ニセモチノウオは綺麗な見た目から観賞魚として利用されることもあるベラの仲間ですが、気性が荒く混泳には注意が必要だと言われています。(水族館では他の小型魚と一緒に展示されていますが、小型のベラは展示されいないので同じような見た目の魚には反応するのかもしれません)
日本で見られるニセモチノウオ5種のうち最もポピュラーな種類です。
ニセモチノウオについて!
ニセモチノウオは10cm程度のスズキ目ベラ科ニセモチノウオ属の魚です。
ニセモチノウオは派手な見た目をしており、紫系の体色に橙色の縦帯が6本前後あります。
尾鰭は緑色~黄色、尻鰭、腹鰭は一部が青色になります。
派手な色をしていますが、障害物に隠れているため意外と発見するのは難しいようです。
食性は肉食で小型の甲殻類等を捕食します。
他のニセモチノウオ属の魚もニセモチノウオと同じように縦帯の模様がありますが、本種は縦帯が6本前後で尾柄部の背側に小さな黒点があることで見分けることができます。
英名でも6本の縦帯が由来となっており「Sixline wrasse」と呼ばれています。
和名 | ニセモチノウオ |
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学名 | Pseudocheilinus hexataenia |
英名 | Sixline wrasse |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ベラ科(Labridae) |
属 | ニセモチノウオ属(Pseudocheilinus) |
分布 |
インド洋~中部太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
ニセモチノウオはインド洋~西部太平洋に生息しており、国内では和歌山県以南、小笠原諸島等で見られます。
ニセモチノウオ属の魚は7種類が確認されており、国内では5種類を見ることができますが、本種以外はほとんど流通しません。
ニセモチノウオは小さいため、食用として利用されることはありませんが観賞魚として利用されることがあります。
ニセモチノウオは同じベラの仲間と争うことがあるので、似ている種類とは一緒に飼育しない方が良いかもしれません。
飼育自体は丈夫で初心者でも飼育しやすい魚と言われています。
ニセモチノウオを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年8月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ニセモチノウオを展示しているJAZA加入の施設は15ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ニセモチノウオと葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では小笠原①水槽にてニセモチノウオを展示しています。
この水槽では小笠原諸島で見られるカラフルな魚が多く展示されており、小型~中型の種類が多く、展示種類は敵的に変わっています。
小型のベラの仲間はニセモチノウオだけで、キンチャクダイやスズメダイの仲間が展示されていることが多く、他の施設ではあまり見られない種類が展示されいます。
2020年9月時点ではヒメスズメダイ、ルリメイシガキスズメダイという珍しい種類の魚が展示されていました。
ニセモチノウオと すみだ水族館
すみだ水族館ではサンゴ礁水槽にてニセモチノウオを展示しています。
すみだ水族館のサンゴ礁エリアは4つの水槽が設置されており、入り口側から2番目の水槽に展示されています。
ニセモチノウオの他にはハマクマノミやミスジリュウキュウスズメダイなど水族館で多く展示されている種類が展示されていますが、ヒトスジギンポやインドカエルウオ、ニシキテグリなど岩に隠れている種類もいます。
この水槽に展示されているニセモチノウオは臆病で人が近づくと逃げてしまうので撮影するのが難しかったです…
ニセモチノウオを展示している水族館の一覧
ニセモチノウオを展示しているJAZA加入の施設は15ヵ所です。
鴨川シーワールド | サンシャイン水族館 | 葛西臨海水族園 |
アクアパーク品川 | すみだ水族館 | 八景島シーパラダイス |
新潟市水族館 | 南知多ビーチランド | 名古屋港水族館 |
鳥羽水族館 | 志摩マリンランド | 須磨水族園 |
しまね海洋館 | かごしま水族館 | 美ら海水族館 |
ニセノモチノウオは観賞魚としても一般的に流通しているため、多くの施設で展示されています。
同じニセノモチノウオ属であるPseudocheilinus octotaeniaという種類が2ヵ所で展示されています。
ここまで
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