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動物図鑑-コビトカバ(Choeropsis liberiensis)

コビトカバは名前の通り、カバよりも小型のカバ科の動物で、森林や密林に生息しており、世界三大珍獣の1種に数えられています。

「コガタカバ」、「ミニカバ」と呼ぶこともあります。

 

 

コビトカバについて!

コビトカバは体長1.5m程度にまで成長する鯨偶蹄目カバ科コビトカバ属の動物です。

カバが大型のオスが体重2,000kg以上になるのに対し、コビトカバは約250kg程度にまでしか成長しません。

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コビトカバは茶褐色の体色をしており、ずんぐりとした体型に大きな頭部をしています。

口内にはカバと同じように大きな犬歯を持っています。

カバ科の中でも原始的な特徴を多く残した種類とされています。

 

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カバと同じように体表をピンク色の粘液で覆う事で乾燥を防ぐ事で知られています。

食性は草食で、草、果実、シダ類、広葉樹の葉(落ち葉を含む)などを食べています。

カバと同じように夜行性で、昼間は水中などに隠れています。

 

和名 コビトカバ
学名 Choeropsis liberiensis
英名 Pygmy hippopotamus
鯨偶蹄目(Cetartiodactyla)
カバ科(Hippopotamidae)
コビトカバ属(Choeropsis)
分布

ギニア、コートジボワール、シエラレオネ

リベリア

生息環境 森林、沼

コビトカバはギニア、コートジボワール、シエラレオネ、リベリアの限られた地域にのみ分布しています。

ナイジェリアでは現存している亜種とは別亜種が分布していたと考えられていますが、現在は絶滅したと考えられています。(ナイジェリアの個体群は1945年時点で既に推定30頭程度と評価されていました。)

マダガスカル島ではコビトカバの仲間が生息していたと言われていますが、500年以内に絶滅したと考えられています。

森林、密林にある沼など水場の近くに生息しており、カバよりも陸棲傾向の強い種類です。

単独orペア、またはペア+幼獣といった家族からなる群れを形成し、他のカバ科の動物と同じように皮膚が乾燥する事に弱いですが、生息環境が高湿度なのでカバほど水場に依存しません。

コビトカバの存在は1800年代の中期に、「ヤギくらいの大きさのカバがいる」と報告されましたが、最初は多くの学者がカバの奇形だとしていました。

その後、1913年に生きた個体を捕獲したことによってようやく、存在が確実なものとして認められました。

飼育下での繁殖の難易度は高くなく、生態のほとんどが動物園等で飼育されている個体から観察されています。

生息環境である森林の伐採、食用として利用するための狩猟などによって生息数は減少しています。(肉食獣に襲われる事も多いようです。)

野生個体数は3,000頭以下だと推測されており、世界各地の動物園で飼育・繁殖されています。

コビトカバを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

コビトカバを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

コビトカバと上野動物園

上野動物園では西園にてコビトカバを展示しています。

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上のように小さな水場と陸地のある展示場でコビトカバを展示しており、複数の個体が別々の展示場で展示されています。 (繁殖に成功した事もあり、子供がいるタイミングで訪れると子供の個体を見られる事もあります。)

2021年6月時点では4頭が飼育されているようです。

コビトカバが展示されている場所の近くではカバ、クロサイ、キリン、オカピなどが展示されています。

コビトカバと東山動物園

東山動物園では北園(夢園橋)にてコビトカバを展示しています。 

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上のように水場と陸場のある展示場でコビトカバを展示しており、昼間は上のように寝ている事も多いです。

コビトカバの近くではクロサイ、カバが展示されています。

コビトカバを展示している施設の一覧

コビトカバを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

上野動物園 いしかわ動物園 東山動物園
神戸どうぶつ王国 NIFREL  

コビトカバ以外の世界三大珍獣である「ジャイアントパンダ」(3施設)、「オカピ」(3施設)よりも展示施設が多いです。

特に、上野動物園では世界三大珍獣が3種類とも展示されています。 

 

ここまで

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