ブチハイエナはアフリカの広い範囲に分布しているハイエナ科の最大種で、腐肉を漁っているイメージがありますが、自分で狩りをして獲物を捕らえる事の方が多いです。
ブチハイエナについて!
ブチハイエナは体長95~165cm程度に成長するネコ目ハイエナ科ブチハイエナ属の動物です。
ハイエナ科では最大種で、メスの方がオスよりも大きく成長します。
ブチハイエナは黄褐色の短い体毛をしており、薄い黒色の斑点が入ります。(この斑点模様がブチハイエナの名前の由来になっています。)
食性は肉食で動物の死体、哺乳類、鳥類、魚類、昆虫などを捕食しています。
ハイエナと聞くと腐肉を漁ったり、他の肉食動物が仕留めた獲物を奪うイメージが強いですが、食事の半分以上は自分で仕留めた獲物を食べています。
和名 | ブチハイエナ |
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学名 | Crocuta crocuta |
英名 | Laughing hyena |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | ハイエナ科(Hyaenidae) |
属 | ブチハイエナ属(Crocuta) |
分布 | アフリカ大陸中部~南部 |
生息環境 | 草原 |
ブチハイエナはサハラ砂漠以南のアフリカ大陸の大部分に分布しています。(コンゴ盆地、アフリカ大陸南端付近等を除く)
草原に生息しており、単独やペアで行動する個体や数十頭の群れを作る個体もいます。
鳴き声でコミュニケーションをとり、その鳴き声のうち1つが笑い声を上げているように聞こえる事が「Laughing hyena 」の由来となっています。
メスの個体は膣と尿道が陰核を貫通して合流しているため、外見上ではオスと見分けが難しいです。(この独特な形状により、出産の難易度が高く第一子の出産は半分以上が死亡し、母親も20%程度の確率で死亡します。)
動物園でも性別を間違える事があるほど、見分けは難しいです。
妊娠期間は約110日程度で、1度に1~4頭を出産します。(群れを作る場合は群れのメスも子供の世話を手伝います)
現地では薬品の原料として利用するために狩猟される事があります。
ブチハイエナを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ブチハイエナを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ブチハイエナと札幌円山動物園
札幌円山動物園ではアフリカゾーンにてブチハイエナを展示しています。
札幌円山動物園では2頭のオスを飼育しています。(将来的にはメスを迎え入れて繁殖を目指す予定のようです。)
上のようにガラス越しでブチハイエナを見ることができます。
このエリアではブチハイエナの他にキリン、ダチョウ、ライオン、カバ、モモイロペリカン、エランド、サーバルなどが展示されています。
ブチハイエナを展示している施設の一覧
ブチハイエナを展示しているJAZA加入の施設は10ヵ所です。
円山動物園 | 宇都宮動物園 | 大宮公園 |
千葉市動物公園 | 日本平動物園 | 天王寺動物園 |
池田動物園 | のいち動物公園 | 秋吉台サファリ |
九州サファリ |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。