広告 東海大海洋博物館 静岡県

東海大海洋博物館の海洋水槽について! 館内最大の大型水槽

今回紹介するのは東海大海洋博物館の海洋水槽です。

海洋水槽は10m×10m×6mの水量600tの大型水槽で、全面ガラス張りの水槽としては国内最大の水槽です。

水槽内で「サンゴ礁」、「海藻」、「砂底」、「岩礁」の4つのエリアに分かれており、見る角度によって異なる水槽にも見える作りになっています。

個人的には国内の大型水槽の中でもトップクラスに美しい水槽だと思うので、水族館好きの方には1度見ていただきたい水槽です!


東海大海洋博物館の海洋水槽について

東海大海洋博物館の海洋水槽は水量にして600t、約50種類が展示されている巨大な水槽で、館内ではもちろん最大の水槽となっています。

上のように水槽の周りを1周できるような作りになっており、大型水槽に多い幅広い水槽ではなく、10m×10m×6mとサイコロに近いような形状をしています。

水槽内は「サンゴ礁」「海藻」「砂底」「岩礁」の4つのエリアに区画が分かれており、エリアごとに見られる魚が異なります。

個人的にオススメなエリアはサンゴ礁で、上のような複雑なレイアウトなので多くの魚を見る事ができます。

サンゴ礁エリアは「きらきら☆ラグーン」エリアから入ってくると最も見やすい位置にあります。

岩礁エリアも障害物が多いですが、海藻、砂底の2つのエリアは他の2エリアに比べるとレイアウトはシンプルです。(レイアウトがシンプルな分、魚を観察しやすいというメリットはあります!)

見る角度によって全く異なる種類の魚を見ることができるため、是非1周して全てのエリアを観察してみてください。

東海大海洋博物館で展示されている生物の紹介!

海洋水槽では約50種1,000尾を展示している巨大な水槽で、水槽内で4つの環境が再現されているため、環境によって異なる魚を見ることができます。

まるで別の水槽を見ているかのように見られる魚が変わるので、非常に面白い水槽です。

海洋水槽に展示されている50種のうちから、何種類かをピックアップして紹介していきます。

海洋水槽で展示されているサメの仲間

海洋水槽で展示されているサメは2種類です。

特にシロワニは大きな体で水槽内を悠々と泳いでおり迫力のあるサメです。

・シロワニ

シロワニは最大で全長3m以上に成長する大型のサメで、口が半開きになっているため、牙が常時見えている恐ろしい見た目をしています。

見た目は怖いサメですが、温和な性格をしており、水族館でも多く飼育されている種類です。

遊泳力はあまり高くなく、大きな体で水槽内をゆっくりと泳いでいるため非常に観察しやすい種類です。

水槽内では最も大型の魚で、水槽内でも存在感のある種類です。

全面ガラス張りで水槽の周りを1周することができるので、シロワニと一緒に水槽を1周することもできます

シロワニは飼育施設こそ多いものの繁殖例は日本国内ではアクアワールド大洗(2021年)のみです。東海大海洋博物館は7施設から構成されるシロワニ繁殖協議会にも参加しており、シロワニの飼育情報共有、日本国内の分布域である小笠原諸島における野生個体の観察調査などを協力して行っています。

・ネムリブカ

ネムリブカは小型のサメで、体長は最大で1.5m程度にまで成長します。

シロワニは中層付近を泳いでいる事が多いですが、ネムリブカは底部で休んでいる姿も多く見られます。

サンゴ礁で多く見られるサメで、日中は洞窟や底部で休んでおり、夜になると群れで活動して甲殻類や魚類を捕食します。

特徴的な顔つきをしているので、水槽の中から探して観察してみてください。(シロワニよりも小型でスリムなので簡単に見分けられます。)

海洋水槽で展示されているエイの仲間

海洋水槽で展示されているエイの仲間は1種類(ホシエイ)のみとなっています。

・ホシエイ

ホシエイは海洋水槽で展示されている唯一のエイで、日本の水族館で一般的に飼育されている種類です。

ホシエイは胴体と鰭の境目付近に白色の斑点が列になって並んでおり、これが和名の「ホシエイ」の由来となっています。

最大で体盤幅が2m程度にまで成長する個体もいる大型の種類で、鰭を波打たせることで推進力を得て泳ぎます。

ホシエイも泳ぐスピードはゆっくりとしているので、ゆっくり観察することができます。

海洋水槽で展示されているその他魚類

これまでは海洋水槽で展示されているサメ・エイについて紹介していましたが、ここからはその他の魚類について紹介していきます。

海洋水槽では約50種類が飼育されているため、展示されている生物の中から水槽内でも存在感のあるアジの仲間をピックアップして紹介していきます。

・カスミアジ

カスミアジは亜熱帯・熱帯に生息している大型のアジの仲間で、最大で1mを超える個体もいます。

カスミアジは側面に鈍い銀光沢があり、第2背鰭、尻鰭、尾鰭が青色になる大型のアジの中では派手な見た目をした種類です。(写真で見ると暗い色合ですが、実物はもっと綺麗に見えます。)

(鴨川シーワールドで飼育されていたカスミアジ)

カスミアジは水槽の中でもサンゴ礁ゾーンに隠れるようにしている事が多いので、是非探してみてください。

・ギンガメアジ

ギンガメアジは水槽上層部で大きな群れを作っており、群れで渦を巻いている姿を見ることができます。

ギンガメアジは銀紙を貼ったような銀光沢が名前の由来となっている大型のアジの仲間で、カスミアジとも近い仲間です。

幼魚は暖流に乗って本州にも姿を見せる事で知られており、ギンガメアジ属の幼魚を総称してメッキと呼び、釣りの対象魚としても人気が高いです。(これは死滅回遊と呼ばれており、冬の寒さに耐えきれずに死んでしまいます。)

カスミアジや下で紹介しているコガネシマアジとは異なり水槽の上層部で大きな群れを作っている姿を見ることができます。

上から光が差し込んでおり、ギンガメアジの光沢が反射して非常に綺麗に見えます。

上層部をグルグルと回っているため、意外と注目する機会は少ないかもしれませんが、是非グルグルと回るギンガメアジを観察してみてください。(群れから外れてガラス前まで来てくれる個体もいます。)

・コガネシマアジ

コガネシマアジは海洋水槽のサンゴ礁ゾーンで小さな群れを作って泳いでおり、展示されているのは中型の個体でした。

海洋水槽で展示されている個体は上のように縞模様が残っている個体でしたが、更に成熟した個体は縞模様が消失します。

幼魚は金色の体色に黒色の縞模様があり、幼魚は群れを作って大型魚やクラゲの周りにくっついて行動する事で知られています。 これは他の捕食者から身を守るためだと言われています。

ギンガメアジのように上層部で群れを作って泳ぐ姿は観察できず、障害物の周りの一定の範囲をゆっくりと泳いでいたため、観察しやすい種類だと思います。


海洋水槽には今回紹介していない魚も多く展示されており、中にはスズメダイのように数cmの種類も展示されています。

全面ガラス張りで水槽の周りを1周することができるため、実際の水量以上に大きく感じます。 訪れた際は是非水槽の周りを歩いて角度によって異なる姿を見せる水槽を観察してみてください。


ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

-東海大海洋博物館, 静岡県