フウセンウオは真ん丸とした体形をしたダンゴウオ科の魚で、メディアで取り上げられる事もある人気の魚です。
特に新江ノ島水族館で展示されているフウセンウオが有名です。(新江ノ島水族館では何代も累計飼育されています。)
目次
フウセンウオについて!
フウセンウオは体長10cm程度にまで成長するスズキ目ダンゴウオ科イボダンゴ属の魚です。

フウセンウオは個体により体色の差が大きく、 灰褐色や橙色、茶褐色などの体色をした個体がいます。
名前の通り、風船のような丸形の体型をしており、英名も「Balloon lumpfish 」となっています。
体側に小さな黒色の斑点が現れる個体もいます。



カラーバリエーションの多さも水族館での人気の理由の一つかもしれません。

腹面は腹鰭の一部が吸盤に変化しており、岩などにくっつくことができます。
食性は肉食で甲殻類や軟体動物等を捕食しています。
和名 | フウセンウオ |
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学名 | Eumicrotremus pacificus |
英名 | Balloon lumpfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ダンゴウオ科(Cyclopteridae) |
属 | イボダンゴ属(Eumicrotremus) |
分布 |
北海道、日本海、東シナ海北部 |
生息環境 | 岩礁 |
フウセンウオは北海道~オホーツク海、北千鳥など太平洋北西部の冷たい海域に生息しています。
オスが貝殻などにメスを誘い込み、メスは貝殻の中などに産卵を行います。(この習性のためか、フウセンウオを展示している水槽ではサザエ?の貝殻を入れている事が多いです。)
オスはメスが産卵した卵の世話・保護を行い、産卵して約2ヵ月後に孵化します。
フウセンウオを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年12月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
フウセンウオを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
フウセンウオと小樽水族館
小樽水族館では本館内の北海道の海ゾーンにてフウセンウオを展示しています。

小樽水族館ではフウセンウオを展示している水槽は大きめですが、展示個体数は多くなく、数匹が展示されていました。
ダンゴウオ科の魚と言えば北側で見られるイメージがありますが、北海道ではあまり展示されていません…
小樽水族館でフウセンウオが展示されている他に、登別マリンパークニクスでホテイウオが展示されていました。
フウセンウオと八景島シーパラダイス
八景島シーパラダイスではアクアミュージアム内の「海で進化した動物たち」エリアでフウセンウオを展示しています。

八景島シーパラダイスでは上のような円柱型の水槽でフウセンウオを展示しており、ガラス面に張り付いている個体や泳いでいる姿も見られるかもしれません。
このエリアでは北海道のオホーツク漂流科学館とのコラボしており、冷たい環境に住む生物が展示されています。
フウセンウオと新江ノ島水族館
新江ノ島水族館では太平洋エリアにてフウセンウオを展示しています。

新江ノ島水族館のフウセンウオは館内でも人気の高い展示で、上のようなロマンチックな水槽でフウセンウオを展示しています。
新江ノ島水族館では繁殖にも成功しており、2020年時点で4世の個体達が生まれているようです。(産卵や成長を説明したパネルもあります!)
同じ水槽内に同じダンゴウオ科のホテイウオという魚も展示されています。
フウセンウオを展示している施設の一覧
フウセンウオを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
小樽水族館 | しながわ水族館 | 碧南水族館 |
大阪海遊館 | 須磨水族園 |
JAZA加入外の施設では新江ノ島水族館でも展示されていました。(2020年11月時点)
イボダンゴ属の魚では、コンペイトウが最も多くの施設で展示されています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。