今回紹介するハナカケトラザメは別名、スモールスポッテッドキャットシャークとも呼ばれているトラザメの仲間です。
大西洋北東部の海域と地中海まで見ることができ、数m~400mまで幅広い水深で見ることができる種類になります。
ハナカケトラザメについて!
ハナカケトラザメは最大で1mにまで成長するトラザメの仲間です。
色には個体差があり、灰白色〜茶褐色の個体がいます。
ヒョロヒョロとした見た目をしており、オスの方が歯が大きいようです。
表面は紙やすりのようなザラザラした感触をしているようです。
正面から見ると上のようになっています。
口は体の下側についており、主に底にいる無脊椎動物を手当たり次第捕食しているようです。
また、捕食時に尾に獲物をひっかけて噛みついて頭部を振りまわることで噛み千切る行動が見られるようです。
このような行動を行えるほど、身体が柔軟な動きができる作りになっているようです。
底部に留まっていることが多いですが、常に目線が上を向いています。
胸鰭を立てて上を警戒できるようになっているのかもしれません。
繁殖方法は卵生で、卵についているヒゲを海藻に引っ掛けて産み付けます。
孵化は水温によって異なりますが、長くても1年程度で孵化するようです。(孵化時点の大きさは10cm程度)
和名 | ハナカケトラザメ |
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学名 | Scyliorhinus canicula |
英名 | Small-spotted catshark |
目 | メジロザメ目(Carcharhiniformes) |
科 | トラザメ科(Scyliorhinidae) |
属 | トラザメ属(Scyliorhinus) |
分布 |
北欧~地中海 |
生息環境 | 砂底 |
ハナカケトラザメは西部ヨーロッパの沿岸では普通に見られるサメで、漁獲された個体もリリースされることが多いことから、あまり個体数の減少は見られないようです。(丈夫な種類でリリース後の生存率は98%にも達するようです。)
一部では食用として利用されるようです。
英名の「Small-spotted catshark 」は小さな斑点のあるトラザメという意味になります。
ハナカケトラザメを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ハナカケトラザメはJAZA加入の施設のうち、大洗水族館と志摩マリンランドに展示されています。(志摩マリンランドはラフハウンドという名前になっています。)
ハナカケトラザメと大洗水族館
大洗水族館では、サメの海というエリアに展示されています。
この水槽では複数個体のハナカケトラザメが展示されています。
多くのハナカケトラザメが展示されており、個体によって少し模様や色に違いがありました。
多くの時間は水槽の隅で固まっていますが、餌の時間になると俊敏に動いて餌を食べていました。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。