マダラトビエイは背面に白色の斑点が無数にあるトビエイの仲間で、体盤の幅が2m以上に成長する大型種です。
派手な見た目で、水槽内を活発に泳ぐことから水族館で展示されることも多いです。
目次
マダラトビエイについて!
マダラトビエイは体盤の幅が2m以上に成長するトビエイ目トビエイ科マダラトビエイ属の魚です。
マダラトビエイは体盤背面が灰褐色~褐色で、白色の小さな斑点が無数にあります。
体に対して非常に長い尾を持っており、尾には2~6本の毒棘があります。
胸鰭を羽ばたかせるようにして泳ぎます。
吻が突き出た形状をしており、目からやや離れた胸鰭の付け根に噴水孔があります。
マダラトビエイの裏側は上の写真のようになり、胸鰭の縁は薄い暗色の縁取りがあり、白色の斑点があります。 鰓裂は5対あります。
食性は肉食で甲殻類や貝類を捕食しています。(突き出た吻を使い、砂中を掘って餌を探します。)
上の写真のように、餌を食べた際のおこぼれを狙ってマダラトビエイについていく魚もいます。
和名 | マダラトビエイ |
---|---|
学名 | Aetobatus narinari |
英名 | Spotted Eagle Ray |
目 | トビエイ目(Myliobatiformes) |
科 | トビエイ科(Myliobatidae) |
属 | マダラトビエイ属(Aetobatus) |
分布 |
世界中の熱帯・温帯 |
生息環境 | サンゴ礁 |
マダラトビエイは世界中の温帯・熱帯の海域で見られ、日本では本州中部以南に生息しています。
水深80m以浅のサンゴ礁や湾内で見られ、遊泳力が高く表層付近で群れを作ることもあります。
卵胎生で約1年間の妊娠期間を経て、最大4匹を出産します。(出産時は20~35cm程度)
大型に成長するエイですが他のエイの仲間と同じように、大型のサメ(イタチザメ、レモンザメなど)の仲間が天敵です。
マダラトビエイを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
マダラトビエイを展示しているJAZA加入の施設は17ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載されています。
マダラトビエイとアクアパーク品川
アクアパーク品川ではワンダーチューブにてマダラトビエイを展示しています。
アクアパーク品川では上のような巨大なトンネル水槽内でマダラトビエイを展示しており、水槽の中層付近を活発に泳いでいる事が多いです。
ワンダーチューブではエイだけで10種類以上が展示されており、ノコギリエイやドワーフソーフィッシュ、ナンヨウマンタなど珍しいエイも展示されています。
特に、グリーンソーフィッシュはノコギリエイの仲間でも最小種で、世界中でもアクアパーク品川でしか展示されていません。(体が小さく、ノコギリが短いのでノコギリエイ(グリンソーフィッシュ)と見分ける事ができます。)
マダラトビエイと鴨川シーワールド
鴨川シーワールドではトロピカルアイランドエリアにてマダラトビエイを展示しています。
鴨川シーワールドではトロピカルアイランド内の無限の海水槽にてマダラエイを展示しており、パフォーマンスの時間には上のようにダイバーから手渡しで餌を食べるシーンも見ることができます。
無限の海水槽は水量が530rもある、ガラス張りの水槽としては鴨川シーワールドで最も大きな水槽です。(野外にあるシャチのプールは4,800tあります。)
この水槽では、マダラエイの他にツマグロ、メジロザメ、ウシバナトビエイ、トラフザメ、ヒョウモンオトメエイ、タイマイ、オオテンジクザメなどの大型種やタカサゴ科の魚など小型の魚も展示されています。
マダラトビエイとマリンワールド海の中道
マリーンワールド海の中道では外洋大水槽にてマダラトビエイを展示しています。
マダラトビエイを展示している外洋大水槽は水量が1,400tもある巨大な水槽で、マダラトビエイの他にも多くのサメやエイが展示されています。
この水槽ではシロワニ、イヌザメ、エイラクブカ、コモリザメ、クモハダオオセ、ネコザメ、ホシエイ、ナルトビエイなどが20種類以上の魚が展示されています。
巨大な水槽ですが、ガラスは非常にクリアで大型の魚も多く展示されている迫力のある水槽となっています。
マダラトビエイを展示している水族館の一覧
マダラトビエイを展示しているJAZA加入の施設は17ヵ所です。
小樽水族館 | 鴨川シーワールド | サンシャイン水族館 |
しながわ水族館 | アクアパーク品川 | 新潟市水族館 |
のとじま水族館 | 名古屋港水族館 | 京都水族館 |
大阪海遊館 | 須磨水族園 | しまね海洋館 |
宮島水族館 | 海の中道水族館 | 大分マリーンパレス |
かごしま水族館 | 美ら海水族館 |
マダラトビエイはトビエイの中でも展示施設が多い種類ですが、関東より北側では展示施設が少ないようです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。