ライオンは「百獣の王」と呼ばれる大型の肉食獣で、日本では多くの動物園で飼育されています。
ほとんどの施設ではアフリカライオンを飼育していますが、野毛山動物園とよこはま動物園ではインドライオンを飼育しています。
目次
ライオンについて!
ライオンはオスの体長が170~250cm程度、メスが140~175cmに成長します。
アフリカに生息しているアフリカライオンの方がアジアに生息しているインドライオンよりも大きくなります。
ライオンは上の画像のようにオスの個体だけにタテガミがありますが、地域によってはタテガミが無い個体や薄い個体がいます。
タテガミは役割としては自分の体を大きく見せるため、頸部や頭部への攻撃を防ぐためと考えられています。
1日のほとんどの時間を寝転がって過ごしており、20時間程度をゴロゴロとして過ごしていると言われています。 その他には2時間程度は動き周り、1時間ほどを食事に費やすようです。
動物園でも上のように寝転がっている事がほとんどで歩く姿はほとんど見られません。
食性は肉食で、スイギュウなどの大型哺乳類からイノシシなどの中型の哺乳類まで捕食しています。
狩りは基本的にメスが群れを作って行いますが、オスが狩りに参加する事もあります。(狩った後の獲物はオスが独占します。)
和名 | ライオン |
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学名 | Panthera leo |
英名 | Lion |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | ネコ科(Felidae) |
属 | ヒョウ属(Panthera) |
分布 |
アフリカ大陸中部~南部 インドなど |
生息環境 | サバンナ |
ライオンはアフリカ大陸中部~南部、インドなどに分布しています。
大きく分けるとアフリカ大陸に分布しているアフリカライオンとインドに分布しているインドライオンに分類されていますが、遺伝的な研究によると更に細分化されるとされています。(7亜種くらいに分類できるのでは?と考えられているようです。)
サバンナに生息しており、1~3頭のオスを中心とする群れを形成しています。
オスは狩りに参加する事は少なく、他の群れのオスから縄張り内のメスを守る役割を果たしています。
他のオスが群れを乗っ取った場合は、幼獣を殺して群れのメスの発情を誘う事も知られています。
妊娠期間は98~114日で、1度に1~6頭を出産します。 群れで協力して授乳しますが、狩りの最中は幼獣は隠れ場所に放置されるため、他の肉食獣に捕食される事も多いです。
オスの個体は生後2~3年で群れから追い出され、同じ群れの追い出されるオス同士で一緒に共同で生活します。(他の群れに入るまでは共同で生活しています。)
生息環境の開発や毛皮・肉を目的とした狩猟、トロフィーハンティング、駆除などが原因で生息数は減少しています。
ライオンとしてはIUCNのレッドリスで絶滅危惧II類に指定されていますが、亜種のインドライオンは絶滅危惧IA類に指定されています。
ライオンを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ライオンを展示しているJAZA加入の施設は49ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ライオンと旭山動物園
旭山動物園ではもうじゅう館にてライオンを展示しています。
旭山動物園では2018年8月に桐生が岡動物園から来園した1頭のオスを飼育しています。
来園時には1歳だったようですが、2020年9月に訪れた際には立派なタテガミを持った外見をしていました。
もうじゅう館ではライオンの他にアムールトラ、アムールヒョウ、エゾヒグマ、ユキヒョウが展示されています。
ライオンと札幌円山動物園
札幌円山動物園ではアフリカゾーンにてライオンを展示しています。
札幌円山動物園では1頭のライオンを飼育しています。(2007年に円山動物園で誕生した2頭の子供は2010年にそれぞれ那須サファリパーク、釧路市動物園に移動しています。)
展示されている個体は富士自然動物公園から2007年に来園した個体です。
ライオンが展示されている展示場の近くではライオンの他にカバ、ダチョウ、キリン、サーバル、モモイロペリカンなどが展示されています。
ライオンと千葉市動物公園
千葉市動物公園では平原ゾーンにてライオンを展示しています。
千葉市動物公園では2頭のオスが飼育されています。
上のように野外の展示場と、屋内をガラス越しに見ることができる展示場がありました。
このエリアではライオンの他にチーター、ブチハイエナ、ミーアキャット、アジアゾウ、キリンなどが展示されています。
ライオンと東山動物園
東山動物園では本園にてライオンを展示しています。
東山動物園では3頭(2♂1♀)のライオンを飼育しています。
2012年6月に東山動物園で誕生したオスの個体も展示されています。
東山動物園のライオン展示場は展示場の中にガラス張りの出っ張った部分があり、より近くでライオンを見ることができるような作りになっています。
ライオン展示場は他の展示場からやや離れた場所にありますが、比較的近くにはチャップマンシマウマ、カンガルーなどが展示されています。
ライオンを展示している施設の一覧
ライオンを展示しているJAZA加入の施設は49ヵ所です。(インドライオンを飼育しているのは野毛山動物園とよこはま動物園のみ)
円山動物園 | 旭山動物園 | おびひろ動物園 |
釧路市動物園 | 大森山動物園 | 盛岡市動物公園 |
岩手サファリ | 八木山動物公園 | 宇都宮動物園 |
那須サファリ | 桐生が岡動物園 | 群馬サファリ |
かみね動物園 | 東武動物公園 | 多摩動物公園 |
千葉市動物公園 | よこはま動物園 | 遊亀公園動物園 |
いしかわ動物園 | 小諸動物園 | 茶臼山動物園 |
富士サファリ | 伊豆アニマルキングダム | 日本平動物園 |
浜松動物園 | 豊橋動物園 | 東山動物園 |
アドベンチャーワールド | 天王寺動物園 | 王子動物園 |
姫路動物園 | 姫路セントラルパーク | 池田動物園 |
とくしま動物園 | とべ動物園 | 高知アニマルランド |
安佐動物公園 | 福山動物園 | 徳山動物園 |
秋吉台サファリ | 到津の森公園 | 福岡市動物園 |
大牟田動物園 | 九十九島動植物園 | 九州サファリ |
熊本市動植物園 | フェニックス動物園 | 平川動物公園 |
沖縄こどもの国 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。