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水族館魚図鑑-ブラックシャーク(Labeo chrysophekadion)

ブラックシャークという名前ですが、東南アジアに生息するコイの仲間です。

背鰭が大きく発達することが名前の由来になっていると思われます。

レッドテール・ブラックシャークという人気の高い観賞魚と名前が似ていますが、別種となります。(レッドテール・ブラックシャークは10cmちょっと、ブラックシャークは90cm近くになります。)

ブラックシャークについて!

ブラックシャークは90cm程度に成長するコイ目コイ科Labeo属の魚です。

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黒色の体色と発達した背鰭が特徴の魚です。(背鰭以外の鰭も全体的に大きくなります。)

ブラックシャークという名前ですが、成長すると上の個体のように真っ黒というよりは褐色に近い色になるようです。 

コイの仲間で○○シャークという名前の種類は他にも存在し、一番有名なのは観賞魚としても一般的に流通しているレッドテールシャークです。

レッドテールシャークは開発や乱獲の影響によって生息数が激減しており、生息域の一部では絶滅したと言われています。(現在は東南アジアで養殖した個体が輸入されています。)

ブラックシャークは生息域も広く、河川から小川、池などでも見られることから現時点では絶滅の心配はされていません。

口は下側についており、ヒゲも目立ちます。

この口を使って石などに付いている藻類や小型生物を捕食します。

小さい個体は体高があまり高くありませんが、成長するほど体長に対する体高が高くなります。

雨期に産卵し、卵は砂底に沈みます。 卵から孵化した稚魚は雨期で増水した勢いのまま広がっていきます。

和名ブラックシャーク
学名Labeo chrysophekadion
英名Black sharkminnow
コイ目(Cypriniformes)
コイ科(Cyprinidae)
Labeo属(Labeo)
分布

東南アジア

生息環境河川、運河、池

ブラックシャークはメコン川流域、チャオプラヤ川流域、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島で確認されています。

大型になる魚で、縄張り意識と持ち気が荒いことから観賞魚としては一般的ではありません

大型に成長するため、現地では食用として利用されており、地域によって個体数の減少が心配されています。

ブラックシャークを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

ブラックシャークを展示しているJAZA加入の施設は足立区生物園のみです。

気性が荒く展示に向かない事から展示施設が少ないようですが、足立区生物園は他のコイの仲間やアロワナが展示されている水槽で展示されています。

ブラックシャークと足立区生物園 

足立区生物園では観察展示室にてブラックシャークを展示しています。

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足立区生物園では他の施設では展示されていないようなブルーフィンカープ、イエローフィンバルブ、レッドフィンバルブなどのマイナーなコイの仲間が多く展示されています。

そのような水槽の中でブラックシャークも一緒に展示されています。(飼育数が多いからか縄張りを持っている感じはしませんでした。)

ガラス面が近いので上の写真のように近くで観察することができます。


ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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