今回は2021の干支でもある「牛」に関係する魚を何種類か紹介していきます!
水族館に訪れる機会があれば、今回紹介する「牛」の他にも動物が名前の由来になっている魚は多くいるので探してみるのも面白いと思います。
オオメジロザメ(ウシザメ)
一般的にはオオメジロザメと呼ばれていますが、別名でウシザメと呼ばれているメジロザメの仲間です。
世界中の温帯・熱帯域の沿岸部に生息しています。
実はオオメジロザメはサメの中で唯一、淡水への耐性があり完全淡水でも生存することができる凄いサメなのです!(アマゾン川を数千km遡上することもあるようです。)
汽水域や内湾など人間の生活圏の近くに生息している事もあり、人間を襲う可能性が高いサメとして知られています。
そんなオオメジロザメを展示している水族館は「美ら海水族館(沖縄)」、「京急油壺マリンパーク(神奈川)」の2施設になります。
別名のウシザメというのは見た目ではなく、獲物に襲い掛かる際に突進をする習性があることが由来となっています。(英名でも「Bull shark」と牛が関係しています。)
美ら海水族館で展示されている個体の方が大型なようですが、京急油壺マリンパークでも迫力がある個体が展示されています。
スリムですが、重厚な体型が非常にカッコイイです!!
オオメジロザメについて下の記事で詳細に記載しているので、興味があればご覧ください。
ウシバナエトビエイ
ウシバナトビエイ(牛鼻飛嬰)は名前の由来が、腹面から見ると頭部が牛の鼻のように見えるためという説や頭鰭の一部が牛の鼻のように見えるためなどの説があるトビエイの仲間です。
野生の個体も上の写真のように群れを作って生活しており、胸鰭を羽ばたかせるようにして泳ぎます。
普段は収納して見にくいですが、顎の下にある頭鰭という部分を使って砂を巻き上げて貝類などを捕食しています。
この行動は水族館などでも良く見られるため、ウシバナトビエイが展示されている水族館を訪れた際は観察してみてはいかがでしょうか??
ウシバナトビエイの詳細な情報は以下の記事で書いているので、興味がある方はご覧ください。
ウシノシタ
ウシノシタ(牛の舌)はカレイ目のササウシノシタ科・ウシノシタ科の魚です。
上の写真はムスメウシノシタという種類です。
名前の通り、牛の舌のような見た目をしている事が名前の由来となっています。
ウシノシタの他に「シタビラメ」や「クツゾコ」と呼ばれることもあります。
ムニエルや塩焼き、煮つけなどで調理され、食用として利用されています。
ウシノシタの種類は多いですが、展示している水族館は意外と少ないです。
ウシモツゴ(おまけ)
これまでは海に生息している魚を紹介してきたので、最後に淡水魚でウシ??が関係する魚を紹介していきます。
紹介するのはウシモツゴという魚で、正直地味な淡水魚のように見えます…
名前はウシモツゴで牛に関係しそうですが、この種類は岐阜県の一部の地方名が「うし」であったことが由来になっているようです。
このちょっと地味なウシモツゴは環境庁のレッドリストでは絶滅危惧の中では最も危険度の高い絶滅危惧IA類に指定されています。
生息地の関係上、東海地方周辺の施設で展示されています。(JAZA加入の施設では5ヵ所)
以下の記事でウシモツゴについて書いていますので、興味がある方はご覧ください。
牛に関係する魚を何種類か紹介していましたが、この他にも「ウシエイ」など牛由来のエイもいますが、写真が撮影できたら追加で紹介したいと思います。
以上になります。
よろしくお願いいたします。