ダイアナモンキーはローマ神話の女神ダイアナが名前の由来になっているサルで、アフリカ西部の限られた地域にのみ分布しています。
日本では円山動物園と福岡市動物園で多くの個体が飼育され、繁殖にも成功しています。
ダイアナモンキーについて!
ダイアナモンキーは体長45~60cm程度にまで成長する霊長目オナガザル科オナガザル属の動物です。
オスはメスよりも大型に成長します。
ダイアナモンキーは多くの部分を黒色の体毛に覆われており、頸部~胸部にかけて白色、背中は赤褐色、臀部は赤色の体毛に覆われています。
額にある三日月型の模様が名前の由来になっています。(ダイアナはローマ神話の貞操と月の女神)
非常に綺麗な外見をしたサルの仲間で、国内では15頭前後が飼育されています。
森林に生息しており、分布域も狭い事から詳しい生態にについては分かっていない事も多いです。
昼行性で、ほとんどを樹上で生活します。
食性は植物食傾向の強い雑食で葉、果実、花、種子、昆虫などを捕食しています。
和名 | ダイアナモンキー |
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学名 | Cercopithecus diana |
英名 | Diana guenon |
目 | 霊長目(Primates) |
科 | オナガザル科(Cercopithecidae) |
属 | オナガザル属(Cercopithecus) |
分布 |
ギニア南東部、コートジボワール南部 シエラレオネ、リベリア |
生息環境 | 熱帯雨林 |
ダイアナモンキーはギニア南東部、コートジボワール、シエラレオネ、リベリアに分布しています。
以前はロロウェイモンキーという種類が本種の亜種として扱われていました。(ダイアナモンキーと非常によく似ていますが、ロロウェイモンキーの顎の部分に白色の毛があります。)
森林に生息しており、1頭のオスと複数のメスから形成される5~50頭程度の群れを作って生活しています。
妊娠期間は5~6ヵ月で、普通は1度に1頭を出産します。
生まれた子供は約3年で性的に成熟し、メスは生まれた群れに留まりますが、オスの個体は成熟する前に群れを離れます。
森林伐採による生息環境の破壊や食用とするための狩猟により生息数は減少しています。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。
ダイアナモンキーを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ダイアナモンキーを展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ダイアナモンキーと札幌円山動物園
札幌円山動物園ではモンキーハウスにてダイアナモンキーを展示しています。
札幌円山動物園では複数の個体が展示されており、5頭の個体を飼育しています。
札幌円山動物園では多くの繁殖に成功しており、高齢になったペアからは数年子供が誕生していませんでしたが、2017年には大森山動物園(福岡市動物園)からオスの個体が来園しています。(相手は2010年、2011年で円山動物園生まれたメスの個体)
このエリアではマンドリル、アヌビスヒヒ、ブラッザグエノン、ワオキツネザル、エリマキキツネザル、フサオマキザルを展示しています。
ダイアナモンキーを展示している施設の一覧
ダイアナモンキーを展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所です。
円山動物園 | 豊橋動物園 | とべ動物園 |
福岡市動物園 |
ここまで
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