ハリー・ポッターの主人公であるハリー・ポッターのペットとして登場し、それ以降ペットとして人気が高まった種類です。(飼育できずに逃がしてしまうなどの問題も起きています。)
カナダのケベック州の州鳥に指定されています。
シロフクロウについて!
シロフクロウは全長60cm程度にまで成長するフクロウ目フクロウ科ワシミミズク属の鳥です。(シロフクロウ属という独立した属として扱う事もあり)
シロフクロウは名前の通り、白色の羽毛に覆われており、虹彩は黄色をしています。
上の写真はオスで、黒色の斑紋がまばらにあります。
上の写真はメスで、黒色の横帯が多く入っています。(若鳥も同じように横縞模様が入ります。)
フクロウは夜行性の種類が多いですが、本種は珍しく日中にも活動します。
フクロウとしては珍しく、木に止まる事はほとんどなく、地上や岩、切り株などの上に乗っている事が多いです。
食性は肉食でネズミ類を主食とし、鳥類なども捕食しています。
他のフクロウはネズミなどを捕える際に上空から急降下して捕えますが、本種はネズミの巣の上で飛び跳ねる事でネズミが驚いて巣から出てきた所を捕えます。
和名 | シロフクロウ |
---|---|
学名 | Bubo scandiacus |
英名 | Snowy Owl |
目 | フクロウ目(Strigiformes) |
科 | フクロウ科(Strigidae) |
属 | ワシミミズク属(Bubo) |
分布 |
北極圏、北アメリカ大陸など |
生息環境 | 草原、湿地など |
シロフクロウは北極圏、ユーラシア大陸北部、北米大陸中部以北などに分布しています。
北極圏で繁殖を行い、冬になるとユーラシア大陸北部、北米大陸中部以北で越冬します。
稀に日本でも見られる事があり、北海道が多いですが、山陰地方でも見られた記録があります。
草原やツンドラ、湿地、岩場などの開けた環境に生息しています。
多くの場合はペアで繁殖を行いますが、1羽のオスが複数のメスと繁殖を行う事もあります。
4~5月に営巣し、オスは縄張りを形成し,、縄張りに入ると攻撃的になります。
地球温暖化等の影響により生息数は減少しており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。
シロフクロウを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
シロフクロウを展示しているJAZA加入の施設は38ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
シロフクロウと上野動物園
上野動物園ではフクロウエリアにてシロフクロウを展示しています。
上野動物園では上のように多くのシロフクロウが同じケージ内で展示されており、 他のフクロウが木に止まって動かないなか日中でも活発に動いている姿を見る事ができます。
多くの個体が展示されている事から分かるように、過去に上野動物園で繁殖した個体も展示されています。
このエリアではシロフクロウの他にネパールワシミミズク、フクロウ、アビシニアンワシミミズクが展示されています。
シロフクロウと井の頭自然文化園
井の頭自然文化園ではマーラやフェネックが展示されている場所の近くでシロフクロウを展示しています。
井の頭自然文化園で展示されている個体数は上野動物園よりも少ないですが、活発に動いており、上のように煽り?顔をしてくれました。
井の頭自然文化園ではシロフクロウの他にメンフクロウ、オオコノハズク、フクロウ、アオバズクが飼育されています。
シロフクロウを展示している施設の一覧
シロフクロウを展示しているJAZA加入の施設は38ヵ所です。
円山動物園 | おびひろ動物園 | 釧路市動物園 |
弥生いこいの広場 | 大森山動物園 | 盛岡市動物公園 |
岩手サファリ | 宇都宮動物園 | 那須どうぶつ王国 |
那須サファリ | 群馬サファリ | 大宮公園 |
埼玉こども動物公園 | 東武動物公園 | 狭山智光山動物園 |
上野動物園 | 多摩動物公園 | 井の頭自然文化園 |
江戸川区自然動物園 | 市川市動植物園 | よこはま動物園 |
いしかわ動物園 | 須坂動物園 | 日本平動物園 |
浜松動物園 | 三津シーパラダイス | 京都動物園 |
アドベンチャーワールド | 天王寺動物園 | 王子動物園 |
神戸どうぶつ王国 | 姫路動物園 | 姫路セントラルパーク |
池田動物園 | 安佐動物公園 | 徳山動物園 |
福岡市動物園 | 久留米鳥類センター |
フクロウの中でも展示している施設の多い種類です。
日中に活動するため、展示に向いているのもあると考えられます。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。