イトヒキテンジクダイは観賞魚として流通しているテンジクダイの仲間で、状態の良い個体は頭部がメタリックな紫色に輝くのが特徴です。
目次
イトヒキテンジクダイについて!
イトヒキテンジクダイは体長6cmまで成長するスズキ目テンジクダイ科イトヒキテンジクダイ属の魚です。
イトヒキテンジクダイは半透明な体色をしており、骨が透けて見えています。
また、状態が良い個体は上のように頭部付近がメタリックな紫色になり非常に綺麗な見た目をしています。
体側には横帯がありますが、死後はすぐに薄れてしまいます。
個体によっては上のように頭部が紫色にならない個体もいます。
同じ属にウスモモテンジクダイがいますが、ウスモモテンジクダイは尾鰭の付け根に黒点があるので見分けることができます。
食性は雑食で甲殻類や動物プランクトンを捕食しています。
和名 | イトヒキテンジクダイ |
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学名 | Zoramia leptacanthus |
英名 | Threadfin cardinalfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | テンジクダイ科(Apogonidae) |
属 | イトヒキテンジクダイ属(Zoramia) |
分布 |
インド洋~太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁 |
イトヒキテンジクダイはインド洋~太平洋に幅広く生息しており、国内では琉球列島で見ることができます。
サンゴ礁内の枝状サンゴの近くで群れを作ります。
他のテンジクダイの仲間と同じようにオスが口の中で卵を育てるマウスブリーダーと呼ばれる繁殖方法をとっています。
オスとメスは見た目で見分けることができ、オスは第2背鰭が伸長します。
イトヒキテンジクダイは綺麗な見た目から観賞魚として流通しています。
人気がある事から定期的に輸入されています。
イトヒキテンジクダイを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
イトヒキテンジクダイを展示しているJAZA加入の施設は22ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
イトヒキテンジクダイとサンピアザ水族館
サンピアザ水族館では館内1階の水槽内でイトヒキテンジクダイを展示しています。
イトヒキテンジクダイを展示している水槽では他にヘコアユとアマノガワテンジクダイを展示しています。
サンピアザ水族館はテンジクダイの展示種類は少なく、館内で展示されているのはこの水槽で展示されている2種類だけでした。
展示個体の大きさが小さいからかただの半透明の魚みたいになっていました。
規模は小さいですが、札幌駅からも近く間の時間で訪れることができる施設となっています。
イトヒキテンジクダイと鳥羽水族館
鳥羽水族館では人魚の海エリアにてイトヒキテンジクダイを展示しています。
このエリアでは国内唯一であるジュゴンの展示を行っている水槽がメインのエリアです。
イトヒキテンジクダイを展示している水槽は細長い形をしており、イトヒキテンジクダイの他にトゲチョウチョウウオ、ミヤコイシモチ、バイカラードティーバック、モンツキカエルウオなどが展示されていました。
アマモの間を泳ぐ魚を見る事ができ、細長い作りになっている泳いでいる姿を観察しやすい水槽です。
イトヒキテンジクダイと東海大海洋博物館
東海大海洋博物館では「きらきら☆ラグーン」エリアの入り口にある水槽でイトヒキテンジクダイを展示しています。
展示されている個体数はあまり多くありませんでしたが、非常に発色が綺麗な個体が展示されていました。
イトヒキテンジクダイの他にクレナイニセスズメ、ゴマハギ、ハタタテハゼなどが展示されていました。
東海大海洋博物館はペンギンや哺乳類はいませんが、魚類の展示が豊富なオススメの施設となっています。
イトヒキテンジクダイと名古屋港水族館
名古屋港水族館では南館の2Fのウミガメ回遊水槽の前にある水槽でイトヒキテンジクダイを展示しています。
この水槽で展示されているイトヒキテンジクダイは発色が良く、展示個体数も多く非常にオススメです。
イトヒキテンジクダイの他にフレームエンゼルフィッシュやキイロハギ、イナズマヤッコなどが展示されています。
イトヒキテンジクダイを展示している施設の一覧
イトヒキテンジクダイを展示しているJAZA加入の施設は22ヵ所です。
小樽水族館 | 登別ニクス | 鴨川シーワールド |
サンシャイン水族館 | アクアパーク品川 | 八景島シーパラダイス |
新潟市水族館 | 上越水族博物館 | 寺泊水族博物館 |
東海大海洋博物館 | のとじま水族館 | 南知多ビーチランド |
碧南水族館 | 名古屋港水族館 | 鳥羽水族館 |
大阪海遊館 | 城崎マリンワールド | しまね海洋館 |
玉野海洋博物館 | 足摺海洋館 | 大分マリーンパレス |
かごしま水族館 |
イトヒキテンジクダイは観賞魚として人気の高い種類で定期的に入荷されていることもあり、展示している施設は多いです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。