シログチは漢字で書くと「白愚痴」となり、白銀色の体色と釣りあげられると浮袋を使って「グーグー」と鳴く姿が愚痴を言っているように見える事が由来となっています。
シログチの他に似たような魚としてキグチやクログチもいます。(この3種類ではキグチが一番味の評価が良いようです。)
シログチはイシモチと呼ばれることも多く、1950年代まではイシモチが標準和名だったようです。
シログチについて!
シログチは40cm前後にまで成長するスズキ目ニベ科シログチ属の魚です。
シログチは銀白色の体色で鰓蓋に暗色の斑点があります。
食性は肉食で甲殻類、小魚、軟体動物を捕食します。
夜行性であると考えられており、海が濁った時には日中にも活発に活動するようです。
和名 | シログチ |
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学名 | Pennahia argentata |
英名 | White croaker |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ニベ科(Sciaenidae) |
属 | シログチ属(Pennahia) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 河口域、沿岸部 |
シログチは日本近海、朝鮮半島西部沿岸、黄海に生息しており、国内では宮崎県以南の内湾や砂泥底の大陸棚で見られます。
夏場になると産卵のため、浅瀬に移動してきます。
シログチは釣りの対象魚として陸からも船からも狙われる魚で、食用としても利用されています。
白身の魚で塩焼きなどで調理される他、練り物の原料としても利用されます。
シログチを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年8月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
シログチを展示しているJAZA加入の施設は葛西臨海水族園のみとなっています。
食用としても流通している魚ですが、展示している施設は少ないです。
シログチと葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では東京の海エリアの東京の漁業水槽にてシログチを展示しています。
この水槽は水槽名から分かるように東京湾で漁獲される魚を展示しており、シログチの他にスズキやホウボウなどを展示しています。
シログチと少し似ているコノシロという魚も展示されていますが、背鰭の形状が異なるため見分けることができます。
この水槽は障害物がないため観察しやすい水槽で、シログチは低層部を泳いでいる事が多いです。
ここまで
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