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水族館魚図鑑-ネコザメ目の種類の一覧と展示されている水族館について!

ネコザメ目は1科1属9種の現生種を含む目です。

このうち、国内の水族館で見ることができる種類は5種類となっています。

ネコザメは独特の形状で人気の高いサメの仲間で、多くの水族館で見ることができますが、国外に生息しているネコザメも紹介していきます!

 ネコザメ目の種類一覧

ネコザメ目は暖かい海で確認されており、水深も数mの浅瀬から200m前後の深場でも確認されています。

確認されているネコザメ目の種類は以下になります。

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大洗水族館で展示されているカリフォルニアネコザメ

上の5種は国内の水族館で展示されていますが、下の4種は展示している水族館がありません。

ー国内展示種ー

・学名:Heterodontus francisci 和名:ホーンシャーク 英名:Horn shark

・学名:Heterodontus galeatus 和名:オデコネコザメ 英名:Crested bullhead shark

・学名:Heterodontus japonicus 和名:ネコザメ 英名:Japanese bullhead shark

・学名:Heterodontus portusjacksoni 和名:ポートジャクソンネコザメ 英名:Port Jackson shark

・学名:Heterodontus zebra 和名:シマネコザメ 英名:Zebra bullhead shark

ー国内未展示種ー
・学名:Heterodontus mexicanus 和名:メキシコネコザメ 英名:Mexican bullhead shark

メキシコやカリフォルニア湾付近に分布しているネコザメです。

最大の70cmの小型のネコザメです。

・学名:Heterodontus omanensis 英名:Oman bullhead shark

オマーン湾で見つかったサメで、学名:Heterodontus ramalheiraと分布域が被っています。

ネコザメの最小種としても知られており、最大61cmの小型のネコザメです。
・学名:Heterodontus quoyi 和名:ガラパゴスネコザメ 英名:Galapagos bullhead shark

ガラパゴス島やペルーの沿岸部に生息しています。

1m程度に生息する中型のネコザメで、ホーンシャークに比べて大きな緑色っぽい斑点があります。

・学名:Heterodontus ramalheira 英名:Whitespotted bullhead shark

西部インド洋に生息しており、白色の斑点があるネコザメです。

大きさは1m未満の小型のネコザメです。

ネコザメ目の9種類のうち、5種は2020年3月時点国内で展示されています。

ネコザメの仲間は飼育しやすい種類が多いので、展示難易度は高くないので現在展示されていないような種類も展示される機会があるかもしれません。

ネコザメ目について 特徴など!

ネコザメ目の種類のうち、最初に発見された種類はポートジャクソンシャークで1793年に記載されています。

最近記載された種類としては、オマーン湾付近に生息しているHeterodontus omanensisが2005年に記載されています。

この種類は調査が進んでおらず、見つかった最大が61cmと見つかっているネコザメの仲間では最小種とされています。

和名のネコザメの由来はネコ耳のような目の上の突起からきています。

このように種類によって突起具合が異なり、左側のオデコネコザメ(クレステッドブルヘッドシャーク)はネコザメの仲間の中でも最も突起が大きくなると言われています。右側はカリフォルニアネコザメ(ホーンシャーク)です。

ほとんど平に近い種類も存在します。(個人的にはシマネコザメが最も突起が小さいように感じます。)

英名では「bullhead shark」と呼ばれることが多く、雄牛の頭のようなサメという意味で、こちらも目の上の突起が由来となっています。

鰓裂は5対あり、背びれが2つあります。

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上のように、赤丸で付けた特徴はネコザメ目全てに共通する特徴となっています。(モデルはポートジャクソンシャーク)

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そして、2つの背びれにはそれぞれトゲが付いています。

上の画像はトゲが分かりやすいホーンシャーク(カリフォルニアネコザメ)です。

これは、捕食者から捕食されないための抑止力として使用されているようです。

ネコザメは1m前後の種類が多く、1mに満たない種類もいます。

最大種はオーストラリアに棲息しているポートジャクソンシャークで最大で1.6mを超える個体も確認されています。

繁殖スタイルは卵生で らせん状の卵を岩場に産み付けます。

多くの種類は無脊椎動物を主食としており、顎の力が強力なことで知られています。(同サイズのサメの仲間では最も強いという実験もあります。)

活動範囲が狭く種として拡散力がないためか、各種類の分布域が狭いです。

ネコザメ目の魚を展示している水族館

国内で展示されているネコザメの種類は5種類で、展示施設が多い順に

ネコザメ(42ヵ所)

ポートジャクソンシャーク(6ヵ所)

ホーンシャーク(2ヵ所)

シマネコザメ(1ヵ所)

オデコネコザメ(1ヵ所)

となっています。

※JAZA加入の施設のみをカウントしています。

これら全てを見ることができる水族館は大洗水族館となっています。

シマネコザメとオデコネコザメ(クレステッドブルヘッドシャーク)は大洗水族館でしか見ることができません。

ネコザメ(Heterodontus japonicus)について

ネコザメは日本で最も一般的に見ることができるネコザメで、普通にネコザメと呼ぶとこの種類を指します。

多くの水族館で展示されており、見かける機会の多いネコザメです。

学名Heterodontus japonicus
和名ネコザメ
英名Japanese bullhead shark
大きさ最大1.2m
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ネコザメの仲間は暖かい海域で見ることができるので、北海道以南で見ることができます。

