ゴマモンガラはモンガラカワハギ科の最大種で、非常に気性が荒い魚として知られています。
特に繁殖期は気が荒くなり卵を守るために巣に近づいた人間にも攻撃しかけることがあるようです。
ゴマモンガラについて!
ゴマモンガラは50cm程度にまで成長するフグ目モンガラカワハギ科モンガラカワハギ属の魚です。(最大で70cmを超えることもあるようです。)
モンガラカワハギ科の最大種で、英名では「Titan triggerfish 」とギリシャ神話のタイタンに由来して付けられているようです。
大きな物・動物には他にもタイタン由来のものが多く、タイタニック(船)やティタノサウルス(恐竜)もタイタンが由来になっています。
ゴマモンガラは成長過程や個体により色彩の変異が大きい魚です。
名前の由来にもなっているゴマのような模様が体側で見られ、尾鰭、尻鰭、背鰭、尻鰭の縁が黒色になります。(小さな個体では確認できない場合があります。)
ゴマモンガラは不思議な目の形をしており、横長の眼球をしているように見えます。
上のように鋭い歯をしており、甲殻類や貝類の他にサンゴなども捕食します。
和名 | ゴマモンガラ |
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学名 | Balistoides viridescens |
英名 | Titan triggerfish |
目 | フグ目(Tetraodontiformes) |
科 | モンガラカワハギ科(Balistidae) |
属 | モンガラカワハギ属(Balistoides) |
分布 |
インド洋~西部太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁 |
ゴマモンガラはインド洋~太平洋に広く生息しており、国内では三浦半島以南の太平洋沿岸、琉球諸島、小笠原諸島などで見られます。
繁殖期になるとすり鉢状の巣を作り、その中で産卵し近づいた外敵に対して非常に攻撃的になります。
気性は荒く、特に繁殖時期になると巣に近づいたダイビング中のダイバーにも攻撃することがあります。
ウニも噛み砕く鋭い歯を持っているため、噛まれてケガを負う場合があります。(ウェーダーを貫通することも多いようです…)
ゴマモンガラは大きくても50cm程度の大きさですが、2m近い人間に対して攻撃を仕掛けるのは興味深いです。
熱帯地域でも多く見られるため、食用として利用されることも多いようです。
ゴマモンガラを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ゴマモンガラを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ゴマモンガラとアクアパーク品川
アクアパーク品川ではリトルパラダイスエリアの個別水槽にてゴマモンガラを展示していました。
ゴマモンガラだけを展示しており、水槽も大きくないので観察しやすい水槽になっています。
同じような形態で、サラサハタ、オオウミウマ、コクテンフグ、ハーフオレンジレインボーなどが展示されていました。
向かい側にはツマグロ、メジロザメなどサメの仲間が泳ぐ大きな水槽もあり迫力がありますが、ゴマモンガラも大きな個体が展示されており近くで見た時の迫力は負けてないのでオススメです!
ゴマモンガラを展示している水族館の一覧
ゴマモンガラを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
しながわ水族館 | 南知多ビーチランド | 名古屋港水族館 |
城崎マリンワールド | かごしま水族館 |
上記に記載されていませんが、アクアパーク品川でも展示されていました。(2020年9月時点)
しながわ水族館は訪れた際は展示されておらず、SNS等で検索しても出てこないのでバックヤード飼育かもしれません。
モンガラカワハギ科の魚は様々な種類がいますが、モンガラカワハギ属は数が少なく国内の施設で展示されているのはゴマモンガラとモンガラカワハギのみです。
モンガラカワハギはゴマモンガラよりも知名度が高く、JAZA加入の施設のうち17ヵ所の施設で展示されています。
モンガラカワハギも気性が荒いと言われていますが、水族館では他の魚と一緒に展示されることも多いです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。