今回紹介するのは伊勢シーパラダイスの ふれあい魚館とUOASIS(ウオアシス)で、どちらのエリアも新オープンされた展示エリアで水槽や作りも新しい魅力的なエリアとなっています。
どちらも多くの種類が展示されており、工夫された展示を楽しむことができます。

ふれあいイベントは1日に数回開催されており、指定の時間に現地にいるスタッフの方に声をかけると良いようです。
・タツノオトシゴ巻き付きふれあい体験
・手乗りトビハゼふれあい体験
が開催されており、どちらも1人300円が必要です。
ふれあい魚館について
ふれあい魚館は伊勢シーパラダイスのテーマにもなっている「ふれあい」ができる展示エリアですが、普通に展示されている水槽も魅力的なものが多いです。
展示種類数も多い展示エリアで、展示種類数だけで考えると館内でもトップかもしれません。
上の写真はエリアの入り口にある海水魚水槽で、様々な海水魚が展示されています。
エリア内で展示されている生物は魚、両生類と幅広く、見た目が特徴的な種類が多く展示されています。

上の写真はカエルアンコウというアンコウの仲間を展示している水槽で、アンコウと同じように疑似餌を動かして獲物をおびき寄せます。
個体によって体色が様々で、水槽の中に数尾が隠れているので是非探してみてください。
水槽内でも疑似餌を動かしている姿を観察することができます。

通路の真ん中に上のような変わった水槽が設置されており、多くのカクレクマノミを展示しています。(1尾だけハコフグが混ざっていました。)
この水槽は中心部の空洞部分に下から潜って入ることができるので、360度カクレクマノミに囲まれた気分になれる水槽です。

エリア内には上のような水草でレイアウトされた水槽が複数展示されており、綺麗にレイアウトされており、非常に癒される水槽となっています。
展示されているのはアクアリウムショップでも見られるような小型の熱帯魚が中心ですが、きっちりとレイアウトされた水槽の中で泳ぐ姿は別の魚に見えるくらいです。
小型の魚も多く展示されていますが、上の写真のような大型の魚も展示されています。(アジアアロワナとスポッテッドガーが同じ水槽で展示されていました。)
ふれあい魚館では上のように両生類が展示されているエリアがあります。
壁にオシャレに水槽が埋め込まれているような展示になっており、カラフルでユニークな外見をした種類が多く展示されていました。
上の写真を見ても分かるように複雑なレイアウトの中で展示されており、展示されているカエルを探すような展示となっています。

上の写真はクランウェルツノガエルというペットとしても人気の高い種類で、2匹が展示されており、2匹とも白色のアルビノ個体でした。
この他にもヤドクガエルやアカメガエルなど綺麗な種類が多く展示されており、特にアカメガエルはオススメですが、昼間は目をつぶっている事が多いようです…
ふれあい魚館で展示されているオススメの展示生物
ふれあい魚館では多くの種類が展示されており、大型魚から小型魚・両生類まで幅広い生物が展示されています。
多くの展示生物の中から個人的にオススメな生物を紹介していきます。
・レッドスネークヘッド
レッドスネークヘッドはライギョ(タイワンドジョウ、カムルチー)と同じタイワンドジョウ科の魚で、

伊勢シーパラダイスで展示されているのは上の写真のような個体で、まだまだ若い個体が展示されています。
更に成長していくと外見は大きく変化し、コバルトブルーに輝くような綺麗で迫力のある見た目へと変化していきます。
私が訪れた2020年10月時点では、まだ小型の個体でしたが成長に期待したいです!
日本動物園水族館協会に加入している施設では伊勢シーパラダイスでのみ展示されています。
・メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)
メガネモチノウオという和名よりもナポレオンフィッシュという名称の方が一般的に知られている大型の魚です。

伊勢シーパラダイスでは ふれあい魚館の2ヵ所の水槽で1尾ずつが展示されていました。
展示されている個体は上のように小型の個体ですが、近くで観察することができるので、頭部に入っている迷路のような模様が非常に綺麗でした。
大型に成長すると額の部分が出っ張ってきて、それがナポレオンが被っていた帽子のように見えた事がナポレオンフィッシュという名前の由来となっています。(メス⇒オスへと性転換する種類で大型の個体は全てオスです。)
・ポットベリーシーホース
ポットベリーシーホースは最大で35cm程度にまで成長する大型のタツノオトシゴで、

大型のタツノオトシゴですが、多くの個体が大きな水槽の中で展示されています。

上の写真のような水槽でポットベリーシーホースが展示されており、近くで見る事ができます。
1日に数回、ポットベリーシーホースの巻き付き体験というイベントを行っており、優良ですが、指定の時間に飼育員さんに声をかけると体験することができるようです。(※有料 300円)
・ウーパールーパー
ウーパールーパーと言えば一時期ペットとしてブームにもなった両生類で、ペットとして流通しているのは白色のウーパールーパーですが、原種(野生個体)は黒色の体色をしています。

黒色のウーパールーパーをペットショップで見る機会はあまりありませんが、水族館では黒色の個体を展示している水族館も多いです。(白色のウーパールーパーは品種改良種です。)

