種ではなく国内では琉球列島以南で見ることができます。

主に藻類を食べており、水槽で飼育する際も発生する苔を食べてくれるようです。(人工飼料に慣れると苔を食べなくなるようです。)

インドカエルウオは一般的には食用とされませんが、変わった見た目から観賞魚として利用されることがあります。

インドカエルウオを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

インドカエルウオを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所となっています。

福島海洋科学館 大洗水族館 サンシャイン水族館
葛西臨海水族園 上越水族博物館 鳥羽水族館
須磨水族園    

 

インドカエルウオと大洗水族館

大洗水族館では沖縄の海水槽の横の水槽にてインドカエルウオを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200613124526j:plain

インドカエルウオを展示している水槽ではギンガハゼも展示されているのですが、ギンガハゼを追いかけて追い払う姿も見ることができました。

上の画像のように姿が似ていないシリキルリスズメダイを追い払うことはなかったので、同種間でも縄張り争いをするのかもしれません。 

何匹か展示されているので是非、障害物の隙間を探してみてください。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-タマカエルウオ(Alticus saliens)

タマカエルウオは魚なのに水の中に滅多に入らない魚で、濡れた岩場を主な生活の場にしています。

何故、生活の場を陸上にしたのかは分かりませんが岩の上の方が競合相手がいなかったのかもしれません。

 

 

タマカエルウオについて!

タマカエルウオは12cm程度まで成長するスズキ目イソギンポ科タマカエルウオ属の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200613124807j:plain

タマカエルウオは体色が褐色で白色の縞模様が入ります。

ほとんど水の中に入らず、濡れた岩の上に居ます。そして、波しぶきがかかるとピョンピョンと跳ねて岩場に逃げていきます。

えら呼吸と皮膚呼吸を行え、皮膚呼吸を行うためには濡れている必要があるので岩が濡れているくらいの場所にいます。

オスとメスの見分け方が簡単で頭部にニワトリのトサカのようなものがあるのがオスです。

タマカエルウオにはヨダレカケという似ている種類がいますが、ヨダレカケの方がよりギンポに似たひょろっとした体型をしています。

その他にもタマカエルウオのオスには正中線に皮弁があること、下唇に吸盤がないことで見分けることができます。

タマカエルウオは体の模様が玉模様だからでしょう?

 

和名 タマカエルウオ
学名 Alticus saliens
英名 Leaping blenny
スズキ目(Perciformes)
イソギンポ科(Blenniidae)
タマカエル属(Alticus)
分布

インド洋~太平洋

生息環境 岩礁

タマカエルウオは国内では八丈島、小笠原諸島、琉球列島で見られます。

タマカエルウオはほとんどを濡れた岩場で生活しており、水族館でも水から逃げている姿を見ることができますが、満潮の日はどうしているのでしょうか…

普通の魚と同じくエラ呼吸も行えるようですが

タマカエルウオ属とは別にカエルウオ属というグループがありますが、カエルウオ属の魚は水中で生活しています。

岩についた藻を下向きの口で削るようにして食べています。

英名は「Leaping blenny 」でバウンドするギンポという意味になります。岩の上で飛び跳ねる姿が由来になっているようです。

タマカエルウオを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

タマカエルウオを展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所となっています。

葛西臨海水族園 NIFREL
しまね海洋館 かごしま水族館

 

タマカエルウオと葛西臨海水族園 

葛西臨海水族園では小笠原諸島水槽②にてタマカエルウオを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200613124719j:plain

上の画像のように大量のタマカエルウオを展示しており、岩の上でピョンピョンしている姿を観察することができます。

たまに水に落ちる個体がいますが、大慌てで岩場に上がります。

岩場を常に濡らした状態で保つようにされているので、そこも注目して確認してみてください。

この水槽では岩の上にはタマカエルウオ、水深が浅い水の中にもニセカエルウオやギンユゴイが展示されているので是非観察してみてください。(ニセカエルウオもタマカエルウオと同じイソギンポ科です。)

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

水族館魚図鑑-コウライトラギス(Parapercis snyderi)

コウライトラギスはトラギスの仲間としては暗い色をしていますが、良く見ると他のトラギスと同じく綺麗な見た目をした魚です。

 

 

コウライトラギスについて!

コウライトラギスは10cm程度に成長するスズキ目トラギス科トラギス属の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200614125410j:plain

体の上部に鞍掛模様が5個確認でき、おなかの部分にも模様があります。

尾鰭は黄褐色の斑点、吻にも斑点が確認できます。

メスからオスに性転換することで知られており、ハーレムを形成するようです。

コウライトラギスは高麗(現在の朝鮮)で獲れたことが由来になっているようです。高麗が名前に付くものとしては高麗人参とかが有名ですね。

 

和名 コウライトラギス
学名 Parapercis snyderi
英名 Snyder's weever
スズキ目(Perciformes)
トラギス科(Pinguipedidae)
トラギス属(Parapercis)
分布

西部太平洋

生息環境 岩礁

コウライトラギスは千葉~九州で見ることができます。

岩礁地帯ではなく、砂礫底に多いようです。

食性は肉食で小型の甲殻類等を食べているようです。

小さいので食用としては利用されませんが、稀に観賞用として利用されることがあるようです。

コウライトラギスを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

コウライトラギスはJAZA加入の施設のうち2ヵ所にて展示されています。

下田海中水族館 志摩マリンランド

JAZAのHPには記載がありませんでしたが、しながわ水族館でも展示されていました。

コウライトラギスと しながわ水族館

しながわ水族館では潮の満ち干と生物水槽にてコウライトラギスを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200614125427j:plain

この水槽ではコウライトラギスの他にキヌバリ、クモハゼ、ヘビギンポ、ナベカなど岩場で見られる魚が展示されます。

コウライトラギスは展示生物を紹介しているパネルにも載っていませんが水槽内にこっそり展示されています。

近づくと派手な色をしているように見えますが、あまり大きくないので探すのが少し難しいかもしれません。是非チャレンジしてみてください。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。