札幌円山動物園のエゾヒグマ館は名前の通りエゾヒグマを展示している施設で、大型のアクリルガラス越しに日本最大の陸上動物であるエゾヒグマを見ることができます。
エゾシカ・オオカミ館は北海道をイメージした展示場でオオカミを展示しており、様々な角度から観察できるようになっています。
札幌円山動物園のエゾヒグマ館について
札幌円山動物園ではエゾヒグマ館という施設の中でエゾヒグマを展示しており、プールや丘などを再現した展示場の中で展示されています。
エゾヒグマ館の入り口は上のようになっており、入り口からも大きなアクリルガラスが見えています。(アクリルガラスは正面だけではなく、側面にもあります。)
アクリルガラスですが、正面のアクリルガラスは水の近くのためか曇っていました。
正面のアクリルガラスから見ると上の写真のような展示場となっており、プールと丘が再現された展示場となっています。
展示場内には洞窟やプール、餌を掻き出す用の餌穴などがあり、エゾヒグマの行動を観察できるように工夫されています。
2ヵ所のアクリルガラスの他に檻越しに見ることができる場所もあり、アクリルガラスが曇っている場合はコチラの方が見やすいです。
展示場内に様々な環境が再現されており、見ることができる角度が多いのでエゾヒグマを観察しやすいような作りになっています。
札幌円山動物園のエゾシカ・オオカミ館
エゾシカ・オオカミ館はエゾヒグマ館の隣にある施設で、絶滅したエゾオオカミと天敵がいなくなり個体数が増えたエゾシカによる農作物被害を考える事ができる施設となっています。
エゾシカ・オオカミ館の外観は上の写真のようになっており、カフェのようなオシャレな作りになっています。
施設の左側がエゾシカで、右側がタイリクオオカミの展示場となっています。
特にオオカミの展示場は様々な角度から見られるように2階にはブリッジや展望デッキがあります。
エゾシカの展示場は上のようになっており、展示場内には複数のエゾシカが展示されています。
エゾシカはニホンジカの亜種の1種(日本に生息しているニホンジカは7つの亜種に分類されています。)で、ニホンジカの亜種の中でも最大級に大きくなります。
以前は北海道の北部・東部を中止にに分布していましたが、現在では生息域を広げており北海道全域に生息しています。
エゾオオカミが絶滅した事によって捕食者が減り、個体数が増えた事により農作物への被害が大きくなり問題になっています。(現在はハンターが狩猟する事で数を抑制しています。)
エゾシカはニホンジカの亜種の中でも明確なハーレムを形成する種類で、オスは他の亜種よりも大きく立派な角を有しています。
角は4~5月に外れてしまうため、大きな角を見たい場合はこの時期からしばらく経過した時期を選ぶのがオススメです。
エゾシカ・オオカミ館に入ってすぐにあるアクリルガラスから撮影した写真で、北海道の森を再現したような複雑な作りになっています。
展示されているのはタイリクオオカミというカナダや五大湖周辺に生息しているオオカミで、札幌円山動物園では群れで展示していた期間もありますが、執筆している2021年8月時点では高齢のオスの個体が1頭のみ展示されています。(以前は複数頭で展示されていました)
同じ道内の旭山動物園では群れで展示されており、展示場も個人的には円山動物園よりも観察しやすい作りになっていると思うため、オオカミが目的の場合は旭山動物園がオススメです。
私が訪れた際には展示場の端の方で寝転がって眠っていました。 寝ている姿は犬のようで可愛らしいです。
エゾシカ・オオカミ館にはエゾシカとオオカミに関する資料が多く掲示されており、エゾオオカミを駆除して絶滅させた後のエゾシカの農作物への被害について知ることができます。(エゾオオカミは1877年から駆除が開始され、毒餌なども使用され1896年に数枚の毛皮が取引されたのを最後に確認例がありません。)
エゾオオカミが絶滅した事によってエゾシカが増殖し、オオカミを再導入しようとする動きもあります。
エゾシカもエゾヒグマも北海道に生息している動物で、北海道を代表するような動物でもあります。
エゾシカ・オオカミ館はトイレやちょっとした休憩場にもなっており、休憩する際にもオススメです。
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