ジェンツーペンギンは南極周辺の海域に生息しているペンギンで、目の後ろに白色の模様があるのが特徴です。
大きなイメージはあまりありませんが、ペンギンの仲間の中で3番目に大きくなる種類です。
ジェンツーペンギンについて!
ジェンツーペンギンは90cm程度にまで成長するペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属の大型のペンギンです。
ペンギンの仲間の中ではコウテイペンギン、オウサマペンギンに次いで大きく成長する種類です。

ジェンツーペンギンの外見的な特徴は橙色or赤色の嘴と目の後ろにある白色の模様です。
脚はピンクor橙色をしており、オシャレです。(イワトビペンギンなどもピンク色の脚をしています。)
幼鳥は成鳥と比べると地味な見た目をしており、毛皮はフワフワしています。

他のアデリーペンギン属と同じように尾羽が長いです。
食性は他のペンギンと同じく肉食でオキアミを主食にしていると言われています。
ジェンツーペンギンのジェンツーとはポルトガル語で「異教徒」を意味しており、頭部の白色の模様をターバンのように見立てたと言われています。
| 和名 | ジェンツーペンギン |
|---|---|
| 学名 | Pygoscelis papua |
| 英名 | Gentoo penguin |
| 目 | ペンギン目(Sphenisciformes) |
| 科 | ペンギン科(Spheniscidae) |
| 属 | アデリーペンギン属(Pygoscelis) |
| 分布 |
南極周辺の海域 |
| 生息環境 | 岩礁 |
ジェンツーペンギンの繁殖地はフォークランド諸島、サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島、南極半島、ハード島、マクドナルド諸島などです。
繁殖期以外は海で生活していますが、繁殖地となる島からあまり遠くへは離れません。
ジェンツーペンギンは2つの亜種が確認されており
・キタジェンツーペンギン(Pygoscelis papua ellsworthii)
南緯60度(南極半島、フォークランド諸島など)まで繁殖する個体群
・ミナミジェンツーペンギン(Pygoscelis papua papua)
上記以外の地域のジェンツーペンギン
の2種類となっており、水族館によっては亜種を区別しないジェンツーペンギンという名前で展示してあったり、亜種ごとにミナミジェンツーペンギンやキタジェンツーペンギンと表記してあったりします。
ジェンツーペンギンは海で生活することが多く、ペンギンの中でも泳ぎが得意な種類です。
最高で36km/hで泳ぐことができ、ペンギンの中で最も速いと言われています。
ジェンツーペンギンは温厚な性格をしていることから稀にオンジュンペンギンと呼ばれることもあります。
ジェンツーペンギンを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ジェンツーペンギンを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。(亜種を含めて18ヵ所)
展示施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ジェンツーペンギンとアクアパーク品川
アクアパーク品川では他のペンギンと同じ展示スペースでジェンツーペンギンを展示しています。

アクアパーク品川ではオウサマペンギン、ジェンツーペンギン、キタイワトビペンギン、ケープペンギンの4種類のペンギンを展示しています。
ジェンツーペンギンと言えば橙色の嘴が特徴的ですが、同じスペースで展示されているキタイワトビペンギンも橙色の嘴をしているので間違えないように注意が必要です。
ガラス面越しですが、水中面のガラスはクリアなので泳いでいる姿が観察しやすいです。
ジェンツーペンギンを展示している水族館の一覧
ジェンツーペンギンを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
| 鴨川シーワールド | アクアパーク品川 | 越前松島水族館 |
| 名古屋港水族館 | 福山動物園 | ペンギン水族館 |
亜種で登録されている施設もあるので、キタジェンツーペンギンとミナミジェンツーペンギンを展示している施設も一緒に紹介しておきます。
・キタジェンツーペンギン
| 旭山動物園 | 小樽水族館 | 登別ニクス |
| 八景島シーパラダイス | 豊橋動物園 | のいち動物公園 |
キタジェンツーペンギンを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
・ミナミジェンツーペンギン
| 男鹿水族館 | 那須どうぶつ王国 | 南知多ビーチランド |
| アドベンチャーワールド | 大阪海遊館 | しまね海洋館 |
ミナミジェンツーペンギンを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
ジェンツーペンギンを展示している施設は全部で18ヵ所と多いですが、都内ではアクアパーク品川のみで展示されています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。