クロソイは鯛が漁獲されない北部の地域では『北の鯛』と呼ばれ、やや高価で流通しています。
他のソイの仲間に似ていますが、涙骨に3本の突起があることで見分けることができます。
クロソイについて!
クロソイは体長50cm程度にまで成長するスズキ目メバル科メバル属の魚です。
クロソイは暗色の体色をしており、体側には淡色の斑点がある場合もあります。
ソイの仲間は環境により体色を変えるので個体差が大きいです。
他のソイの仲間と見た目は似ていますが、クロソイは目と口の間(涙骨)に明瞭な3本の棘があることで見分けることができます。
食性は肉食で甲殻類や魚類などを捕食しています。
和名 | クロソイ |
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学名 | Sebastes schlegelii |
英名 | Black rockfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | メバル科(Sebastidae) |
属 | メバル属(Sebastes) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
クロソイは日本近海、朝鮮半島、中国沿岸に生息しており、国内では千鳥列島〜高知、日本海側で見られます。
成魚は水深の浅い岩礁地帯で見られますが、幼魚は藻場などでも多く見られます。
卵胎生の魚で、5〜6月に出産を行います。
定置網や刺し網で漁獲され、食用として利用されています。(煮付けなどで食べられることが多いです。)
他の根魚と同じように釣りの対象魚として狙われることもあります。
近年では種苗放流や養殖も行われています。
クロソイを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年12月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
クロソイを展示しているJAZA加入の施設は23ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
クロソイとサンピアザ水族館
サンピアザ水族館では館内1Fでクロソイを展示しています。
この水槽内では多くのクロソイを展示しており、地面付近を漂うように泳ぐ姿を見ることができます。
この水槽ではクロソイの他にシマゾイとミズダコが展示されており、ミズダコは卵を産卵して守っていました。
クロソイと新江ノ島水族館
新江ノ島水族館では相模湾エリアにてクロソイを展示しています。
上のように岩礁と海藻でレイアウトされた水槽の中でクロソイを展示しており、展示されているクロソイの個体数は多くありません。
この水槽ではニシキベラ、ウスメバル、クジメ、ホシササノハベラ、クロメバル、マハタ、タカノハダイ、コブダイ、ニホンウナギなどが展示されています。
珍しい魚は展示されていませんが、非常に綺麗な水槽となっています。
クロソイと鳥羽水族館
鳥羽水族館では伊勢志摩の海・日本の海エリアにてクロソイを展示しています。
クロソイが展示されている水槽はやや薄暗く、根魚が重なるようにしているのを見ることができます。
この水槽ではクロソイの他に、オオクチイシナギ、アカアマダイ、クロダイ、キダイ、タケノコメバル、クロソイ、シマゾイ、ホシガレイなどが展示されています。
伊勢志摩の海・日本の海エリアでは日本近海で見られる魚を展示しているエリアで、中型の水槽に10種類前後の魚が展示されている水槽が多く並んでいます。
クロソイを展示している施設の一覧
クロソイを展示しているJAZA加入の施設は23ヵ所です。
小樽水族館 | サンピアザ水族館 | 登別ニクス |
男鹿水族館 | 加茂水族館 | 福島海洋科学館 |
鴨川シーワールド | しながわ水族館 | 新潟市水族館 |
上越水族博物館 | 寺泊水族博物館 | のとじま水族館 |
越前松島水族館 | 碧南水族館 | 名古屋港水族館 |
宮津水族館 | 鳥羽水族館 | 志摩マリンランド |
大阪海遊館 | 須磨水族園 | 姫路水族館 |
玉野海洋博物館 | 大分マリーンパレス |
クロソイはメバル属の中でも展示施設が最も多い種類で、全国各地の水族館で展示されています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。