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水族館魚図鑑-クモハゼ(Bathygobius fuscus)

クモハゼは蜘蛛ではなく、雲のような模様があることが名前の由来となっています。

国内では南方の岩礁地帯やサンゴ礁で見られます。

 

 

クモハゼについて!

クモハゼは10cm程度まで成長するスズキ目ハゼ科クモハゼ属の魚です。

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クモハゼは黒褐色の体に灰褐色~茶褐色の斑点模様になっています。

第一背鰭の上部が白くなっており、胸鰭や体に水色の小さな斑点が見られます。

クモハゼは水を口腔に入れて音を出すことができ、求愛や威嚇するときに使用しています。

オスの方がメスよりも大きくなり、体色が濃ゆくなり尻鰭が高くなるようです。

産卵期(6月~9月)には大きな強いオスは巣穴近くに来たメスに求愛しますが、小さなオスは巣穴を構えずに他のオスの巣穴近くに潜んで、メスが産卵を始めると巣穴に潜り込んで卵を受精させる方法をとるようです。

オスは産卵された卵守り、卵は産卵から60~70時間で孵化するようです。

クロヤハズハゼという同じクモハゼ属で似ている種類がいます。

クロヤハズハゼは第一背鰭に小さな黒点があることで見分けられます。

 

和名 クモハゼ
学名 Bathygobius fuscus
英名 dusky frillgoby
スズキ目(Perciformes)
ハゼ科(Gobiidae)
クモハゼ属(Bathygobius)
分布

インド洋~太平洋

生息環境 岩礁

国内では千葉県沿岸~与那国島に生息し、国外ではインド洋~太平洋に広く生息しています。

岩礁地帯やサンゴ礁、河口域に多いですが稀に淡水域に侵入することもあるようです。

食性は雑食性で小型の甲殻類や藻類を食べているようです。

クモハゼは「dusky frillgoby 」と呼ばれ 薄暗いクモハゼという意味のようです。(クモハゼは暗褐色の種類がほとんどですが…)

クモハゼの仲間は英語で「frillgoby」と呼ばれています。

クモハゼを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

クモハゼを展示しているJAZA加入の施設は8ヵ所となっています。

福島海洋科学館 鴨川シーワールド 葛西臨海水族園
しながわ水族館 八景島シーパラダイス 串本海中公園
足摺海洋館 かごしま水族館  

 

クモハゼと しながわ水族館

しながわ水族館は潮の満ち干と生物水槽にて展示されています。

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この水槽ではクモハゼの他に キヌバリやヘビギンポ、ニジギンポ、ナベカ、スズメダイの仲間といった岩礁地帯で見られる魚が展示されています。

クモハゼは色が地味で水槽に岩のレイアウトが多いので見つかりにくいです。

タイミングによっては岩の陰に隠れてしまうかもしれませんが、是非探してみてください。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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