札幌円山動物園のは虫類・両生類館は展示種類は多く、展示種類数は は虫類・両生類を展示している動物園の中でもトップクラスです。(約70種類450匹が展示されています。)
熱帯、亜熱帯、日本とエリアごとに展示されており、光・温熱・空気・水環境を管理する事によって展示中に冬眠・繁殖する事が可能で、環境に配慮した作りになっています。
個人的には円山動物園内でも最もオススメの展示エリアの1つとなっています。
は虫類・両生類館で展示されている爬虫類
は虫類・両生類館という名称ですが、展示されている種類の多くが爬虫類となっています。
大型の種類も多く展示されているため、目立つ種類を紹介していきます。
上の写真はアルダブラゾウガメという種類のリクガメ科の種類で、リクガメの中で2番目に大型に成長する種類です。(1番大型になる種類はガラパゴスゾウガメで、上野動物園とiZooでのみ展示されています。)
アルダブラゾウガメは施設に入ってすぐの場所で展示されており、ガラス越しに観察する事ができます。
アルダブラゾウガメが展示されている近くでは大型の爬虫類が展示されています。
上の写真はアルダブラゾウガメを展示している展示場の近くで展示されているサイイグアナという種類です。
サイイグアナはドミニカ共和国とその周辺に分布しており、前額板や額板は角状になっており、これがサイに似ている事が和名の由来になっています。
は虫類・両生類館ではガビアルモドキ、ヨウスコウワニという2種類のワニが展示されています。
上の写真はガビアルモドキで、口吻が細長いのが特徴で、これは主食となる魚類を捕食しやすいように進化した結果だと考えられています。
口から歯が見えており、迫力のある種類です。(水中をガラス越しに見ることができ、水中に居る事が多いです。)
隣で展示されているヨウスコウワニよりも大型の種類で、施設内で最も大型の展示動物です。
ガビアルモドキの隣ではヨウスコウワニが展示されており、展示場内に複数個体が展示されています。
体長は約2m程度の小型のワニで、中国の揚子江周辺に生息している事が由来となっています。
円山動物園では平成14年に国内で初めて繁殖に成功しており、日本動物園水族館協会から繁殖賞を受賞しています。
ここからはこれまで紹介した種類よりも小型の種類を紹介していきます。
上の左側の写真はアメリカドクトカゲ、右側の写真はチュウゴクワニトカゲという種類です。
とちらも変わった生態・外見をしており、オススメの展示動物となっています。
上の写真はミズオオトカゲで、体長2m以上に成長する大型のトカゲで、名前の通り水辺に生息している事が多く、水に入る事も多いです。
円山動物園内で展示されているトカゲの種類の中では最も大型で、見た目もカッコイイのでオススメです。
紹介していない種類も多く展示されており、オオアナコンダ、ミドリニシキヘビ、タタールスナボア、マツカサトカゲ、オマキヤモリ、ツギオミカドヤモリ、トッケイヤモリ、モエギハコガメ、ハミルトンガメ、コウヒロナガクビガメなどが展示されています。
は虫類・両生類館で展示されている両生類
施設内では爬虫類の展示がメインですが、両生類も展示されています。
施設の入り口には上のようにガラス張りに水槽が並んでいるのを見る事ができ、この水槽の中ではヤドクガエルが展示されています。
ヤドクガエルはカラフルな見た目と非常に強い毒を持つカエルとして知られており、毒性の強い種類は1匹の毒で人間の成人10人を殺すほどの強さだと言われています。
しかし、飼育個体のヤドクガエルには毒がなく、これは自然下のヤドクガエルが食べている餌によって毒を蓄積しているためと言われています。
上のようにカラフルなヤドクガエル達を多く展示しており、ヤドクガエルの展示は全国の動物園でトップクラスです。
ここでは繁殖を目指してヤドクガエルを飼育しています。
ヤドクガエルは施設の正面の他にも展示されている場所があります。(ミドリヤドクガエル、キオビヤドクガエル、アイゾメヤドクガエル、コバルトヤドクガエルなどが飼育されています。)
上の写真はコケガエルというベトナムに分布しているカエルの仲間で、体表にイボがあります。
爬虫類に比べると展示種類は少ないですが、ミツヅノコノハガエル、コイチョウイボイモリ、ミツユビアンフューマ、エゾアカガエル、ニホンアマガエルなどが展示されています。
円山動物園の は虫類・両生類館は非常に充実した施設で他の施設ではあまり展示されていないような種類も見ることができます。
希少種の繁殖にも力を入れている施設で、繁殖賞を受賞している種類も多いです。(繁殖に関しての資料も多く掲示されているので興味がある方は見てください。)
ここまで
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