今回紹介する古代の海エリアではオウムガイ、ガー、オーストラリアハイギョ、カブトガニ、サメ、チョウザメ、ポリプテルスなどが展示されています。
特にオウムガイは2種類が展示されており、展示している施設が少ないのでオススメの展示生物です。
鳥羽水族館の古代の海エリアについて
古代の海エリアはコーラルダイビングの隣に位置しているエリアで、エリア全体が暗い作りになっています。
エリア内は上のようなに暗く、水槽の設置数は多くありませんが、大型の水槽が設置されています。
手前のクリアな水槽にはカブトガニが展示されています。
上の写真はチョウザメが展示されている水槽で、コチョウザメ、シロチョウザメ、ベステルという種類が展示されています。
大きな水槽の中で多くのチョウザメ達が展示されており、展示されている種類の多くがベステルでした。(ベステルはオオチョウザメとコチョウザメを交配して作られた種類で、キャビア目的で養殖される事も多くある種類です。)
上の写真はオウムガイを展示している水槽で、真ん中に仕切りがあり、仕切りで分けられてパラオオウムガイとオオベソオウムガイを展示しています。
オウムガイが展示されている他に姉妹提携している施設との共同研究についての掲示やオウムガイの生態についての展示も行われています。
私が訪れた際には卵や孵化後2ヵ月程度の個体も展示されていました。
写真を見ても分かるようにガラス面が綺麗で、観察しやすい水槽が並んでいます!
古代の海エリアの展示生物の紹介!
古代の海エリアで展示されている生物から個人的にオススメな種類を紹介していきます。
上の写真はアリゲーターガーを展示している水槽で、北米大陸最大の淡水魚であるアリゲーターを複数見ることができます。 最大の個体で3m以上100kg以上の記録もある大型の魚です。
展示されている個体は太く大きい立派なサイズの個体が展示されており、アリゲーターガーを展示しているとは思えないオシャレな水槽で展示されています。
日本でも観賞魚として飼育されており、かなり大型に成長する事で捨てられた個体がニュースになる事もあります。(2018年2月に特定外来生物に指定されています。)
水槽の奥行はあまりないので、古代魚によく見られる大きな鱗を見ることができます。
上の写真はオオベソオウムガイというオウムガイの仲間で、綺麗な見た目のオウムガイを複数匹見ることができます。
ユニークな形状で昔から姿を変えていないオウムガイをゆっくりと観察することができます。
鳥羽水族館ではオオベソオウムガイの他にもパラオオウムガイという種類も展示されています。
上の写真はオオベソオウムガイの赤ちゃんで、2020年には5年ぶりに繁殖に成功したそうです。(海外でも繁殖例は少なく、国内では鳥羽水族館のみ)
訪れるタイミングが良く、500円玉よりも少し大きいくらいの小さなオオベソオウムガイを見る事ができました!
上の写真はプリプテルスという古代魚を展示している水槽で、ポリプテルスは観賞魚として飼育される事も多い種類です。
ポリプテルス属は「polypterus」と記載し、「鰭が多い」という意味になり、多くの背鰭を持つことが由来となっています。
この水槽ではポリプテルス・ピギール・ピギール、ポリプテルス・エンドケリーという2種類のポリプテルスが展示されています。
水槽も綺麗で観察しやすいので、派手ではありませんが、オススメの展示の1つです!
最後に紹介するのは上の写真のオーストラリアハイギョというオーストラリアの限られた水系にのみ生息している種類ですが、種の保存のためにいくつかの河川に移植が行われています。
体長は1.5m程度まで成長し、大きな胸鰭と背鰭・尾鰭・尻鰭が連結した大きな鰭を持っています。
現存している他のハイギョよりも古代的な種類で、呼吸のほとんどをエラ呼吸に依存しており、他のハイギョが干ばつでも生き残れるのに対して、オーストラリアは干ばつに適応する能力はありません。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。