広告 動物図鑑 動物図鑑-鯨偶蹄目

動物図鑑-エランド(Taurotragus oryx)

エランドはアフリカ大陸中部~南部に分布しているレイヨウ類の動物で、日本では多くの動物園で展示されています。

「イランド」という名称で呼ばれる事もあります。

エランドについて!

エランドはオスの場合、体長250~345cm程度にまで成長する鯨偶蹄目ウシ科エランド属の動物です。

オスの方が大型に成長し、最大体重で見るとメスはオスの半分ほどです。(オスは最大で900kg以上)

エランドは薄いクリーム色の体毛をしており、前脚の関節上部に黒色の模様(後ろ側のみ)があります。

背部の前方がやや盛り上がっており、亜種によっては上の画像のように胴体に白色の横縞模様があります。

エランドは水が少ない環境に対応するために、体温を下げる事で体内にある水分が発散するのを抑える事ができます。(体温を7度下げる事ができると言われています。)

角があるのはオスとメス同じで、2回転ほどした捻じれがあり、メスの角はオスよりもやや細くて長いです。

食性は草食で木のはや枝、植物の根、草を食べています。

外敵に襲われた際やメスを巡ってオス同士が争う際に角を使います。

和名エランド
学名Taurotragus oryx
英名Common eland
鯨偶蹄目(Cetartiodactyla)
ウシ科(Bovidae)
エランド属(Taurotragus)
分布アフリカ大陸南部
生息環境草原

エランドはタンザニア(北部を除く)・コンゴ民主共和国南部・アンゴラ(北部を除く)以南のアフリカ大陸南部に分布しています。

現在は3つの亜種に分類されています。

・ケープエランド(Taurotragus oryx oryx)

分布地域:アフリカ南西部

目の間に三日月形の斑紋や胴体の白色の横縞模様がありません。

・リビングストンエランド(Taurotragus oryx livingstonii)

分布地域:コンゴ民主共和国、アンゴラ、ザンビア北部、タンザニア西部など

目の間に三日月形の斑紋はなく、胴体に6~10本の白色の横縞模様があります。

・パターソンエランド(Taurotragus oryx pattersonianus)

分布地域:アフリカ東部

目の間に三日月形の斑紋があり、胴体全部に3~4本の白色の横縞模様があります。

草原や開けた森林、半乾燥地域に生息しており、標高4,000m以上の山地の頂上付近でも良く見られるようです。

最大で500頭程度の大きな群れを作りますが、普通はメスと子供(オスがいる場合もあり)からなる20~30頭前後の群れを作る事が多いです。(オスは単独行動する事も多い)

肉食獣から狙われる事がありますが、対象となるのは幼獣です。

妊娠期間は約270日で、1度に1頭を出産します。

現時点では生息地の多くが保護区や私有地となっているため、個体数は安定していると言われています。

狩猟用として導入されている地域もあります。

アフリカの気候では他の家畜よりも適応しているため、家畜として飼育される場合もあるようです。

エランドを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

エランドを展示しているJAZA加入の施設は16ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

エランドと札幌円山動物園

札幌円山動物園ではアフリカゾーンにてエランドを展示しています。

札幌円山動物園では上のような展示場で1頭のエランドが展示されています。2018年7月に当時飼育していたペアから赤ちゃんが誕生し、生まれた個体は現在、伊豆アニマルキングダムに移動しています。

このエリアではダチョウ、キリン、サーバル、カバ、ライオンなどアフリカで見られる動物が展示されています。

エランドとズーラシア

ズーラシではアフリカのサバンナエリアにてエランドを展示しています。

ズーラシアでは上のように広いサファリのような展示場でエランドを展示しおり、他の動物と一緒に見ることができます。

エランドは展示場の柵の近くにいる事が多いです。

この展示場ではキリン、グラントシマウマ、チーターが展示されています。

エランドを展示している施設の一覧

エランドを展示しているJAZA加入の施設は16ヵ所です。

円山動物園岩手サファリ那須サファリ
群馬サファリ東武動物公園よこはま動物園
富士サファリ伊豆アニマルキングダム豊橋動物園
アドベンチャーワールド天王寺動物園姫路セントラルパーク
とべ動物園秋吉台サファリ九州サファリ
熊本市動植物園  

エランドを展示している施設は多く、特にサファリパーク形式の展示を行っている施設で多く見られます。

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

-動物図鑑, 動物図鑑-鯨偶蹄目