オウギバトはカンムリバトの中でも綺麗な見た目をしており、展示している動物園も多いです。
冠羽の先端部分が扇のような形をしているのが名前の由来となっています。
オウギバトについて!
オウギバトは全長70cm程度にまで成長するハト目ハト科カンムリバト属の鳥です。
ハト目の中では最大クラスで、日本のキジバトが33cm程度なので約2倍の全長になります。
オウギバトは全体的に青灰色をしており、胸部は赤紫色、翼の先端部に灰青色の斑紋があります。
名前の由来にもなっているように冠羽の先端は扇状になっています。
食性は植物食傾向の強い雑食で種子や果実を中心に無脊椎動物を捕食しています。
種小名の「victoria」は英国のビクトリア女王からきているようです。
上の画像は同じカンムリバト属のカンムリバトです。
冠羽の先端部が扇のようになっておらず、パーマのようになっています。
和名 | オウギバト |
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学名 | Goura victoria |
英名 | Victoria crowned-pigeon |
目 | ハト目(Columbiformes) |
科 | ハト科(Columbidae) |
属 | カンムリバト属(Goura) |
分布 |
ニューギニア島北部、ヤーペン島 |
生息環境 | 森林 |
オウギバトはニューギニア島北部、ヤーペン島(インドネシア)に自然分布しており、ビアク島(インドネシア)に移入されたと考えられています。
以下の2亜種に分けられています。
・Goura victoria victoria
分布地域:ヤーペン島、ビアク島
・Goura victoria beccarii
分布地域:ニューギニア島北部
乾燥林、湿地林など樹木が生える環境に生息しており、10羽以下の小さな群れを形成します。
枝や葉を使った皿状の巣を作り、1度に1個の卵を産みます。
約1ヵ月の抱卵を経て孵化し、孵化した個体は1ヵ月程度で巣立ちします。
生息環境の開発と肉や羽を目的とした狩猟のために生息数は減少しています。(特に人間の居住地域近くでは見られないようです。)
オウギバトを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
オウギバトを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
オウギバトとズーラシア
ズーラシアではウォークインバードケージにてオウギバトを展示しています。
オウギバトはウォークインバードケージという人間が鳥が展示されている展示場内に入れる場所で展示されており、ケージ越しではなく直接見ることができます。
この中で多くのオウギバトを展示しており、上のように小さな群れを作って地面を歩いていました。(木の上で休んでいる個体もいました。)
この展示場ではオウギバトの他にアカツクシガモ、オシドリ、カルガモ、ベトナムキジ、ギンケイ、ベニジュケイが展示されています。
オウギバトを展示している施設の一覧
オウギバトを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。
那須どうぶつ王国 | 埼玉こども動物公園 | 東武動物公園 |
江戸川区自然動物園 | よこはま動物園 | シャボテン動物公園 |
神戸どうぶつ王国 | NIFREL | 到津の森公園 |
福岡市動物園 | 大牟田動物園 | 熊本市動植物園 |
カンムリバト属は他に2種が存在しており、カンムリバトとムネアカカンムリバトはそれぞれ1施設でのみ展示されています。
熊本市動植物園ではオウギバトとムネアカカンムリバトの2種類が展示されています。
ここまで
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