サザナミハギは体側にある筋状の模様が名前の由来になっているニザダイの仲間です。
シガテラ毒を持つ可能性がある魚として知られており、タヒチではマイトと呼ばれていることから本種から得られたシガテラ毒の原因のとなる毒素はマイトトキシンという名前が付けられました。
サザナミハギについて!
サザナミハギは20cm程度に成長するスズキ目ニザダイ科サザナミハギ属の魚です。
サザナミハギは茶褐色の体色に、波打ったような模様が入るのが特徴です。
尾鰭は湾曲しており、弧を描きます。
食性は雑食で藻類を主食としていますが、小型の甲殻類等も捕食します。
和名 | サザナミハギ |
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学名 | Ctenochaetus striatus |
英名 | Bristletooth surgeonfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ニザダイ科(Acanthuridae) |
属 | サザナミハギ属(Ctenochaetus) |
分布 | インド洋~太平洋 |
生息環境 | サンゴ礁 |
サザナミハギは西部太平洋〜インド洋に生息しており、国内では南日本の岩礁地帯、サンゴ礁にて見ることができます。
サザナミハギは食用や観賞魚として流通することがあります。
シガテラ毒の可能性がある魚として知られており、シガテラ毒の中でも強い毒性物質を持つ場合があります。
タヒチではマイトという名前で呼ばれており、本種から得られたシガテラ食中毒の原因となる物質にマイトトキシンと名付けられました。
サザナミハギを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年8月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
サザナミハギを展示しているJAZA加入の施設は12ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
サザナミハギと葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では世界の海エリアのインド洋①水槽にてサザナミハギを展示しています。
上の写真はホンソメワケベラに口内を見てもらうサザナミハギの写真です。
サザナミハギは口を開けたまま静止してホンソメワケベラが掃除しやすいようにしていました。
この水槽では葛西臨海水族園の世界の海エリアでは珍しく、他の水族館でも多く見られるカクレクマノミやデバスズメダイというメジャーな種類を展示している水槽になります。
展示されているサザナミハギは1尾だけですが、水槽内では体も大きく水槽も小さいので見つけやすいと思います。
サザナミハギを展示している水族館の一覧
サザナミハギを展示しているJAZA加入の施設は12ヵ所です。
鴨川シーワールド | サンシャイン水族館 | 葛西臨海水族園 |
アクアパーク品川 | 八景島シーパラダイス | 名古屋港水族館 |
鳥羽水族館 | 志摩マリンランド | 串本海中公園 |
須磨水族園 | かごしま水族館 | 美ら海水族館 |
展示している施設の数は多いですが、展示している施設は関東以南が多く、北陸・東北・北海道では展示されていません。
似たような地味な色をした小型のニザダイの仲間もいるため、そちらの種類が展示されていることも多いです。
ここまで
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