今回紹介するのは鳥羽水族館の伊勢志摩の海・日本の海エリアで、日本最大の内湾「伊勢湾」で見られる種類を中心に多くの種類が展示されている展示エリアです。
派手な種類は少ないですが、展示種類だけで考えると館内でも最も多いエリアの1つです。
鳥羽水族館の伊勢志摩の海・日本の海について
鳥羽水族館の伊勢志摩の海・日本の海エリアはエントランスホールと人魚の海エリアの間に位置しています。
エリア内の入り口から撮影すると上の写真のようになっており、正面にはエリア内で最も大型の水槽である、スナメリ水槽があります。
写真のように2階に水槽が並んでいるのが見えますが、写真右側やスロープを降りた所にも水槽が設置されており、水槽の設置数が多く、1水槽に展示されている水槽が多いのが特長です。
上の写真はエリア入ってすぐ右側にある水槽で、変わったレイアウトの水槽で水位が低い作りになっています。
水位が低いので、水面から水中にいる魚を覗くこともできます。
この水槽だけでも20種類近くの魚が展示されています。
展示されている水槽は上の写真のように水槽だけを見ても芸術的に美しく、水槽の並びを見ているだけでも癒される作りになっています。
上の写真はエリアのメイン展示生物であるスナメリの展示水槽で、水量が多い水槽ですが、クリアで観察しやすい水槽となっています。
上部から光が差し込んでいる中をスナメリが泳ぐ幻想的な水槽です。
伊勢志摩の海・日本の海のオススメ水槽
伊勢志摩の海・日本の海エリアでは多くの水槽が設置されていますが、設置されている水槽から個人的にオススメの水槽を紹介していきます。
魅力的な水槽が多いので、悩んだの紹介している水槽の数は多めです…
上の水槽は水深の深い場所に生息している生物を展示している水槽で、ヒゲツノザメ、タカアシガニ、イズハナトラザメ、イズカサゴ、オオホモラ、サギフエ、ユメカサゴ、エゾメバルが展示されています。
世界最大のカニ、タカアシガニの存在感が強い水槽ですが、個人的にはヒゲツノザメがオススメです!
2つの背鰭の前方に棘がある事と口元にあるヒゲが名前の由来になっている水深の深い場所に生息している種類で、ヒゲが非常に可愛らしい種類です!
展示している水族館は少なく、このように明るい水槽で展示されている施設は更に少ないので訪れた際は是非観察してみてください。
上の写真は設置されている水槽の中ではやや大型の水槽で、幅の広い作りになっています。
展示されているのはイセエビ、ウツボ、オキノシマウツボ、トラウツボ、ハワイウツボ、ユリウツボ、ギンユゴイとなっています。
展示されている生物の多くがイセエビとウツボの仲間で、地面にはウツボとイセエビが団子になっているのを見ることができます。
ウツボも5種類も展示されており、特にオキノシマウツボは他の水族館では見られない珍しい種類です!
この水槽もレイアウトが綺麗で、細部まで楽しめる水槽となっています!
上の写真は近海で見られるような種類を多く展示している水槽です。
この水槽ではアカハタ、イトフエフキ、カサゴ、キジハタ、クジメ、シマイサキ、タカノハダイ、メイチダイ、メジナなどが展示されています。
特別に大型種や珍しい種類が展示されている水槽ではありませんが、何故かお気に入りの水槽です! キジハタは体にある橙色の水玉模様が綺麗な種類で、美味しく漁獲量が少ないため、高値で取引される種類です。
上の写真は熊野灘に生息している魚達が展示されている水槽で、回遊魚がメインですが、岩礁に生息する魚も一緒に見ることができます。
展示されている種類はイシガキフグ、カンパチ、クエ、シマアジ、ドチザメ、ヒガンフグ、ヒゲダイ、フエダイ、ブリ、マダイなどです。
スーパーに並ぶこともある魚も多く展示されている水槽ですが、エリア内の他の水槽に比べると照明は暗いです。
最後に紹介する水槽は上のように丸々と太った魚が展示されている水槽で、
この水槽ではアラ、オオクチイシナギ、カスザメ、ナヌカザメ、ハシキンメ、ヒラメが展示されています。
水槽の中でも存在感があるのがアラ、オオクチイシナギの2種類で、水槽内を漂うようにして泳いでいる姿を見ることができます。
この目立つ2種類から視点を地面に向けると砂に隠れたカスザメやヒラメを見ることができます!
紹介していない水槽も魅力的な水槽な水槽が並んでいるエリアで、水槽自体が綺麗なため見ているだけで楽しめますが、特に地味な魚でも好きなマニアック?な方にはオススメのエリアとなっています!
伊勢志摩の海・日本の海のオススメ展示生物
ここからは展示されている生物の中から個人的にオススメの種類を紹介していきます。
伊勢志摩の海・日本の海エリアから1種類だけ選ぶとしたらスナメリをオススメします!
スナメリは体長2mに満たない小型のイルカの仲間で、沿岸部に生息しており、日本では主に西日本の太平洋側の限られた内湾で確認されています。
スナメリは多くの水族館で飼育されているバンドウイルカやカマイルカとは異なり背鰭が無い種類で、頭が丸い愛嬌のある見た目をしています。
伊勢湾は国内でも多くの個体が生息している湾で、鳥羽水族館では1963年から生態の研究を行い、世界で初めて飼育下でのスナメリの繁殖にも成功しています。
水槽内には多くのスナメリが展示されており、非常に人懐っこい性格をしています。
上の写真のようにガラスの前で静止してコチラを見てくれる事もあり、手を振ると反応してくれる子もいました。
続いて紹介するのは上の写真のイセエビで、地方名が名前になっている種類です。
高級食材として有名な大型のエビで、古くから食用として利用されており、イセエビという和名の由来については「伊勢が名産地として知られていたため」という説と「磯にいるエビ=イソエビが変化した」という2つの説があります。
伊勢にゆかりのあるエビで水槽の中にウツボの仲間と一緒に多くの個体が展示されているので是非観察してみてください。
他のエリアと比べると派手な種類は少ないですが、展示種類数が充実している展示エリア「伊勢志摩の海・日本の海」について紹介していきました。
様々な種類を見ることができるオススメのエリアなので、是非ゆっくりと1水槽ずつ観察していただきたいエリアです!
ここまで
さいごまでおよみいいただきありがとうございます。