コトヒキは「ぐーぐー」と鳴くことができ、これが琴を弾いているように聞こえたことから「琴弾」という名前が付けられています。
浮袋を使って「グーグー」と鳴く魚は多くいますが、何故本種だけ…というのは少し不思議ですね。
ヤガタイサキと呼ばれることもあります。
コトヒキについて!
コトヒキは体長30cm以上に成長するスズキ目シマイサキ科コトヒキ属の魚です。
コトヒキは銀色の体色に黒色の縦帯が3本入っていますが、曲線になっています。(上の個体のように帯が薄いものや消失しかけている個体もいます。)
背鰭の前方先端に黒色の斑点があり、尾鰭は黒色の縞模様があります。
浮袋を使って「ぐーぐー」と鳴くことができます。
食性は肉食で多毛類や甲殻類等を捕食しています。
和名 | コトヒキ |
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学名 | Terapon jarbua |
英名 | Jarbua terapon |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | シマイサキ科(Terapontidae) |
属 | コトヒキ属(Terapon) |
分布 |
インド洋~太平洋 |
生息環境 | 沿岸、河口 |
コトヒキはインド洋~太平洋に生息しており、国内では北海道以南の太平洋側、日本海、琉球列島などで見られます。
汽水域や沿岸部で多く、外道として釣られる事もあります。
定置網漁等で漁獲され、食用として利用されています。
コトヒキを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
コトヒキを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
コトヒキと東海大海洋博物館
東海大海洋博物館では駿河湾の生きものエリアにてコトヒキを展示しています。
この水槽ではコトヒキの他にアカメバル、イサキ、カサゴ、マアジ、シマイサキ、カワハギ等が展示されています。
展示されている魚も良く見られる種類が多く、あまり注目を浴びる水槽ではありません。
コトヒキと名古屋港水族館
名古屋港水族館では南館の日本の海エリアにてコトヒキを展示しています。
コトヒキを展示している水槽は日本の海エリア内で最も展示種類が多い水槽で、スーパーなどで見かける機会もある身近な魚を多く展示しています。
コトヒキの他にマアナゴ、キジハタ、イラ、マダイ、スズキ、コロダイ、シマイサキなど20種類以上の魚が展示されています。
コトヒキを展示している施設の一覧
コトヒキを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。
なかがわ水遊園 | 鴨川シーワールド | 葛西臨海水族園 |
八景島シーパラダイス | 新潟市水族館 | 寺泊水族博物館 |
名古屋港水族館 | 姫路水族館 | 桂浜水族館 |
関東以南で多く見られるためか、関東以南の施設で多く展示されています。
同じコトヒキ属の魚はヒメコトヒキが5ヵ所の施設で展示されています。
ここまで
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