広告 水族館魚図鑑 水族館魚図鑑-タイ科

水族館魚図鑑-キチヌ/キビレ(Acanthopagrus latus)

キチヌはキビレと呼ばれることも多い、タイ科クロダイ属の魚です。

クロダイの事をチヌと呼ぶことがあり、黄色のチヌでキチヌと名付けられているようです。

 

 

キチヌ/キビレについて!

キチヌは50cm程度まで成長する大型のクロダイ属の魚です。

f:id:itsuwalove777:20200505045715j:plain

見た目はクロダイに酷似していますが、頭部がクロダイに比べたら小さく、尾鰭、腹鰭、尻鰭が黄色くなるのが特徴です。

鰭が黄色いことからキビレと呼ばれることも多いです。

クロダイと同じく生まれたばかりの頃は全てオスの個体で、15cm程度になる頃に両性となり、それ以降はメスに性転換していきます。

そのため、大型のキチヌはほとんどがメスの個体ということになります。(雌性のホルモンが不足したオスは性転換を行わないようです。)

 

f:id:itsuwalove777:20200505045833j:plain

国内では千葉県の外房半島付近~九州で見ることができる魚ですが、西日本で多く見られます。(近年では関東でも数が増えているようです)

クロダイが北海道でも見られることからクロダイよりも暖かい地域に生息する種類だと思われます。

クロダイも河口に入る事で知られていますが、キビレはクロダイよりも好んで河口域に入るようです。

また産卵期がクロダイとは異なり、クロダイが春に産卵するのに対してキチヌは秋に産卵します。

 

和名 キチヌ/キビレ
学名 Acanthopagrus latus
英名 Yellowfin sea-bream
スズキ目(Perciformes)
タイ科(Sparidae)
クロダイ属(Acanthopagrus)
分布

西部太平洋~インド洋

生息環境  岩礁・内湾・河口

キチヌは西部太平洋~インド洋まで幅広く見ることができ、日本の他に台湾や朝鮮半島、オーストラリア北西等、インド洋側ではペルシャ湾~インド沿岸で見ることができるようです。

タイ科の魚であることもあり、美味しい魚でクロダイに混ざって市場で流通している魚です。

美味しい魚ですが、魚の王様マダイに比べると安価で流通しています。(私の近くのスーパーではクロダイはマダイの半値(刺身用グラムあたり)くらいでした。)

人間の生活圏に近い場所で釣れる大きな魚ということで、クロダイと同じく釣りの対象魚としても人気のある魚で、昔はスイカで狙ったりと様々な釣法があります。(最近ではルアーでクロダイを狙うチニングという釣り方も流行ったりしました)

 

キチヌを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

キチヌを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所となっています。

しながわ水族館 のとじま水族館 アクア・トトぎふ
碧南水族館 大阪海遊館 姫路水族館
しまね海洋館 おさかな館

宮島水族館

クロダイを展示している水族館は多いですが、キチヌを展示している水族館はあまり多くありません(クロダイと混在して展示されている可能性もあります)

※表にはありませんが大洗水族館でも展示されていました。(2020年3月確認)

キビレと大洗水族館

大洗水族館では上・中・下流の自然エリアの水槽にて展示されています。

f:id:itsuwalove777:20200505045822j:plain

キビレと一緒にクロダイも展示されているので2種の違いを比較することができる水槽となっています。

円形の水槽になっており、反射したり角度によって拡大されたり写真が撮りにくい作りになっています。

上流~下流に至るまで良い水槽ばかりでオススメなエリアとなっています。

キビレと しながわ水族館

しながわ水族館では東京湾の干潟と荒磯水槽にてキチヌを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20200505045757j:plain

東京湾の干潟と荒磯水槽でもクロダイを展示しているので、クロダイとキチヌの見た目の比較を行うことができます。

この水槽では水槽内で様々な環境を再現しており、1つの水槽で3つの水槽を見たような満足感を得られるオススメの水槽です!(個人的には藻場のエリアが好きです。) 

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

-水族館魚図鑑, 水族館魚図鑑-タイ科