エゾクロテンは北海道に生息しているクロテンの亜種の1種で、毛皮を目的に乱獲された事により個体数が減少したため、1920年以降は狩猟が禁止されています。(そのため、北海道は1940年代に毛皮用にホンドテンを移入しています。)
エゾクロテンについて!
エゾクロテンは体長40~50cm程度にまで成長するネコ目イタチ科テン属の動物です。
エゾクロテンは胴体部は黄褐色や暗褐色をしており、大きな耳を持っています。
脚や尾は色が黒っぽくなっており、顔部は白っぽいです。
食性は雑食で果実、小型の哺乳類、鳥類、両生類などを捕食しています。
自分よりも体の大きなエゾユキウサギを狩猟したり、エゾリスを追って木を登る場合もります。
和名 | エゾクロテン |
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学名 | Martes zibellina brachyura |
英名 | |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | イタチ科(Mustelidae) |
属 | テン属(Martes) |
分布 | 北海道 |
生息環境 | 森林 |
エゾクロテンは北海道に分布している、クロテンの亜種の1種です。
森林に生息しており、繁殖期以外は単独で行動します。
警戒心の強い動物で、ミーアキャットのように後脚だけて立ち上がり周囲を警戒する姿も観察されています。
明治時代以降は毛皮を目的に乱獲されており、1920年には狩猟が禁止されています。
北海道には1940年代にホンドテンが移入されており、一部の地域ではホンドテンとエゾクロテンの生息域が重なっています。
この事から交雑による、純粋なエゾクロテンの減少が懸念されています。
エゾクロテンを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
エゾクロテンを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
エゾクロテンと旭山動物園
旭山動物園では北海道小動物コーナーにてエゾクロテンを展示しています。
旭山動物園ではエゾクロテンを展示していますが、私が訪れた際は丸まって眠っていました。
特に活動時間が決まっている動物だとは言われていないため、運が良いと動いている姿を見ることができると思います。(隣のホンドテンは元気に活動していました。)
このエリアではエゾクロテンの他にエゾタヌキ、エゾユキウサギ、エゾモモンガ、ホンドテンなどが展示されていました。
エゾクロテンを展示している施設の一覧
エゾクロテンを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
旭山動物園 | 釧路市動物園 |
ここまで
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