アメリカザリガニはアメリカ原産のザリガニで、1920年にウシガエルの餌とするために神奈川県の鎌倉に移入された個体が脱走し、現在では日本各地に広がっています。
日本では食用として利用されることはほとんどありませんが、アメリカや中国では味の評価が高く人気の高い食材のようです。
目次
アメリカザリガニについて!
アメリカザリガニは体長15cm以上に成長する十脚目アメリカザリガニ科アメリカザリガニ属のザリガニです。
アメリカザリガニは赤色の体色をしており、胸部には白色の斑点が点在しています。
エビのような体型にカニのような大きな鋏を持っている事から、「エビカニ」と呼ぶこともあります。
様々な品種改良種が存在し、上のように色が違う個体もいます。
食性は雑食性で藻類や水草、魚類、昆虫などを捕食しています。(餌を偏らせると体色が変化するようです。)
和名 | アメリカザリガニ |
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学名 | Procambarus clarkii |
英名 | Red swamp crawfish |
目 | 十脚目(Decapoda) |
科 | アメリカザリガニ科(Cambaridae) |
属 | アメリカザリガニ属(Procambarus) |
分布 |
アメリカ合衆国原産 |
生息環境 | 河川、湖沼 |
アメリカザリガニは名前の通り、アメリカ原産の種類ですが、日本を含む世界各地に移入され分布を広げています。
日本にはウシガエルの餌として神奈川県の鎌倉に20匹が持ち込まれ、逃げ出した個体が1960年頃には九州にまで生息地を広げました。
環境への適応力が強く、汚染された水域でも生存する事ができます。
現在ではザリガニと言えば本種を指すくらいに各地で見られる種類となっています。(日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。)
夏に繁殖を行い、メスが卵を抱えている姿を見ることができます。
日本では一般的には食用として利用されていませんが、アメリカや中国では人気のある食材です。
品種改良種も多く存在しますが、特定外来生物への指定も考えられる種類となっています。
アメリカザリガニを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
アメリカザリガニを展示しているJAZA加入の施設は27ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
アメリカザリガニとサンピアザ水族館
サンピアザ水族館では2Fでアメリカザリガニを展示しています。
サンピアザ水族館では上のような青っぽい個体が展示されていましたが、鋏など一部が赤色になっています。
別の個体も似たような色になっていたので、餌が要因なのでしょうか??
アメリカザリガニと鳥羽水族館
鳥羽水族館ではザリガニコーナーにてアメリカザリガニを展示しています。
鳥羽水族館ではザリガニゾーンというザリガニ専用の展示エリアが設けられており、アメリカザリガニの他にマロン、ニホンザリガニ、ウチダザリガニが展示されています。
上のように幅広い水槽の中にノーマルカラーのアメリカザリガニを展示しています。
壁に埋め込まれるような感じでアメリカザリガニの品種改良種が展示されています。
小さな水槽の中で様々なカラーバリエーションのアメリカザリガニを見ることができます。
上のような真っ白で綺麗なアメリカザリガニも展示されています。
鳥羽水族館ではザリガニ専用のエリアが作られているように、ザリガニの展示に力を入れています。
アメリカザリガニを展示している施設の一覧
アメリカザリガニを展示しているJAZA加入の施設は27ヵ所です。
サンピアザ水族館 | 千歳水族館 | 男鹿水族館 |
加茂水族館 | 福島海洋科学館 | いなわしろカワセミ館 |
大崎公園子供動物園 | 上野動物園 | 井の頭自然文化園 |
足立区生物園 | なかがわ水遊園 | さいたま水族館 |
しながわ水族館 | 東山動物園 | 新潟市水族館 |
寺泊水族博物館 | 富士水族館 | 三津シーパラダイス |
碧南水族館 | 琵琶湖博物館 | 鳥羽水族館 |
志摩マリンランド | 須磨水族園 | 姫路水族館 |
桂浜水族館 | 宮島水族館 | 熊本市動植物園 |
アメリカザリガニは全国各地で見られる事から展示施設も多いですが、九州では「熊本動植物園」でのみ展示されています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。