太平洋北西部の朝鮮半島、東シナ海の沿岸部に分布しており、移動範囲が狭いためか生息域は狭いです。

基本的には沿岸部の岩礁地帯や藻場などの浅瀬で見られます。

英名は 日本のネコザメという意味になります。

国内の水族館では多くの施設で展示されており、触ることができる水族館もあります。

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ポートジャクソンシャーク(Heterodontus portusjacksoni )について

ポートジャクソンシャークはネコザメの仲間で最も大型になる種類で、オーストラリアの北部を除くオーストラリア沿岸部に生息しています。

学名Heterodontus portusjacksoni
和名ポートジャクソンシャーク
英名Port Jackson shark
大きさ最大1.65m
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 ポートジャクソンシャークの名前の由来は、ポートジャクソン湾に多く生息していたことが由来となっています。

模様が特徴的な種類で、横にラインが走っている種類はポートジャクソンシャークのみなので簡単に見分けることができます。

水族館では、ネコザメの次に多く展示されており

大洗水族館、しながわ水族館、アクアパーク品川、名古屋港水族館、大阪海遊館、しまね海洋館

で見ることができます。

分布域が広いネコザメで分布域も日本と割と近いためか多くの施設で展示されています。

分布域はざっくりですが、下の地図の赤で塗った部分になります。

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オーストラリアの北部を除く沿岸部とタスマニア島に分布しているようです。(ニュージーランドにも局地的に分布?)

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ホーンシャーク(Heterodontus francisci )について

ホーンシャークはカリフォルニア湾周辺に分布するネコザメの仲間です。

近くにメキシコネコザメというネコザメの種類も分布しています。

学名Heterodontus francisci
和名ホーンシャーク
カリフォルニアネコザメ
英名Horn shark
大きさ最大1.2m

国内では大洗水族館とアクアパーク品川でのみ展示されてます。

※JAZA加入の施設のみカウント

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ホーンシャークの由来は目の上の突起が角のように見えたことが由来となっているようです。

体色は褐色から灰色まで個体差があり、黒い斑点が多くついていることが特徴となっています。

角を持つサメという意味のネコザメという意味の英名を持つ魚ですが、目の上の突起は他のネコザメと比較すると小さいです。

分布域はざっくり、下の地図の赤枠で引いた場所になります。

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カリフォルニアネコザメと言われることがあるように、カリフォルニア湾周辺で見ることができます。

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シマネコザメ(Heterodontus zebra)について

シマネコザメは国内でも見ることができる2種類のうちの1種ですが、ネコザメと比べると生息数が少ない種類です。

名前の通り、縞模様が特徴的なネコザメです。

シマネコザメは国内でも見ることができるネコザメですが、展示している水族館は大洗水族館のみとなっています。

※JAZA加入の施設のみカウント

学名Heterodontus zebra
和名シマネコザメ
英名Zebra bullhead shark
大きさ最大1.25m
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縞模様の数は個体によって異なるようです。

英名のZebra bullhead sharkは、そのまま シマウマのようなネコザメという意味になります。

ネコザメの中でも分布域が広いネコザメですが、生態に関する情報はほとんど知られていないようです。

シマネコザメの主な分布域は下の地図の赤で書いた部分になります。

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西部太平洋に生息しており、日本、朝鮮半島、中国、東南アジアの一部、オーストラリアの北西部に生息しています。

国内でも和歌山県以南に見ることができますが、数は少なく知名度も低い種類になります。

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オデコネコザメ(Heterodontus galeatus)について

オデコネコザメという愛称?で呼ばれることもあるネコザメですが、大洗水族館ではクレステッドブルヘッドシャークとして展示されています。

この種類は目の上の突起が他の種類に比べて顕著で、それがオデコネコザメという愛称の由来?担っているのかもしれません。

オデコネコザメを展示している水族館は大洗水族館のみになります。

※JAZA加入の施設のみカウント

学名Heterodontus galeatus
和名オデコネコザメ
クレステッドブルヘッドシャーク
英名Crested bullhead shark
大きさ最大1.2m
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クレステッドブルヘッドシャークは突起の大きさだけではなく、模様が目の部分に黒い模様があることも他の種類と見分ける特徴の1つです。

英名の「Crested bullhead shark 」は冠毛(とさか)のあるネコザメという意味で、目の上の突起が由来となっているようです。

分布域は下の地図に書き込んだ部分になります。

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ポートジャクソンシャークと比べて分布域が小さく、分布域ではポートジャクソンシャークと被っています。

クレステッドブルヘッドシャークがポートジャクソンシャークの卵を食べることも多いようです。

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ネコザメは独特な形状で人気・知名度の高いサメです。

国内で展示しているネコザメは全て大洗水族館で見ることができるので、関東の方で様々なネコザメを見たい方は大洗水族館に行くことをオススメします! 


ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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