クラウンアネモネフィッシュはオーストラリア北西部周辺に生息するクマノミの仲間で、カクレクマノミに似ています。
国内で見られないクマノミの中では最も多くの水族館で展示されています。
目次
クラウンアネモネフィッシュについて!
クラウンアネモネフィッシュは11cm程度にまで成長するスズキ目スズメダイ科クマノミ属の魚です。
カクレクマノミは白色と橙色、黒色の鮮やかな色をした魚で、カクレクマノミと同じようにやや細長な体型をしています。
国内でも見られるカクレクマノミと似ていますが、クラウンアネモネフィッシュは体側の白色の模様に黒色の縁があることで見分けることができると言われています。
上はカクレクマノミです。上の個体との場合は見分けが容易です。
ただ、カクレクマノミにも白色の模様の縁が黒くなる個体がいるので、注意が必要です。(上のように明確に黒い縁があるのはクラウンアネモネフィッシュです。)
この2種類の生息地は重なっていないので、見られた場所で見分けることができます。
ファインティング・ニモの主人公はカクレクマノミをモチーフにしたと言われることが多いですが、舞台がグレートバリアリーフということから本種がモチーフになっていると思われます。
食性は雑食で藻類や甲殻類、多毛類等を捕食しています。
和名 | クラウンアネモネフィッシュ |
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学名 | Amphiprion percula |
英名 | Orange clownfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | スズメダイ科(Pomacentridae) |
属 | クマノミ属(Amphiprion) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 岩礁、サンゴ礁 |
クラウンアネモネフィッシュはオーストラリア北西部~パプアニューギニア、ソロモン諸島などで見られます。
他のクマノミと同じようにオス⇒メスへと性転換を行い、グループの中でメスがいなくなるとグループの中で最も大きなオスがメスに性転換します。
グループの中でメスが最も大型で、番となるオス、繁殖行動を行わないオスの順で小さくなっていきます。
個体ごとに明確な階層があり、サイズの違いがあることで争いを避けることができると考えられています。
保護の対象となっていることもあり、国内で流通することがほとんどありません。
クラウンアネモネフィッシュを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
クラウンアネモネフィッシュを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
クラウンアネモネフィッシュと東海大海洋博物館
東海大海洋博物館ではクマノミ水族館エリアにてクラウンアネモネフィッシュを展示しています。
東海大海洋博物館はクマノミの飼育種類は日本一で世界中の様々なクマノミを見ることができます。
クマノミだけで展示エリアを作ってあり、10種類以上のクマノミと繁殖させた小さなクマノミ達も見ることができます。
ここでしか見られない種類も多く展示されているので、クマノミが好きな方にはオススメな施設です!
(もちろん、クマノミ以外にも見どころの多い施設です。)
クラウンアネモネフィッシュを展示している施設の一覧
クラウンアネモネフィッシュを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
なかがわ水遊園 | サンシャイン水族館 | アクアパーク品川 |
新潟市水族館 | 名古屋港水族館 |
クラウンアネモネフィッシュを展示している水族館は関東付近に多く、展示している施設数は多くはありません。
日本近海で見られる6種類のクマノミ属の魚を除くと最も多くの施設で展示されているクマノミです、
ここまで
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