ピーコックラスは地中海などに生息しているベラの仲間で、葛西臨海水族園でのみ展示されている魚です。(2020年9月時点)
ピーコックとは「peacock」=クジャク という意味で、メスは地味な色をしていますが、オスは非常に綺麗な見た目をしています。
ピーコックラスについて!
ピーコックラスは40cm以上にまで成長するスズキ目ベラ科Symphodus属の魚です。
上の個体は模様がやや薄いですが、灰褐色に暗色の縦帯が数本入っています。
オスの個体は名前の由来ともなっている孔雀のように綺麗な見ためになります。
口が突き出ており、キツネのような印象を受けますがキツネベラ科ではありません。
和名 | ピーコックラス |
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学名 | Symphodus tinca |
英名 | East Atlantic peacock wrasse |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ベラ科(Labridae) |
属 | Symphodus属(Symphodus) |
分布 |
東部大西洋 |
生息環境 | 岩礁 |
ピーコックラスは東部大西洋、地中海、黒海に生息しています。
藻場周りの岩礁や汽水域などで見られるようです。
現地では釣りの対象魚とされ、食用としても利用されることもあります。
ピーコックラスを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年8月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ピーコックラスを展示しているJAZA加入の施設は葛西臨海水族園のみとなっています。
Symphodus属で唯一国内で展示されている種類です。
Symphodus mediterraneusも葛西臨海水族園で飼育されているようですが、2020年9月時点では掲示パネルにはありませんでした。
ピーコックラスと葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では世界の海エリアの地中海水槽にてピーコックラスを展示しています。(2020年9月時点)
同じベラ科のメディタレイニアンレインボーラスに比べると地味な見た目をしていますが、口が伸びた変わった形状をしています。
葛西臨海水族園で展示されている個体もオスになると綺麗になるのかもしれません。
地中海の魚を展示している施設は他になく、この水槽で展示されている生き物は他では見られない種類がほとんどなので訪れた際は是非観察してみてください。
前に出てきているタイミングで見る必要がありますが、個人的にはペインテッドコンバーという落書きしたようなハタの仲間がオススメです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。