ポリプテルス・ビキールは観賞魚として飼育されることがありますが、ポリプテルス・エンドケリーやポリプテルス・デルヘジィと比べるとやや高価です。
ポリプテルスは英語でpolypterusとなり「poly」(たくさんの)+「pterus」(鰭)となり、背鰭がたくさんあるのが名前の由来となっています。
ちなみに漢字で書くと「多鰭魚」となります。
目次
ポリプテルス・ビキールについて!
ポリプテルス・ビキールは亜種により体長が異なりますが、最大亜種のポリプテルス・ビキール・ビキールは体長1mを超えることもあると言われています。
これはポリプテルスの仲間で最大と言われています。
ポリプテルス・ビキールは亜種により体の模様も異なり、ポリプテルス・ビキール・ラプラディなどは地域ごとに模様が変化します。(上の写真の個体はポリプテルス・ビキール・ビキールです。)
茶色や灰褐色の地味な色をしており、下顎が突出しています。
胸鰭を持っており、この鰭を使って地面を歩くように移動することができます。
小離鰭が13~19本(亜種により異なる)と他の種類と比べると多いです。
食性は肉食で魚類や昆虫、両生類等を捕食しています。
和名 | ポリプテルス・ビキール |
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学名 | Polypterus bichir |
英名 | Polypterus bichir |
目 | ポリプテルス目(Polypteriformes) |
科 | ポリプテルス科(Polypteridae) |
属 | ポリプテルス属(Polypterus) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
ポリプテルス・ビキールはアフリカ大陸の河川や湖に生息しています。
ポリプテルスの仲間は肺を使って空気呼吸を行うことができ、鰓呼吸と空気呼吸を行います。
夜行性では昼間は障害物に隠れていますが、夜になると餌を探します。
ポリプテルス・ピギールには3種類の亜種がおり、
Polypterus bichir bichir
亜種の中で最も大型に成長する種類で、最大で1mを超えるとも言われています。(ポリプテルス目の中でも最大種と言われています。)
ナイル川流域やトゥルカナ湖などに生息しています。
Polypterus bichir lapradei
体長80cm程度にまで成長する種類で、アフリカ大陸の広い範囲で見ることができます。
Polypterus bichir ornatus
こちらの亜種はあまり情報がありません…
ポリプテルス・ビキールは観賞魚として人気のある魚で、安定的に流通しています。
ポリプテルス・ビキール・ビキールは数万円以上で流通していますが、ポリプテルス・ビキール・ラプラディは数千円で流通していることもあります。
ポリプテルス・ビキールを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ポリプテルス・ビキールを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ポリプテルス・ビキールと鳥羽水族館(ビキール・ビキール)
鳥羽水族館では古代の海エリアにてポリプテルス・ビキールを展示しています。
この水槽ではポリプテルス・ビキール・ビキールとポリプテルス・エンドケリーが展示されています。
エンドケリーとビキール・ビキールでは体側の模様が違うので簡単に見分けることができます。
このエリアではポリプテルスのように古代から姿を変えていない生き物が展示されており、オウムガイやサメの仲間、チョウザメ、カブトガニなどが展示されています。
ポリプテルス・ビキールと志摩マリンランド(ビキール・ラプラディ)
志摩マリンランドでは古代館エリアにてポリプテルス・ビキールを展示しています。
この水槽では楕円形の水槽でポリプテルス・ビキール・ラプラディ、ポリプテルス・エンドケリー、ポリプテルス・オルナティピニスが展示されています。
円形水槽なので魚の場所によっては歪んで見えるのが難点ですが、このエリアではポリプテルスの他にオーストラリアハイギョ、ガー、アミアカルヴァなどが展示されています。
ポリプテルス・ビキールを展示している施設の一覧
ポリプテルス・ビキールを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
福島海洋科学館 | 志摩マリンランド |
上の表に記載されているのはどちらもポリプテルス・ビキール・ラプラディです。
鳥羽水族館ではポリプテルス・ビキール・ビキールが展示されていました。
ここまで
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