パーカーホーは一般的には知名度の高い魚ではありませんが、コイ目4,000種の中で最大種です。
とても美味な魚として知られており、現地では食用としての乱獲、開発による環境破壊による影響で個体数が激減しているようです。
パーカーホについて!
パーカーホーは最大で3m、300kgにもなるコイ目コイ科Catlocarpio属の魚です。
4,000種類以上が確認され、スズキ目の次に大きなグループであるコイ目の最大種です。
パーカーホーはぱっと見では日本でも多く見られる普通のコイにも見えますが、鰓蓋に黄色の模様があること、コイよりも体長に対しての体高があることで見分けることができます。
唇の色が白色、目も白っぽくなっており、黒色の体に白色の目があるので目が飛び出ているように見えます。
パーカーホーは雑食でプランクトンや藻類などを捕食していますが、ほとんどが植物性のものを食べているようです。
この巨体を維持するため、淡水魚ですが季節によって回遊して餌場・繁殖地を移動します。
オスとメスのペアで行動することが多くいようです。
和名 | パーカーホ |
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学名 | Catlocarpio siamensis |
英名 | Giant barb |
目 | コイ目(Cypriniformes) |
科 | コイ科(Cyprinidae) |
属 | Catlocarpio属(Catlocarpio) |
分布 |
東南アジア |
生息環境 | 河川 |
パーカーホーはカンボジア〜メコン川に生息しています。
現地では食用として利用されており、開発による環境汚染と共にパーカーホーの数が激減した原因だとされています。(現在では生息地を調査をしてもほとんど姿を見ることもできないようです。)
3mまで成長することもある巨大な魚ですが、現地では1mを超える個体もほとんど確認できないようです。(大きくなると食べるために漁獲されてしまい、性的に成熟し繁殖可能となる7歳よりも上の個体がほとんどいないため、産卵で増えないようです。)
現在は大規模に養殖が行われており、3年ほどで10kgにまで成長して出荷されるようです。(7年以上飼育して50kg以上にまで育てる場所もあるようです)
生息地の国の中では保護活動に力を入れる国も多くあります。(養殖した個体を放流したりもしているようです)
英名は「Giant barb」とコイの仲間としては最大種であることが分かりやすい名前がつけられています。
観賞魚として幼魚が流通することがありますが、巨大になるため飼育するには大きな飼育設備が必要です。
パーカーホを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
パーカーホーを展示しているJAZA加入の施設は鳥羽水族館のみとなっています。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
パーカーホと板橋区熱帯環境館
JAZA加入の施設ではありませんが、板橋区熱帯環境館の温室内の水槽にてパーカーホーを展示しています。
板橋区熱帯環境館では上の写真のヒマンチュラ・チャオプラヤやタイガーバルブ、パーカーホ、カイヤン、アジアアロワナなどの大型の淡水魚を見ることができます。
展示されているパーカーホは1mを超えるような大型の個体ではありませんが、他の大型の魚と一緒に泳いでいる姿を見ることができます。
館内には写真の大型魚水槽以外にも小型の海水魚・淡水魚が展示されている水槽が設置されています。
パーカーホを展示している水族館の一覧
パーカーホーを展示しているJAZA加入の施設は鳥羽水族館のみとなっています。
JAZAには加入していませんが、板橋区熱帯環境館でもパーカーホーを展示していました。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。