アカカンガルーはオーストラリアのほぼ全域に分布しているカンガルーの仲間で、オスの体毛が赤褐色になる事が名前の由来になっています。
日本では最も一般的に飼育されているカンガルーです。
アカカンガルーについて!
アカカンガルーはオスが体長130~160cm、メスが85=105cm程度にまで成長する双前歯目カンガルー科カンガルー属の動物です。
アカカンガルーは性別により体色が異なり、筋肉質で赤褐色の体毛をしているのがオスです。
オスの個体は喉や胸部から赤色の液体が分泌され、その液体により体毛が赤褐色に染まっています。
和名の「アカカンガルー」の由来はオスの体毛からきています。
繁殖期になるとオス同士で殴り合って優位を決め、争いに負けたオスは群れを離れて単独で生活するようになります。
上の個体はメスの個体で、 黒灰色の体毛をしており、オスに比べると小型です。
腹部には育児嚢と呼ばれる赤ちゃんを守るためのポケットがあります。(上の個体は子供が割と大きいのでポケットから体の一部がはみ出ています。)
上の画像は袋から出てきて少し経ったくらいの小さな個体ですが、明るい赤茶色の体毛をしていました。
食性は草食で草木を食べています。
乾燥した環境に適応するために、尿を効率的に濃縮する事ができます。
和名 | アカカンガルー |
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学名 | Macropus rufus |
英名 | Red kangaroo |
目 | 双前歯目(Diprotodontia) |
科 | カンガルー科(Macropodidae) |
属 | カンガルー属(Macropus) |
分布 | オーストラリア |
生息環境 | 草原、低木林 |
アカカンガルーはオーストラリアの広範囲(北部、東部の沿岸部等を除く)に分布しています。
乾燥した草原や低木林、半砂漠に生息しており、最大で100頭程度にもなる大きな群れを形成します。
分布域内にアカカンガルーを襲う動物はディンゴくらいですが、幼獣は猛禽類に狙われる事があります。
食用、毛皮を目的に狩猟されており、家畜と競合する害獣として駆除される事もあります。(カンガルー全体で2000年以降で平均して年間100万頭以上が狩猟されていると言われています。)
カンガルーの革はしなやかで、サッカーのスパイクなどに使用されています。
分布域がオーストラリアのほぼ全域と広く、個体数も多い事からIUCNでのLCと評価されています。
アカカンガルーを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
アカカンガルーを展示しているJAZA加入の施設は25ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
アカカンガルーとズーラシア
ズーラシアではオセアニアの草原にてアカカンガルーを展示しています。
ズーラシアでは上のような広い展示場でアカカンガルーを展示しており、同じ展示場内にエミューも展示されています。
広い展示場内でほとんどの個体が座り込んで休んでいますが、展示個体数が多いので飛び跳ねて移動する姿も見ることができます。
アカカンガルーが展示されている展示場の近くではセスジキノボリカンガルーを展示している場所があります。(セスジキノボリカンガルーを展示しているのはズーラシアのみです。)
アカカンガルーと東山動物園
東山動物園では本園の正門近くでアカカンガルーを展示しています。
東山動物園では複数のアカカンガルーを展示しており、私が訪れた際には子供を抱えた母カンガルーも見ることができました。
子供が生まれた際は公式のブログで報告されているため、子供を見たい方は定期的にチェックしてみてください。
奥の方に見えているベネットアカクビワラビーが隣の展示場で展示されています。
アカカンガルーを展示している施設の一覧
アカカンガルーを展示しているJAZA加入の施設は25ヵ所です。
おびひろ動物園 | 大森山動物園 | 盛岡市動物公園 |
岩手サファリ | 八木山動物公園 | 群馬サファリ |
かみね動物園 | 東武動物公園 | 多摩動物公園 |
よこはま動物園 | 須坂動物園 | 富士サファリ |
東山動物園 | アドベンチャーワールド | 王子動物園 |
神戸どうぶつ王国 | 姫路動物園 | とべ動物園 |
秋吉台サファリ | 福岡市動物園 | 海の中道動物の森 |
九州サファリ | 熊本市動植物園 | フェニックス動物園 |
平川動物公園 |
アカカンガルーは国内で最も多くの施設で展示されているカンガルーで、2番目に多くの施設で展示されているのはオオカンガルーです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。