チーターは陸上動物の中で最速の動物として知られており、100km/h以上とも言われています。
日本の動物園では多くの施設で飼育されており、繁殖に成功している施設も多いです。
チーターについて!
チーターは体長110~150cm程度にまで成長するネコ目ネコ科チーター属の動物です。
チーターは黄褐色の体色をしており、体中に黒色の斑点があります。
顔は目から口にかけて黒色の帯があり、尾は黒色の縞模様があり、先端付近は白色をしています。
頸部から背中にかけて体毛が長くなっており、これが種小名「jubatus」(髭がある)の由来になっています。
走る速度が速い事で有名な動物で、最大で100km/h以上で走ることができるとも言われていますが、持続距離は短く、平均で300m程度です。
他のネコ科の肉食獣に比べると体に対して顔が小さいため、噛む力は弱いです。
鼻腔は広く、獲物に噛みつきながら呼吸を行う事ができます。
食性は肉食で中型~小型の哺乳類、鳥類などを捕食しています。
複数の個体が協力して狩りをすることもあり、その場合はヌーやオリックス、シマウマなどの大型哺乳類の幼獣を襲う事があります。
獲物に忍び足で近づき、100~300m程度から疾走して狩りを行い、喉元に噛みついて窒息させます。(最高速度の持続距離が短いため、遠くから走り出すと狩りの成功率が低くなります。)
和名 | チーター |
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学名 | Acinonyx jubatus |
英名 | Cheetah |
目 |
ネコ目(Carnivora) |
科 | ネコ科(Felidae) |
属 | チーター属(Acinonyx) |
分布 | アフリカ大陸 |
生息環境 | サバンナ |
チーターはアフリカ大陸やイランに分布しています。(イランには亜種のアジアチーターが生息していますが、個体数は100頭以下だと考えられています。)
サバンナに生息しており、単独で行動することが多いですが、血縁関係にある個体と小さな群れを作る事もあります。
妊娠期間は約3ヵ月で、1度に2~4頭を出産することが多いです。
授乳期間は3~6ヵ月程度で、生後1年半頃から狩りを行うようになります。
毛皮を利用するための狩猟、生息地の開発、害獣として駆除などが原因で生息数は減少しています。
チーターとしてはIUCNのレッドリストで絶滅危惧II類に指定されています。(亜種によっては絶滅危惧IA類に指定されています。)
チーターを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
チーターを展示しているJAZA加入の施設は14ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
チーターと千葉市動物公園
千葉市動物公園では平原ゾーンにてチーターを展示しています。
千葉市動物公園では2020年7月からチーターとブチハイエナの展示場がオープンしました。
展示場の半周くらいは柵から見ることができるので、見ることができる範囲が広い展示場で、新しく作られた展示場だけあって広めの作りになっています。
2021年6月には6頭の子供が誕生しています。
チーターを展示している場所の近くでは、ブチハイエナ、ライオンなどが展示されています。
チーターと多摩動物公園
多摩動物公園ではアフリカ園にてチーターを展示しています。
多摩動物公園では多くの個体が飼育されており、上のように段差のある変わった展示場でチーターを展示しています。
軽く走れるような場所もあり、小走りで移動する姿も見ることができました。
多摩動物公園は何度もチーターの繁殖に成功している施設で、2021年には6頭を出産しました。(うち2頭は死産)
チーターが展示されている場所の近くではサーバルが展示されています。
チーターを展示している施設の一覧
チーターを展示しているJAZA加入の施設は14ヵ所です。
岩手サファリ | 群馬サファリ | 東武動物公園 |
多摩動物公園 | 千葉市動物公園 | よこはま動物園 |
富士サファリ | 伊豆アニマルキングダム | アドベンチャーワールド |
姫路セントラルパーク | 安佐動物公園 | 秋吉台サファリ |
九十九島動植物園 | 九州サファリ |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。