今回紹介する旭山動物園のエリアは北海道産動物舎という北海道で見られる動物をメインに展示している展示エリアです。(一部外来種の展示も行っています。)
冬期開園期間中には展示が中止される種類も多いので注意してください。
旭山動物園の北海道産動物舎の鳥類について
北海道産動物舎は大型のバードケージ状のケージで、ケージ内が小分けにされており、様々な動物が展示されています。
この施設は2012年に完成した比較的新しい施設で、施設も近代的にとても見やすい作りになっています。
北海道産動物舎は中に入ると上の写真のようになっており、写真の左側は木々が生えている大きな展示場となっており、大型のワシの仲間を展示しています。
展示されているワシの仲間はオオワシ、オジロワシ、クマタカで、上の写真はオオワシです。(オオワシは日本で見られるワシの中では最大種です。)
どの種類も幅・高さ・奥行のある大きな展示場で展示されており、大型のワシでも意外と見つけるのが大変です。
ワシが展示されている展示場よりも小さく区分けされたケージの中ではフクロウの仲間がそれぞれ展示されています。
展示されているのはワシミミズク、エゾフクロウ、アオバズク、オオコノハズク、コノハズクです。
展示されている中で一番大きな種類は上の写真のワシミミズクですが、実は日本ではほとんど確認されていない種類です。(極稀に迷い込む個体の確認例のみ。)
アオバズクやコノハズクといった小型のフクロウも展示されており、繁殖中の記録も掲示されていました。(アオバズク、コノハズク、オオコノハズクは体型は似ていますが、瞳孔の色や体の模様が違うので、是非観察してみてください。)
北海道は日本の中でも多くの種類のフクロウが生息している地域で、展示はされていませんが、コミミズク、トラフズク、キンメフクロウが生息しています。
フクロウ達が展示されているケージが並んでいる隣で水鳥やハト、キツツキの仲間が同じケージ内で展示されているケージがあります。
展示されている種類はアカゲラ、オオアカゲラ、シメ、キジバト、カワラバト、スズメ、ニュウナイスズメ、オシドリです。
この中でオススメなのがアカゲラ、オオアカゲラで、どちらもキツツキの仲間で木を突くような姿も見ることができます。(木だけではなく、ケージの金網部分や餌皿を突く事もありました)
オシドリも綺麗な見た目をしている鳥で、特にオスの冬毛は綺麗です。(冬期開園期間中は展示されていませんが…)
旭山動物園の北海道動物舎の哺乳類について
北海道産動物舎に展示されている哺乳類は鳥類と比べると展示面積も狭く、種類も少ないですが北海道らしい種類が展示されています。
展示されている動物はキタキツネ、エゾタヌキ、アライグマ、エゾユキウサギ、エゾリスです。
一番のオススメはキタキツネで、日本動物園水族館協会に加入している施設のうち、おびひろ動物園と旭山動物園でのみ展示されています。
展示されている個体は1頭でしたが、非常に活発で展示場内でポージングしてくれていました。
キタキツネはネズミや鳥類、昆虫を主食としており、北海道だけではなく、青森県でも目撃例が多くあります。
上のようにケージのすぐ傍にいる事も多いので、非常にオススメの展示です。
エゾリスとエゾユキウサギは同じ展示場内で展示されていましたが、お互いに無関心でエゾリスは一生懸命地面に穴を掘っていました。
エゾユキウサギの冬毛は真っ白になりますが、冬期開園期間は展示されていません。(春の寒い時期は冬毛のままかもしれません)
このエリアでは北海道で見られるような鳥類・哺乳類を展示しており、他の動物園ではあまり見られないような種類も多く展示しています。
比較的新しく完成した施設で、ユニークで観察しやすい展示場となっているので是非展示場についても見てみてください。
ここまで
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