シモフリシマハゼは体に黒色のラインが入ったハゼの仲間で、塩分濃度が低い汽水域に多く見られます。
シモフリシマハゼについて!
シモフリシマハゼは7cm程度にまで成長するスズキ目ハゼ科チチブ属の魚です。
シモフリシマハゼは茶褐色の体色に、黒色の縦帯が数本入っています。
環境によって色彩の変化が大きく、陸上に上げられると黒色になることが多いようです。(すぐに色が変わることも多いようです。)
アカオビシマハゼと似ていますが、アカオビシマハゼは尻鰭に2本の赤色線があること、胸鰭の一番上の軟条が遊離することで見分けることができます。(シモフリシマハゼの方が塩分濃度が低い環境に多いことから住み分けしているようです。)
食性は雑食で藻類や小型の甲殻類や多毛類などを捕食しています。
和名 | シモフリシマハゼ |
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学名 | Tridentiger bifasciatus |
英名 | Whitespot striped tripletooth goby |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ハゼ科(Gobiidae) |
属 | チチブ属(Tridentiger) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 汽水域 |
シモフリシマハゼは日本、朝鮮半島、一部の中国沿岸に生息しており、国内では北海道の日本海側・太平洋側~九州で見られます。
泥底の河口域で見られ、岩場や牡蠣の殻などに隠れています。
春~夏が産卵期で牡蠣の貝殻の中などに産卵し、オスは孵化するまで保護します。
シモフリシマハゼとアカオビシマハゼは昔は同一種とされており、シマハゼと呼ばれていましたが、現在では分類が分かれています。
シモフリシマハゼを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年8月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
シモフリシマハゼを展示しているJAZA加入の施設は葛西臨海水族園とマリンワールド海の中道の2ヵ所で展示されています。
全国各地で見られる種類ですが、展示している施設は少ないです。
シモフリシマハゼと葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では東京の海エリアの2階にある小さな水槽で展示されていました。(2020年9月時点)
この水槽では水族館近くの干潟で捕まえた魚が展示されており、コチやハゼの仲間、クロダイなどが展示されていました。(時期によって展示内容は変わると思います。)
普段はあまり見ることがない稚魚の個体が展示されているので、オススメの水槽です。
葛西臨海水族園の東京の海エリアの2階に展示されていますが、ここは端っこに階段があり見逃されがちですが、いくつかの小さな水槽の他に1階で見られる水槽を上から覗くことができます。
ここまで
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