ヨウスコウワニはユーラシア大陸に分布している唯一のアリゲーター科のワニです。
ヨウスコウアリゲーターと呼ばれることもあります。
ワニにしては小型で温和な事から、日本ではペットとして飼育される事もあります。
ヨウスコウワニについて!
ヨウスコウワニは全長2m近くにまで成長するワニ目アリゲーター科アリゲーター属のワニです。
ヨウスコウワニは背面は黒褐色で、薄く淡色の縞模様が入っています。(縞模様は幼体では顕著で、生体になると薄くなり消失する個体も多いです。)
地下に大きな巣穴を掘り、冬になると巣穴の中で冬眠します。(繁殖させるためには冬眠させる事が条件だとされていましたが、札幌円山動物園では冬眠させずに繁殖に成功しています。)
ヨウスコウワニは短い口吻を持っており、貝類を主食としているためか、口角が切れ上がり噛み砕くことに特化した形状をしています。
口を閉じていても上顎の歯が見えています。
食性は肉食で貝類を主食とし、魚類や鳥類も捕食しています。
和名 | ヨウスコウワニ |
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学名 | Alligator sinensis |
英名 | Chinese alligator |
目 | ワニ目(Crocodilia) |
科 | アリゲーター科(Alligatoridae) |
属 | アリゲーター属(Alligator) |
分布 | 長江の下流 |
生息環境 | 河川、沼地、池 |
ヨウスコウワニは長江の下流域に分布しています。
生息環境の開発や食用としての乱獲、駆除などにより生息数は激減しており、1960年頃には野生個体が50頭程度だったと考えられています。
温和な性格をしており、人を襲った記録はないとされています。
その後は施設での繁殖や保護区を設定する事で野生下でも200頭前後まで個体数を回復しています。(保護区内で人工的に繁殖にしたのは1万5000頭を超えています。)
稀に日本でペットとして流通することがあり、小型で温和な事からワニの中では飼育しやすいようです。
ヨウスコウワニを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ヨウスコウワニを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ヨウスコウワニと札幌円山動物園
札幌円山動物園では爬虫類・両生類館にてヨウスコウワニを展示しています。
札幌円山動物園では複数の個体が展示されており、仲良く寄り添っていました。
2001年には日本国内で初めてヨウスコウワニの繁殖に成功しています。(16頭の赤ちゃんが生まれたようです。)
ヨウスコウワニの他にガビアルモドキというワニの仲間が展示されていました。
ヨウスコウワニを展示している施設の一覧
ヨウスコウワニを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。
円山動物園 | 宇都宮動物園 | 埼玉こども動物公園 |
市原ぞうの国 | 野毛山動物園 | 熱川バナナワニ園 |
豊橋動物園 | 東山動物園 | 天王寺動物園 |
王子動物園 |
ここまで
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