ハコフグと言えば某お魚系タレントの方が頭の上に被っていることもあり知名度の高い魚です。
ハコフグは名前の通り箱の形をしており、英語ではハコフグの仲間を「boxfish」と呼んでいます。
ハコフグについて!
ハコフグは最大30cm程度にまで成長するフグ目ハコフグ科ハコフグ属の魚です。
骨格が箱型の鎧(鱗が変化したものも含む)のようになっているため体の可動範囲が非常に狭いのが特徴で、泳ぐスピードも緩慢です。
泳ぐ速度は遅いですが、非常に丈夫な骨格と皮膚からの粘液毒で外敵から見を守っています。
大型のオスの個体は斑点が青くなります。
コンゴウフグのように棘はありません。
幼魚は黄色の体色に黒色の斑点がありミナミハコフグの幼魚と似ていますが、ミナミハコフグの幼魚と比べると斑点が明らかに小さいです。
食性は肉食で海底に生息する甲殻類や多毛類を捕食しています。
和名 | ハコフグ |
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学名 | Ostracion immaculatus |
英名 | Bluespotted boxfish |
目 | フグ目(Tetraodontiformes) |
科 | ハコフグ科(Ostraciidae) |
属 | ハコフグ属(Ostracion) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
ハコフグは岩手県〜九州南部で見られ、浅い水深に多く見られます。
ハコフグは皮膚に毒を持っていますが身や内臓は無毒なため、身を食用として利用されます。
極稀に毒素の蓄積により内臓に猛毒を持つ個体がいるので内臓は食用禁止となっています。
これはシガテラ毒と同じように外見では全く見分けがつきません…
長崎の五島では内蔵を取り出したハコフグにネギと味噌を詰め込んで焼く料理が名物として知られています。(昔は肝臓も使っていたようですが、現在では使用されていません。)
極稀にパリトキシンという猛毒を持つ個体がおり、国内でも8件の死亡例があります。
ハコフグは食用の他に観賞魚としても流通しています。
しかし、皮膚毒を持っており他の魚どころか自分をも殺してしまうことがあるので注意が必要です。
ハコフグを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ハコフグを展示しているJAZA加入の施設は17ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています
ハコフグと京急油壺マリンパーク
京急油壺マリンパークでは魚の国エリアにてハコフグを展示しています。
この水槽ではハコフグの他にミノカサゴとウミスズメを展示しています。
ウミスズメはハコフグと同じハコフグ科の魚で展示施設も少ないので訪れた際は観察してみてください!
ハコフグもウミスズメも水槽内に複数泳いでいるので観察しやすい水槽です。
ハコフグを展示している水族館の一覧
ハコフグを展示しているJAZA加入の施設は17ヵ所です。
加茂水族館 | 福島海洋科学館 | 鴨川シーワールド |
葛西臨海水族園 | 八景島シーパラダイス | 上越水族博物館 |
寺泊水族博物館 | のとじま水族館 | 志摩マリンランド |
伊勢シーパラダイス | 串本海中公園 | NIFREL |
須磨水族園 | 城崎マリンワールド | 桂浜水族館 |
海の中道水族館 | ペンギン水族館 |
ハコフグはハコフグ科の中でも知名度も高く人気のある種類のため多くの施設で展示されています。
しかし、皮膚から粘液毒を出すことがあり水槽内の魚を全滅させてしまうこともあるため単独で飼育されていることが多いです。
その毒で自らも死んでしまうことがあるので、扱いに注意が必要な種類です。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。