広告 水族館魚図鑑 水族館魚図鑑-ウナギ目

水族館魚図鑑-ニホンウナギ(Anguilla japonica)

ニホンウナギは日本国内で古くから食用として利用されてきた魚で、漁獲量が大きく減少しており、現在は養殖や輸入されたものが主に流通しています。

 

 

ニホンウナギについて!

ニホンウナギは体長1m以上に成長するウナギ目ウナギ科ウナギ属の魚です。

f:id:itsuwalove777:20201030131526j:plain

ニホンウナギは細長い棒状の見た目をしており、腹側は白色、背側は黒や褐色の見た目をしています。

河川で生活している個体は腹側が黄色っぽくなることもあるようです。

ウナギの血には微量の毒がありますが、65℃以上の日を通すことで毒性が無くなります。(調理の際は目などに入らないように注意が必要です。)

 

f:id:itsuwalove777:20210106224734j:plain

見た目はアナゴに似ていますが、ウナギは下顎が突き出た見た目をしており、マアナゴに見られる側線に沿った白点がないので見分けることができます。

食性は肉食で甲殻類や多毛類などを捕食しています。

 

和名 ニホンウナギ
学名 Anguilla japonica
英名 Japanese eel
ウナギ目(Anguilliformes)
ウナギ科(Anguillidae)
ウナギ属(Anguilla)
分布

西部太平洋

生息環境 河川、海

ニホンウナギは日本近海、朝鮮半島~ベトナムまで生息しています。

産卵場所が長年分かっていませんでしたが、現在ではグアムやマリアナ諸島の西側のマリアナ海嶺であることが分かっています。

卵から孵化したばかりの稚魚はレプトケファルスと呼ばれており、150~500日程度で変態を行い、シラスウナギと呼ばれているものになります。(このシラスウナギの段階のものを漁獲して、養殖したものが養殖ウナギとして流通しています。)

シラスウナギは成熟するまでの数年間は5~10年の間を汽水・淡水で成長し、成熟した個体が産卵のために降海します。

日本では昔から食用として利用されており、主に蒲焼として消費されています。(ウナギを食べているのは日本だけではなく、ヨーロッパでもヨーロッパウナギという種類のウナギが古くから食用として利用されています。)

日本で漁獲できる天然のウナギは激減しているため、流通しているニホンウナギの多くは養殖個体です。

完全養殖は商業レベルでは実現できておらず、河川を遡上するシラスウナギを捕まえて育ててから出荷しています。

シラスウナギの漁獲量は都道府県ごとに管理されていますが、密漁や密輸が横行しており、暴力団の資金源になっていると言われています。

ニホンウナギを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ニホンウナギを展示しているJAZA加入の施設は39ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ニホンウナギと新江ノ島水族館

新江ノ島水族館では相模湾エリアにてニホンウナギを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20210106224820j:plain

新江ノ島水族館では入り口を入って最初のエリアである相模湾エリアの海藻と岩礁でレイアウトされた水槽でニホンウナギを展示しています。

この水槽ではニホンウナギの他にマハタ、タカノハダイ、コブダイ、クロソイ、ユメカサゴ、クロメバル、ウスメバル、クジメ、ホシササノハベラ、ニシキベラなどが展示されていました。

デートスポットとしても人気の水族館なだけあって、普通種が展示されている水槽でも非常にレイアウトが綺麗な水槽が多かったです。

ニホンウナギと京急油壺マリンパーク

京急油壺マリンパークでは「みうら自然館」にてニホンウナギを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20201030131526j:plain

みうら自然館では神奈川県の絶滅危惧種を約50種類展示しており、館内の後半は非常に暗くなっています。

その暗くなった場所でニホンウナギを展示しており、写真では上のように補正されて明るく見えますが、非常に暗い水槽で展示されていました。(そのおかげか、水槽内を活発に泳ぐ姿を見ることができました。)

ニホンウナギとヨコハマおもしろ水族館

ヨコハマおもしろ水族館では赤ちゃん水族館エリアにてニホンウナギを展示しています。

f:id:itsuwalove777:20201030131442j:plain

赤ちゃん水族館エリアでニホンウナギを展示していますが、そこそこ大きな個体が展示されています。 

ニホンウナギは普通のサイズですが、ヨコハマおもしろ水族館の赤ちゃん水族館は小型種や稚魚・若魚の展示が多いエリアとなっています。

 

ニホンウナギを展示している施設の一覧

ニホンウナギを展示しているJAZA加入の施設は39ヵ所です。

登別ニクス 千歳水族館 男鹿水族館
福島海洋科学館 いなわしろカワセミ館 井の頭自然文化園
羽村市動物公園 江戸川区自然動物園 足立区生物園
なかがわ水遊園 鴨川シーワールド さいたま水族館
葛西臨海水族園 しながわ水族館 いしかわ動物園
東山動物園 新潟市水族館 寺泊水族博物館
富士水族館 三津シーパラダイス のとじま水族館
越前松島水族館 南知多ビーチランド 碧南水族館
名古屋港水族館 琵琶湖博物館 京都水族館
鳥羽水族館 志摩マリンランド 須磨水族園
姫路水族館 しまね海洋館 玉野海洋博物館
桂浜水族館 おさかな館 宮島水族館
熊本市動植物園 大分マリーンパレス かごしま水族館

同じウナギ属で、ニホンウナギよりも大型に成長するオオウナギも10ヵ所近くで展示されている他、ヨーロッパウナギがなかがわ水遊園で展示されています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

-水族館魚図鑑, 水族館魚図鑑-ウナギ目