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水族館魚図鑑-アユモドキ(Parabotia curtus)

アユモドキはドジョウ科の魚で、泳いでいる姿がアユに似ている事が名前の由来になっています。

生息数が激減しており、国の天然記念物に指定されています。

 

 

アユモドキについて!

アユモドキは体長20cm程度にまで成長するコイ目ドジョウ科Parabotia属の魚です。

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アユモドキは黄褐色で、口元には計6本のヒゲがあります。

ドジョウ科らしくない体型をしており、日本で見られるドジョウ科で唯一、尾鰭に切れ込みがあります。

 

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口元のヒゲは上の写真のようになっています。

吻の縁に2本、口の縁に1本の片側で3本のヒゲがあり、左右で計6本のヒゲがあります。

 

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幼魚は上のように縞模様があり、頭部にもラインが入っています。(成長につれ消失します。)

食性は肉食で水生昆虫やプランクトン等を捕食しています。

 

和名 アユモドキ
学名 Parabotia curtus
英名 Kissing loach
コイ目(Cypriniformes)
ドジョウ科(Cobitidae)
Parabotia属(Parabotia)
分布

日本固有種

生息環境 河川

アユモドキは日本固有種で桂川水系(京都)、旭川・吉井川水系(岡山)に生息しています。

この他に琵琶湖、淀川水系、高梁川水系(岡山)、芦田川水系(広島)にも生息していましたが、現在では絶滅したと考えられています

生息環境の開発や外来種の影響により生息数が激減しており、水族館等の施設でも累代飼育が行われています。

環境庁のレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されています。

6~9月が繁殖期で、メス1匹をオスが1匹~複数匹で追いかけ、体側をすり合わせるようにして産卵・放精します。

産卵された卵は1日~2日で孵化し、孵化後2年で性的に成熟します。

アユモドキを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年12月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

アユモドキを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

アユモドキと東山動物園

東山動物園では世界のメダカ館にてアユモドキを展示しています。(2020年10月時点)

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東山動物園では隙間に隠れているアユモドキを見ることができました。

世界のメダカ館では名前の通り、世界中のメダカと日本の淡水魚と世界中のカダヤシが展示されています。

アユモドキと志摩マリンランド

志摩マリンランドでは淡水魚・希少魚コーナーにてアユモドキを展示しています。(2020年10月時点)

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この水槽では流木がレイアウトされた水槽の中でアユモドキが展示されており、ドジョウ科の魚とは思えないほど活発に水槽内を泳いでいる姿を見ることができます。

このエリアでは希少魚コーナーという名前の通り、日本に生息している希少な淡水魚を展示しています。(ネコギギ、ウシモツゴが展示されています。)

アユモドキと鳥羽水族館

鳥羽水族館では日本の川エリアにてアユモドキを展示しています。(2020年10月時点)

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鳥羽水族館では上のように縞模様が残っている若魚が展示されていました。

鳥羽水族館の日本の川エリアでは、中流~下流の生息している魚が多く展示されています。

アユモドキを展示している施設の一覧

アユモドキを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。

東山動物園 琵琶湖博物館 宮津水族館
京都水族館 志摩マリンランド 大阪海遊館
須磨水族園 姫路水族館 宮島水族館

アユモドキの生息地近くの施設で展示されており、飼育・繁殖方法が確立されているため水族館で累計飼育しています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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