ペットショップで売られているのは上の写真のように白色の体色をした個体です。
ペットとしても人気の高いウーパールーパーですが驚異的な再生能力を持っており、手足だけではなく、心臓や脊椎も再生する事ができる事から再生医療の研究対象ともなっています。
ペットショップでも多く見られる本種ですが、生息地では開発が進み絶滅が危惧されています。
UOASIS(ウオアシス)について
UOASIS(ウオアシス)は2020年7月にオープンされたばかりの新エリアで、水槽が置いてある休憩スペースのようなエリアとなっています。(アクアリウムカフェ的な雰囲気のエリアです。)

上の水槽がエリア内で最も大型の水槽で、水槽がテーブルの上に設置されており、椅子も用意されています。

座って前を向くと目の前に水槽があり、上の写真のような視点になります。
この水槽は伊勢シーパラダイスに設置されている海水魚水槽の中では最もカラフルでサンゴ礁感のある水槽となっています。
展示されているのはイトヒキテンジクダイ、キイロハギ、デバスズメダイ、ナンヨウハギ、ハタタテハゼ、フレームエンゼルフィッシュなどで、観賞魚として人気の高い種類を見ることができます。

上のように小型のテーブルも設置されており、テーブルの前に小さな水槽が設置されています。
このエリアでは1水槽1種類が展示されており、カニやエビなどの甲殻類を展示していました。
上の左側の写真はフリソデエビという派手な外見をしたエビで、ヒトデを専門に捕食するという変わった生態をしています。 ヒトデをひっくり返して柔らかい部分からツマツマとして食べてしまうようです…(同じ水槽内にコブヒトデが展示されていました。)
右側の写真は派手な見た目から多くの水族館で展示されているオトヒメエビという種類で、赤白の体色と体中に金平糖のような棘があります。 ウツボなどの大型魚の口の中を掃除する事でも知られています。(この水槽ではオトヒメエビのみで展示されています。)
この他に有毒のカニとしてニュースになる事もあるスベスベマンジュウガニやショウグンエビがモンスターハンターに出てきそうな名前のショウグンエビが展示されていました。

エリア内には上の写真のようなテーブルの中に水槽が埋め込まれているようなテーブルがいくつか設置されており、テーブルの周りには椅子が設置されています。(テーブル型の水槽の中では上の写真のテーブルが最も大型です。)
テーブルの上に設置されている水色の物体は水槽内を魚眼レンズ?で見る事ができるメガネですが、ガラスが綺麗で直接見ても綺麗に見えました。

上の写真に写っている水槽では複数のウツボが展示されており、ウツボ、トラウツボ、ハワイウツボ、ユリウツボが展示されていました。
ウツボの缶バッジが販売されるまで、伊勢シーパラダイスでの推されている?展示のようです。

エリア内では伊勢シーパラダイス内で唯一クラゲが展示されている水槽も設置されており、展示されているのはタコクラゲという種類です。
UOASIS(ウオアシス)のオススメ展示生物
UOASISで展示されている生物の中からオススメの展示生物を紹介していきます。
展示自体はユニークな展示方法もありますが、展示されている生物の中では特に珍しい種類は展示されていません。
・スパインチークアネモネフィッシュ
スパインチークアネモネフィッシュは頬に棘がるのが特徴のクマノミで、カクレクマノミやクマノミなど他のクマノミとは別のグループに分類されている種類です。

アネモネフィッシュとは英語でクマノミという意味で、「sea anemone=イソギンチャク」という意味で、イソギンチャクと共生している事が由来となっています。
日本に生息しておらず、和名が付けられていない種類は本種と同じように○○アネモネフィッシュという名称で呼ばれています。
上の写真の大型の個体がメスの個体で、オスはメスよりも小さいです。(群れの中で最も力のある個体がメスになり、メスが死ぬと群れの中のオスの中からメスになる個体が現れます。)
・トラウツボ
トラウツボは多くのウツボが分類されているウツボ科ウツボ属ではなく、ウツボ科トラウツボ属に分類されている種類で、外見からして普通のウツボとは大きく異なる種類です。

上の写真が伊勢シーパラダイスで展示されていたトラウツボで、派手な模様をしています。
口が湾曲しており、口を閉じていても隙間ができる形状をしています。(口から覗く歯がカッコイイです。)

上の写真は同じ水槽内で展示されていたハワイウツボという種類のウツボで、トラウツボに比べるとがっちりとした体型をしています。
伊勢シーパラダイスのウツボ水槽はユニークな展示で観察しやすい展示となっているので、是非観察してみてください。
ふれあい魚館、UOASISはオープンされたばかりのエリアという事もあり、水槽も非常に綺麗でモダンな感じの展示方法で展示されています。
大型の魚はあまり展示されていませんが、小型種を中心に多くの種類が展示されているエリアで多くの種類を見ることができます。
このエリアの近くには同じように新しくオープンされたばかりの「タツノオトシゴのくに」やモルモットやウサギを飼育している場所があります。
ここまで
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