オオカンガルーはオーストラリア東部に分布している大型のカンガルーの仲間です。
灰色の体毛から「ハイイロカンガルー」と呼ばれる事もあります。
オオカンガルーについて!
オオカンガルーはオスが体長105~150cm、メスが115cm程度にまで成長する双前歯目カンガルー目カンガルー属の動物です。
オオカンガルーは灰色や灰色がかった茶褐色の体毛をしており、オスは筋肉質な見た目をしています。
力強い後ろ脚と太く長い尻尾を使って跳躍し、30km/hで移動する事ができます。
急いで移動する際は1.8mほどの高さまで跳躍し、その跳躍距離は13m以上にもなると言われています。
陸上の有袋類の中では2番目に大きく、最も重い種類です。
オオカンガルーの尻尾の先端付近は黒色をしており、この体毛の他にこの部分でもアカカンガルーと見分けることができます。
食性は草食で草木の葉を食べています。
和名 | オオカンガルー |
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学名 | Macropus gigantues |
英名 | Eastern grey kangaroo |
目 | 双前歯目(Diprotodontia) |
科 | カンガルー科(Macropodidae) |
属 | カンガルー属(Macropus) |
分布 | オーストラリア東部 |
生息環境 | 草原、森林 |
オオカンガルーはオーストラリアの西部に分布しており、アカカンガルーに比べると分布域は狭いです。(オオカンガルーはタスマニア島にも分布)
草原や開けた森林に生息しており、力のあるオスと数頭から形成される小さな群れを作ります。
アカカンガルーよりも分布域は狭いものの、アカカンガルーよりも降雨量の多い豊かな環境に生息しているため、オーストラリアでは最も一般的に遭遇する種類だとも言われています。(人間の居住地域に近い)
オオカンガルーは夜行性で、昼間は日陰休んでいる事が多いです。
繁殖期にはメスを巡ってオス同士がボクシングのように殴り合って争う事もあります。
妊娠期間は約34~38日程度で、1度に1頭を出産します。
出産された子供は約9~11か月ほどを育児嚢の中で過ごし、1年半くらいで母親から独立します。
オーストラリア全体で約1,000万頭以上が生息していると推定されており、絶滅は危惧されていません。
アカカンガルーと同じように増えすぎたカンガルーを狩猟しており、肉や皮を利用しています。
オオカンガルーを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
オオカンガルーを展示しているJAZA加入の施設は18ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
オオカンガルーと札幌円山動物園
札幌円山動物園ではカンガルー館にてオオカンガルーを展示しています。
札幌円山動物園では上のような野外の展示場でオオカンガルーの群れを展示しており、集まって日陰で休んでいました。
多くのオオカンガルーが展示されており、繁殖しているシーズンに見に行くと子供も見ることができるかもしれません。
カンガルー館ではオオカンガルーの他にスローロリス、オグロプレーリードッグ、モルモット、モモイロインコなどが展示されています。
オオカンガルーと千葉市動物公園
千葉市動物公園では草原ゾーンにてオオカンガルーを展示しています。
千葉市動物公園では展示場内に複数のオオカンガルーが展示されており、地面に置かれた草を一緒に食べていました。
飼育されている個体のほとんどが園内で繁殖した個体のようです。
このエリアではアジアゾウ、キリン、グレビーシマウマ、ライオン、チーター、ブチハイエナ、シロオリックスなどアフリカに分布している種類が多く展示されています。
オオカンガルーを展示している施設の一覧
オオカンガルーを展示しているJAZA加入の施設は18ヵ所です。
円山動物園 | 那須どうぶつ王国 | 桐生が岡動物園 |
埼玉こども動物公園 | 上野動物園 | 足立区生物園 |
千葉市動物公園 | 市原ぞうの国 | 横浜金沢動物園 |
いしかわ動物園 | 富士サファリ | 姫路セントラルパーク |
のいち動物公園 | 到津の森公園 | 大牟田動物園 |
長崎バイオパーク | 平川動物公園 | 沖縄こどもの国 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。