広告 水族館魚図鑑 水族館魚図鑑-タイ科

水族館魚図鑑-クロダイ/チヌ(Acanthopagrus schlegelii)

クロダイはチヌと呼ばれることも多い、タイ科クロダイ属の魚です。

生息域が内湾や河口域など浅瀬から釣りで狙えることもあり、釣りの対象魚として古くから人気の高い種類です。

 

 

クロダイについて!

クロダイは最大で70cmにもなる大型のタイ科の魚です。

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最大で70cm程度にまで成長しますが、多くの個体ここまで大きくなりません。

マダイと同じような体型をしており、背鰭、腹鰭、尻鰭は鋭いので取り扱いする際は注意が必要です。

体色は黒~灰色で下側は白くなっており、鰓の上に黒点が一つあり、上の画像のように黒い縞模様がある個体も多いです。

クロダイは沿岸の浅瀬に生息しており、近場で大型の個体が狙えることもあり、古くから釣りの対象魚として人気のある魚です。

 

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浅瀬でも漁獲できる大型の魚として、古くから食用として利用されています。

味が良いですが、色が黒いためか知名度の問題かマダイに比べると安価に流通しています。

雑食で様々なものを食べる事から、スイカを餌に釣りで狙うこともあったようです。

 

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(クロダイに似ていますが、キチヌというクロダイ属の魚です。)

生息域が被っており、似ている種類としてキチヌがいますが、キチヌは腹鰭、尻鰭、尾鰭の一部が黄色くなっているので見分けることができます。

 

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上の画像はクロダイの子供の個体になります。

幼魚の頃から黒の薄い縞模様が入っており、クロダイの成魚に比べると頭の形は違いますがクロダイっぽさはあります。

クロダイは春に産卵を行うため、この時期は産卵のために浅瀬に集まり特に貪欲に餌を食べるので大型の個体を釣りやすい時期とされています。

クロダイの卵は産卵から30時間程度で孵化し、最初はプランクトン等を食べ1年で10cm以上まで成長します。

クロダイの成長はマダイに比べると遅く、10年ほどかけて40cm程度まで成長しますが、マダイは7年ほどで40cmまで成長します。(30cmまでの成長速度の場合は更に差があり、クロダイは30cmになるのにマダイの倍くらいの時間がかかります)

 

和名 クロダイ
学名 Acanthopagrus schlegelii
英名 Japanese black porgy
スズキ目(Perciformes)
タイ科(Sparidae)
クロダイ属(Acanthopagrus)
分布

西部太平洋

生息環境  

 クロダイは日本列島や朝鮮半島付近、東南アジアの沿岸部などの西部太平洋の一部で見ることができるようです。

国内では、北海道の南部~九州まで見ることができますが、奄美大島以南には分布していないようです。(南方には同じクロダイ属のミナミクロダイ等が見られます)

クロダイは性転換する魚として知られており、生まれた時は全てオスで孵化から2年~3年でオス⇒メスへと性転換します。

しかし、一部のオス(雌性ホルモンが不足している個体)は成長してもオスのままのようです。

クロダイを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

クロダイを展示しているJAZA加入の施設は29ヵ所となっています。

加茂水族館 福島海洋科学館 大洗水族館
鴨川シーワールド 葛西臨海水族園 しながわ水族館
八景島シーパラダイス いしかわ動物園 新潟市水族館
上越水族博物館 寺泊水族博物館 東海大海洋博物館
魚津水族館 のとじま水族館 越前松島水族館
アクア・トトぎふ 碧南水族館 名古屋港水族館
宮津水族館 京都水族館 鳥羽水族館
志摩マリンランド 串本海中公園 須磨水族園
姫路水族館 玉野海洋博物館 桂浜水族館
ペンギン水族館 大分マリーンパレス  

  

クロダイと しながわ水族館

しながわ水族館では東京湾の干潟と荒磯水槽にてクロダイを展示しています。

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この水槽は磯や藻場など様々な環境を再現した水槽となっています。

同じ水槽内にキチヌというクロダイ属の似た魚も展示されているので、2種を見比べることができます。

様々な環境が1つの水槽内で再現されているので、種類ごとにどのような環境を好むのかなど観察しがいのある水槽になっています。

クロダイと大洗水族館

大洗水族館では入り口すぐの大洗の生物エリアにある岩場を再現した水槽でクロダイを展示しています。

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この水槽内は幅広で奥行もある大きな水槽になっていますが、多くの種類の魚が自然に近い形で展示されている水槽となっています。 

水槽が大きいので魚が見にくい位置にいることもありますが、基本的に1種類あたり複数匹展示されているため観察しやすい水槽となっています。

この水槽だけで20種類前後展示されているので、是非全種類探してみてください。

大洗水族館では上・中・下流の自然エリアでもクロダイが展示されており、似ているキチヌも同じ水槽で展示されているので、そちらの水槽も観察してみてください。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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