ケムシカジカは北海道ではトウベツカジカと呼ばれることもあるケムシカジカ科の魚です。
北海道や北陸では産卵期に波止場からも釣りで狙うことができ、食用として利用されているようです。
ケムシカジカについて!
ケムシカジカは30cm程度に成長するスズキ目ケムシカジカ科の魚です。
ケムシカジカは褐色〜赤褐色の体色で、表面に細かい棘のある模様があります。
背鰭は鰭膜が深く切れ込んでいます。
ケムシカジカという名前は毛虫のような細い棘があることが由来になっています。
名前や見た目から毒を持っているかのように見えますが、ケムシのように毒は持っていません。
産卵は一度に1万~2万ほどの卵を岩の隙間などに行うようです。
和名 | ケムシカジカ |
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学名 | Hemitripterus villosus |
英名 | Shaggy sea raven |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ケムシカジカ科(Hemitripteridae) |
属 | ケムシカジカ属(Hemitripterus) |
分布 |
太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
国内では東北以北の寒い地域で見られます。
普段は水深100m前後の岩礁地帯に多くいますが、産卵期である冬には10m以浅にまでやってきます。
産卵のために浅瀬にやってきたケムシカジカを多くの釣り人が狙うようです。
食用として利用され、主に鍋物や煮付けにして食べられるようです。
英名で「Shaggy sea raven 」と呼ばれており、直訳すると毛むくじゃらの海のカラスという意味になります。
ケムシカジカを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ケムシカジカを展示しているJAZA加入の施設は13ヶ所となっています。
小樽水族館 | 登別ニクス | 男鹿水族館 |
加茂水族館 | 福島海洋科学館 | 大洗水族館 |
鴨川シーワールド | しながわ水族館 | 上越水族博物館 |
寺泊水族博物館 | のとじま水族館 | 越前松島水族館 |
鳥羽水族館 |
生息しているのが国内でも北の方なので北海道や北側の水族館が多いです。
ケムシカジカと大洗水族館
大洗水族館では北海道の海水槽にてケムシカジカを展示しています。
この水槽ではホッケやエゾメバル、スケトウダラなど北海道で見られる魚を展示しています。
関東では見られない北方の魚が生きた状態で観察できる珍しい水槽です。
この水槽に展示されている魚は姉妹水族館である市立室蘭水族館との生物交換でやってきた個体たちです。
ケムシカジカと しながわ水族館
しながわ水族館では冷たい海の魚たち水槽にて展示されています。
しながわ水族館には小さいですが水深の深い場所に生息する魚を展示しているエリアがあります。
ケムシカジカは水槽の底に潜んでいることほとんど動かないので観察しやすいです。(名前の由来にもなっている棘もゆっくり観察できます。)
しながわ水族館の冷たい海の魚たち水槽では深い水深に住む魚が割と明るい水槽で展示されており、後ろがメインのトンネル水槽になっているため人も少なく観察しやすいオススメの水槽です。
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