ゲンロクダイは深場に生息することも多いチョウチョウウオの仲間で、低温にも強いことから日本海で見られる唯一のチョウチョウウオです。
ゲンロクダイについて!
ゲンロクダイは18cm程度にまで成長するスズキ目チョウチョウウオ科ロア科の魚です。
見た目はハシナガチョウチョウウオのように吻が突き出た見た目をしていますが、黄色の帯が太いことで見分けることができます。
背鰭の後方に黒色の斑点があり、背鰭の棘が大きく発達しています。
食性は肉食で甲殻類等を捕食していると言われています。
和名 | ゲンロクダイ |
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学名 | Roa modesta |
英名 | Brown-banded butterflyfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | チョウチョウウオ科(Chaetodontidae) |
属 | Roa属(Roa) |
分布 | 西部太平洋~中部太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
ゲンロクダイは東南アジアや台湾、日本などに生息しています。
水深が深い海域で見られることが多く、100mを超える水深でも見られるようです。
熱帯域に生息している個体の方が温帯域の個体よりも水深が深い傾向があるようです。
以前はチョウチョウウオ属に分類されていましたが、現在ではRoa属に分類されています。(JAZAではチョウチョウウオ属に分類されたままになっています。)
深い水深に生息していることもあってか生態は詳しく分かっていませんが、定置網などで漁獲されることがあります。
食用の他に観賞魚として流通することがありますが、漁獲量は多くないので流通量は少ないです。
深場に生息している関係上、飼育する際は22度以下と他のチョウチョウウオの仲間よりも水温を低くする必要があります。
ゲンロクダイを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ゲンロクダイを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ゲンロクダイと京急油壺マリンパーク
京急油壺マリンパークは魚の国エリアの水槽にてゲンロクダイを展示しています。(2020年9月時点)
ゲンロクダイを展示している水槽ではゲンロクダイの他にナンヨウツバメウオやトゲチョウチョウウオ、ホンソメワケベラを展示しています。
私が訪れた際は頻繁にホンソメワケベラにクリーニングを頼む姿を見ることができました。
ゲンロクダイの他に館内ではトゲチョウチョウウオやムレハタタテダイなどのチョウチョウウオの仲間が展示されていました。
ゲンロクダイを展示している水族館の一覧
ゲンロクダイを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。
八景島シーパラダイス | 新潟市水族館 | 東海大海洋博物館 |
京都水族館 | 鳥羽水族館 | 串本海中公園 |
須磨水族園 | 城崎マリンワールド | 桂浜水族館 |
かごしま水族館 |
全国各地で展示されていますが、北海道では展示されておらず施設が多い関東では八景島シーパラダイスでのみ展示されています。
JAZA加入の施設ではありませんが、神奈川県の京急油壺マリンパークにて展示されているのを確認しました。(2020年9月時点)
名前の似ているタキゲンロクダイという種類がJAZA加入の施設のうち6ヵ所で展示されていますが、こちらはRoa属ではなくタキゲンロクダイ属です。
ここまで
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