ニホンザリガニは日本在来のザリガニで、現在では北海道、青森、岩手、秋田に生息しています。
生息環境の悪化や採集圧により生息数が減少しており、環境庁のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
ニホンザリガニについて!
ニホンザリガニは最大7cm程度にまで成長する十脚目アメリカザリガニ科アジアザリガニ属のザリガニです。
ニホンザリガニは茶褐色をしており、アメリカザリガニと比べると太く短いずんぐりとした体形をしています。(ロブスターみたいです。)
食性は雑食で落ち葉や魚、昆虫等を捕食しています。
和名 | ニホンザリガニ |
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学名 | Cambaroides japonicus |
英名 | Japanese crayfish |
目 | 十脚目(Decapoda) |
科 | アメリカザリガニ科(Cambaridae) |
属 | アジアザリガニ属(Cambaroides) |
分布 |
北太平洋、ベーリング海 オホーツク海 |
生息環境 | 河川、外洋 |
ニホンザリガニは日本固有種で、以前は北日本の河川で多く見られましたが、現在は北海道、青森県、秋田県、岩手県にのみ生息しています。(栃木県の大谷川流域にも生息しているようです。)
秋田県の大館市の生息地が国の天然記念物に指定されています。
水温20℃以下の水が綺麗な冷水域に生息しており、春に繁殖を行い、一度に30~60個の卵を産卵します。
以前は食用や釣り餌、薬の原料として使われていました。
皇室の晩餐会などに使用されたこともあり、日本には大型のザリガニがいないため、大量のニホンザリガニを用いて代用したことがあります。
その際に北海道のニホンザリガニを使用しており、避暑地でもある栃木県の大谷川に生け簀を作って飼育されていました。
ここから逃げ出した個体の子孫が現在でも大谷川で見られるようです。
ニホンザリガニを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ニホンザリガニを展示しているJAZA加入の施設はヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ニホンザリガニと千歳水族館
千歳水族館ではカイツブリ水槽近くにてニホンザリガニを展示しています。
千歳水族館のカイツブリ水槽近くではニホンザリガニのように北海道で見られる甲殻類や両生類などが展示されています。
上のように水槽の端の方にいましたが、アメリカザリガニと比べると体色や体の太さが全然違うのが一目で分かると思います。
ニホンザリガニと鳥羽水族館
鳥羽水族館ではザリガニコーナーにてニホンザリガニを展示しています。
鳥羽水族館ではJAZA加入の施設では唯一、西日本でニホンザリガニを展示している施設で、ザリガニコーナーという展示エリアが設けられているようにザリガニの展示に力を入れている水族館です。
このエリアではニホンザリガニの他にウチダザリガニ、アメリカザリガニ、マロンを展示しています。
ニホンザリガニを展示している施設の一覧
ニホンザリガニを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所となっています。
小樽水族館 | 千歳水族館 | 男鹿水族館 |
富士水族館 | 鳥羽水族館 |
生息地が限られている事もあり、展示施設は少なく北側に偏っています。
西日本では鳥羽水族館でのみ展示されています。(JAZA加入の施設のみ考慮)
ここまで
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